閃刀姫とは、遊戯王OCGのカード群である。当記事では、閃刀姫サポートカードの閃刀カード群も同時に解説する。
あらすじ
概要
2018年2月24日に発売された『デッキビルドパック-ダーク・セイヴァーズ-』にて初登したモンスター群である。名前の由来は戦闘機。戦士族(メイン)と機械族(リンク)から成り立っている。魔法カードが自分の墓地にあれば効果を発揮する。魔法カードには「閃刀」の名のつく専用のものがいくつかあるが、「閃刀姫」の基本戦術として重要なカードであり、モンスターが自分のメインモンスターゾーンに存在しない事を共通の条件とするカード群である。これらを組み合わせることができるかどうかがデュエルのカギを握る。 この閃刀姫にはあらすじとも言えるショートストーリーがあり、それは『レイという少女が自国民を守るため、リンクモンスターにシフトチェンジしながら、孤軍奮闘、一騎当千していく』といったものである。この設定に興味が沸いたデュエリストも少なくないだろう。
2019年10月12日に発売された『IGNITION ASSAULT』では、この背景ストーリーにおいてレイの前に立ちふさがる新キャラとして《閃刀姫-ロゼ》が登場した。
非常に人気の高いカテゴリであった為か、2022年4月21日からVジャンプにて『遊☆戯☆王OCGストーリーズ 閃刀姫編』が連載開始した。内容はOCGの設定を元にオリジナル要素を加えた物語になっている様である。
閃刀姫-レイ
閃刀機を操縦する女性戦士。強大な敵国の大軍を前に孤軍奮闘している。カガリやシズクといったリンクモンスターに戦闘形態を変えることができ、これらは『決戦モード』と呼ばれている。《閃刀姫-ロゼ》が登場するまではOCGでは同カテゴリ内でメインデッキに入れられる唯一のモンスターカードだった。非常に高い再生能力を誇るため、対戦相手のデュエリストは苦戦を強いられるだろう(いくつか規制が掛かるレベルだったので、「列強国相手に孤軍奮闘している設定なのに、どっちが列強かわかりゃしない」等と言われたことも・・・)。
ちなみにこのモンスター名だが、「閃刀姫-」のハイフンを漢字の1に読み替えて漢字毎に逆から読むと一騎当千とも読める。
閃刀姫-ロゼ
新たに登場した閃刀姫。どうやらこちらはレイと敵対する列強国側所属の模様。黒い軍服の様な衣装を身にまとい、赤みがかった閃刀を携えた銀髪赤眼の少女。レイ同様『閃刀モード』に変身して『決戦モード』の彼女とも渡り合う戦闘力を持っているようだ。
ロゼの『決戦モード』に当たる強化兵装《閃刀姫-ジーク》は、彼女の体がジークの腹部にすっぽり収まる巨大機動兵器であり、その力はレイを窮地に追いやる程だというが・・・。
カード説明
概要の通り非常に極端なカテゴリーで、メインデッキに入るモンスターが基本的に「レイ」だけなのは勿論のこと、サポートカードは魔法カードしかない。しかもその魔法カードの発動条件が一部除いて「自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合」というかなり厳しいものとなっている(それでも制限が掛かる辺り、インフェルニティを彷彿とさせるものが・・・)。コンセプトとしては、レイがリンクモンスターである「決戦モード」に換装し、たった一人で魔法カードの「閃刀機」や「閃刀術式」を連発しながら戦うイメージのようだ。同期であり、仲間を次々と呼びだして連携する「空牙団」とは真逆のコンセプトである。
実際組むにあたり、他のモンスターを全く使えないというわけでもなく、自身の効果のコストなどとして自発的に退場可能なモンスターは採用し易く、《闇黒の魔王ディアボロス》や《ダイナレスラー・パンクラトプス》とはかなりシュールな絵面になるが、高いシナジーを誇る(事実上パンクラトプスの下位互換になる《ならず者傭兵部隊》も採用できなくも無いが、凄く危ない絵面になる)。
以下のカードテキストは遊戯王カードwikiを引用。
「閃刀姫」リンクモンスターは後述する《閃刀姫-ジーク》を除き、全て属性が違う以外は共通してリンク1/機械族/攻1500の効果モンスターであり、以下のテキストを持つ。
(自身の属性)以外の「閃刀姫」モンスター1体
自分は(同名カード)を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
リンク1は何かと有用なので、素材やデメリットが一際厳しい面がある。「閃刀姫」リンクモンスターの場合はそれぞれ違う属性にし、同名モンスターを1ターンに1度しか特殊召喚できない誓約を付けることでそれを実現している。その代わり、それぞれの固有効果にはターン毎の使用回数制限などがない。
2018年2月24日"デッキビルドパック ダーク・セイヴァーズ"
閃刀姫-レイ/Sky Striker Ace - Raye
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1500/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードをリリースして発動できる。
EXデッキから「閃刀姫」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、
自分フィールドの表側表示の「閃刀姫」リンクモンスターが相手の効果でフィールドから離れた場合、
または戦闘で破壊された場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
「閃刀姫」の要たる効果モンスター。「閃刀姫」リンクモンスターは基本的に彼女を起点にリンク召喚することになる。(1)の効果は疑似的なリンク召喚で、これで召喚したモンスターは蘇生制限を満たせない。しかしフリーチェーンであるため、バトルフェイズや相手ターンにレイが棒立ちになってしまった時に効果を発揮する。「閃刀姫」リンクモンスターを除去され、(2)の効果によって生身の彼女が出てきてしまっても、即座に「決戦モード」へ再換装できるのである。
このカードのイラストのレイは制服みたいな格好だが、サポートカードに描かれているリンクモンスター以外の彼女は「閃刀モード」と呼ばれる作戦行動中の姿のようだ。モンスターカードの彼女はどうやら平時の姿らしい。あらすじにある通り、携えた刀も閃刀という名前で、この刀を起動端末として「閃刀モード」に変身するらしい。
閃刀姫-カガリ/Sky Striker Ace - Kagari
◤ ▲ ◥ ◀ ロ ▶ ◣ ▼ ◢
リンク・効果モンスター(制限カード)
リンク1/炎属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:左上】
炎属性以外の「閃刀姫」モンスター1体
自分は「閃刀姫-カガリ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の「閃刀」魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(2):このカードの攻撃力は自分の墓地の魔法カードの数×100アップする。
炎属性の「閃刀姫」リンクモンスター。「閃刀」魔法カードは発動条件が(普通のデッキなら)厳しいせいか、効果の割りにターン毎の同名カード使用回数制限がない。そのため、(1)の効果を使えば即座に再利用が可能。問題は「閃刀」魔法カードの追加効果を狙う場合には3枚以上の魔法カードが墓地に存在しなければならないため、そこは考えて使う必要がある。(2)の効果は上昇値が微々たるものなので、《隣の芝刈り》でも使わない限り大した攻撃力は得られないだろう。
何気に初めての左上リンクマーカー持ちである。エクストラリンクの存在から、左上と右上のリンクマーカーを持つリンクモンスターは相当厳しい条件下でのみ特殊召喚が許されるであろうことは想像に難くないので、今まで出し渋られていた節がある(後に上三方向のマーカーを持った《マズルフラッシュ・ドラゴン》が登場したが、これはまともにエクストラリンク出来ないようになっている)。このカードの場合は左上のリンク1なので、相互リンクを必要とするエクストラリンクには向かない。
紅蓮の機体に振られた番号は「X-003」。通称「極地特攻型閃滅モード」。この形態で敵陣を殲滅するらしい。
このカードにはイラスト違いがあり、「マスターガイド6」に書かれたストーリーによると、《閃刀姫-ジーク》との戦いでカガリのリミッターを解除し、ジークを倒した後のシーンらしい。
閃刀姫-シズク/Sky Striker Ace - Shizuku
◤ ▲ ◥ ◀ ロ ▶ ◣ ▼ ◢
リンク・効果モンスター
リンク1/水属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:右上】
水属性以外の「閃刀姫」モンスター1体
自分は「閃刀姫-シズク」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、自分の墓地の魔法カードの数×100ダウンする。
(2):このカードを特殊召喚したターンのエンドフェイズに発動できる。
デッキから、同名カードが自分の墓地に存在しない「閃刀」魔法カード1枚を手札に加える。
(1)の効果は、相手フィールドのモンスター全てに影響を与えるのでカガリの攻撃力上昇効果よりはマシだが、やはり上昇値が低いので複数体並べないとあまり期待できない。(2)の効果は発動タイミングが遅いということを除けば有用なサーチ効果である。
カガリで触れたように、リンクマーカーの左上と右上はルール上重要な意味があり、こちらは初の右上マーカー持ちになった。このカードもエクストラリンクには向かない。
紺碧の機体に振られた番号は「X-002」。通称「拠点防衛型刀衛モード」。発する障壁は実弾からエネルギー弾まであらゆる攻撃を防ぐとか。
閃刀起動-エンゲージ/Sky Striker Mobilize - Engage!
通常魔法(準制限カード)
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる。
デッキから「閃刀起動-エンゲージ」以外の「閃刀」カード1枚を手札に加える。
その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、 自分はデッキから1枚ドローできる。
「閃刀」用サーチカード兼ドローソース。条件から基本的に【閃刀姫】でしか使えないとはいえ、効果自体はかの《強欲な壺》すら凌駕すると、発表当時から恐れられた。
実際はカガリやホーネットビットと共に召喚権を消費せずに複数のモンスターを展開する手段として色々なデッキに採用された。
イラストはレイが閃刀によって「閃刀モード」に変身したシーンらしい。【閃刀姫】はレイが手札に来ないと始まらないので、サーチできるこのカードはそういう意味でも起動には違いない。
閃刀術式-アフターバーナー/Sky Striker Maneuver - Afterburners!
通常魔法
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、
フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊できる。
表側表示のモンスター1体を対象に取って破壊するだけなら他に使いやすいカードはいくつか存在する。「閃刀」カテゴリーであることを有効活用することで真価を発揮するだろう。
イラストはカガリに換装して突撃しているところのようだ。当機の必殺技らしい(英語名に!マークが付いてるのはそういうことか)。
閃刀術式-ジャミングウェーブ/Sky Striker Maneuver - Jamming Waves!
通常魔法
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、
フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、
フィールドのモンスター1体を選んで破壊できる。
アフターバーナーのメイン効果と追加効果の対象が逆転したバージョン。やっぱりメイン効果だけなら使いやすいカードは他にもあるので、「閃刀」カードであることを活用したい。
イラストではシズクで障壁を展開し、守りに徹しているようだ。こちらはシズクの必殺技らしい。
閃刀機-ホーネットビット/Sky Striker Mecha - Hornet Drones
速攻魔法(制限カード)
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる。
自分フィールドに「閃刀姫トークン」(戦士族・闇・星1・攻/守0)
1体を守備表示で特殊召喚する。
このトークンはリリースできない。
自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、
そのトークンの攻撃力・守備力は1500になる。
リリース出来ない「閃刀姫」トークンを生み出すカード。現在のOCGではリリースできないのはむしろメリットであると言えなくもない。レイもエンゲージも手札に用意できなかった場合、これを「閃刀姫」リンクモンスターの素材にできる(ダミープラグかなんかなのか?)。レベル1/闇属性/戦士族なんていうある意味恵まれたステータスは、ぶっちゃけ【閃刀姫】じゃなくても使えるので、サーチ手段のエンゲージ、サルベージ手段のカガリと共に色々なデッキに採用された。メインモンスターゾーンを掃除する《トポロジック・ボマー・ドラゴン》とは相性抜群。
「S-018ホーネットビット」。イラストではレイが複数の小型飛行機械をガンダムのビットのごとく飛ばしている。「閃刀姫トークン」はトークンカードとしてOCGに実在しており、そのイラストを見る限り、このホーネットビットがレイのホログラム映像を投影することで出現しているようだ。「質量を持った残像だとでもいうのか!」
設定ではレイの思念で自在に操作でき、身代わりや索敵を行うそうな。
閃刀機-ウィドウアンカー/Sky Striker Mecha - Widow Anchor
速攻魔法(準制限カード)
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、
フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、
そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る事ができる。
メイン効果だけなら《禁じられた聖杯》などの方が便利かもしれない。追加効果のコントロール奪取は、効果処理の関係で、「コントロールを変更することはできない」効果を持っているモンスターも対象に発動でき、メイン効果で無効化するのでコントロール奪取が可能という変わった特徴がある。
「S-061ウィドウアンカー」。「マスターガイド6」に書かれている所によると、これで掴んだ敵兵装に微弱な電磁波を流して無力化し、自律型機械兵器なら効果の通りそのまま奪う事すら可能とのこと。
閃刀機-イーグルブースター/Sky Striker Mecha - Eagle Booster
速攻魔法
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、その表側表示モンスターは自身以外のカードの効果を受けない。
自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、
さらにこのターン、そのモンスターは戦闘では破壊されない。
モンスターに効果耐性を付与するメイン効果と、戦闘破壊耐性を付与する追加効果を持つ。今どきの遊戯王OCGはカードの効果を受けない効果ですら突破される可能性があるのが恐ろしいところ・・・。
「S-015イーグルブースター」。イラストのレイが背中に装備した翼がそれだと思われる。超高速機動で敵の攻撃を回避するイメージなんだろうが、どう見てもアーンヴァルです。ありがとうございました。
閃刀機-シャークキャノン/Sky Striker Mecha - Shark Cannon
速攻魔法
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、
相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。
自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、
除外せずにそのモンスターを自分フィールドに特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できない。。
相手の重要度の高いカードを除外するなり奪うなりで後の展開をかなり妨害できる。コントロール奪取を行うとメインモンスターゾーンに行ってしまうが、リンク素材に使うなりしておくとかなり解消される。そのため高リンクに繋ぐことも出来、チューナーモンスターを奪えば、一直線に展開が行えた場合に《アクセスコード・トーカー》まで繋げられる。
「S-020シャークキャノン」。イラストを見るに、なんとも形容しがたい変わった形の武器である。
閃刀機構-ハーキュリーベース/Sky Striker Mecharmory - Hercules Base
装備魔法
自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合にこのカードを発動できる。
(1):装備モンスターは直接攻撃できず、1度のバトルフェイズ中にモンスターに2回攻撃できる。
(2):自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在し、装備モンスターが攻撃でモンスターを破壊した場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。
(3):このカードが効果でフィールドから墓地へ送られた場合、
「閃刀機構-ハーキュリーベース」以外の自分の墓地の「閃刀」カードを3枚まで対象として発動できる。
そのカードをデッキに戻す。
(1)、(2)の効果は、デメリットや条件を許容できれば【閃刀姫】以外でも利点を活かせる。(3)の効果は墓地にエンゲージでサーチしたいカードがある時や、「閃刀姫」リンクモンスターを回収したい時に使える。後者はレイの効果で特殊召喚した場合にこれで回収するとよいだろう。後述の《閃刀機関-マルチロール》、《閃刀空域-エリアゼロ》はこの効果を能動的に発動できる「閃刀」魔法カードである。
「S-130ハーキュリーベース」。閃刀機用輸送機だと思われる。《閃刀空域-エリアゼロ》のイラストを見た感じ、これで敵陣の目前までレイと各種閃刀機を送り込み、直前でパージ。一気呵成に懐まで攻め入る戦術を取るようだ。一応戦闘も可能っぽい辺り、デンドロビウムとVOBを足して二で割った感がある。
閃刀機関-マルチロール/Sky Striker Mecha Modules - Multirole
永続魔法
(1):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
このターン、自分の魔法カードの発動に対して相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
さらに、対象のカードは墓地へ送られる。
(2):自分・相手のエンドフェイズに発動できる。
このターン、このカードが表側表示で存在する間に自分が発動した
「閃刀」魔法カードの数まで自分の墓地の「閃刀」魔法カードを選び、
自分フィールドにセットする(同名カードは1枚まで)。
この効果でセットしたカードはフィールドから離れた場合に除外される。
(1)の効果は、魔法カードを多用するデッキでは非常に有用。問題はこのカード以外の自分フィールドのカード1枚を墓地に送ることになるところだが、あらかじめセットしておいた速攻魔法や罠を対象に発動し、対象のカードをそれにチェーン発動すれば無駄がない。或いは、ウィドウアンカー及びシャークキャノンで奪った相手モンスターを処理するのに使ってもよい。(2)の効果は「閃刀」魔法カードの再利用手段の一つだが、フィールドから離れた場合に除外されてしまうので、墓地の魔法カード量とカガリによるサルベージの存在と合わせて使いどころを考える必要がある。
特殊なゲートから各種閃刀機を転送して戦場のレイに送る事で様々な戦況に対応するマルチロール化を実現している。ただし、レイの様な類まれな才能の持ち主だからこそ完成したシステムとされている。
たった一人の少女をマルチロール(多任務)機として運用し、命運を託すという発想は、遊戯王に限らずアニメ漫画業界ではよくあることである。
閃刀空域-エリアゼロ/Sky Striker Airspace - Area Zero
フィールド魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外の自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
自分のデッキの上からカードを3枚めくる。
その中から「閃刀」カード1枚を選んで手札に加える事ができる。
残りのカードはデッキに戻す。
「閃刀」カードがめくられた場合、さらに対象のカードを墓地へ送る。
(2):このカードが効果でフィールドゾーンから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「閃刀姫」モンスター1体を特殊召喚する。
(1)の効果もマルチロールと同様の方法でデメリットを軽減でき、ハーキュリーベースを能動的に墓地へ送る手段の一つにもなる。(2)の効果で特殊召喚できるのは勿論レイとロゼの2種のみだが、2種ともデッキに入れやすいためこの効果自体は問題にならない。マルチロールの効果によって能動的に発動できる。ただし、デッキの枠や3枚めくってのサーチ等の特性をかみ合わせるとロゼやマルチロールや壺等の枚数との相談が必須か。
S-130ハーキュリーベースに搭乗して目標に接近し、敵陣目前でX-003カガリに換装後、防空網の薄い場所を狙って一点突破し、AREA-0に向かうという作戦プランの図らしい。
2018年4月14日"CYBERNETIC HORIZON"
閃刀姫-ハヤテ/Sky Striker Ace - Hayate
◤ ▲ ◥ ◀ ロ ▶ ◣ ▼ ◢
リンク・効果モンスター
リンク1/風属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:左下】
風属性以外の「閃刀姫」モンスター1体
自分は「閃刀姫-ハヤテ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードは直接攻撃できる。
(2):このカードが戦闘を行ったダメージ計算後に発動できる。
デッキから「閃刀」カード1枚を墓地へ送る。
風属性の「閃刀姫」リンクモンスター。そもそも「閃刀姫」リンクモンスターはリンク1で素の攻撃力が1000以上あるのも凄いのだが(効果とのバランスを鑑みても大抵リンク数×1000未満が普通)、その上で直接攻撃が可能になった。(2)の効果は「閃刀」魔法カードで墓地を肥やすことがカギとなるこのカテゴリでは重要になる。メインフェイズ2でカガリに換装してサルベージしてもよい。「閃刀姫トークン」からリンク召喚した場合はレイを墓地に落としておくことで、撃墜されても復帰が可能になる。
深碧の機体に振られた番号は「X-004」。通称「侵攻迎撃型撃刀モード」。銃火器による長距離狙撃型の機体。精密な狙撃で敵本陣を直接攻撃出来る様になったという事か。
余談であるが、このカードは当パック以外に、シークレットレアが「遊戯王OCGデュエルモンスターズ 閃刀姫デュエルセット」という商品名で、特性カードプロテクターやラバー製デュエルフィールドなどとセットで限定販売されていたことがある。イベントの参加権としての販売だったり、参加権を賭けたトーナメントの賞品だったりした。4000枚程しか流通していないうえに、色々な意味で人気のあるカテゴリなので、結構な値段で取引されている。
2018年7月14日"SOUL FUSION"
閃刀術式-ベクタードブラスト/Sky Striker Maneuver - Vector Blast
通常魔法
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる。
お互いのデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。
その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、
EXモンスターゾーンの相手モンスターを全て持ち主のデッキに戻す事ができる。
自分のデッキトップを2枚ぶっ飛ばし、ついでにEXモンスターゾーンの相手モンスターもぶっ飛ばす。墓地肥やし兼、バウンスカード。ただし、相手のデッキトップもぶっ飛ばすので使用は慎重に。追加効果のバウンスはエクストラリンクを決められていたら2体まとめてバウンスできるが、どちらかといえば対象を取らないバウンスであることの方が利点と言える。効果処理の関係で、メイン効果の処理を行った後に墓地の魔法カードが3枚以上なら追加効果が発動できる。
イラストではハヤテがロボットアニメに出てきそうな構図で大砲をぶっ放している。既存の「閃刀術式」は各「閃刀姫」リンクモンスターの必殺技であることを考えると、これもハヤテの必殺技だと思われるが、他と違って何故か英語名には!マークが付いていない。
2018年10月13日"SAVAGE STRIKE"
閃刀姫-カイナ/Sky Striker Ace - Kaina
◤ ▲ ◥ ◀ ロ ▶ ◣ ▼ ◢
リンク・効果モンスター
リンク1/地属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:右下】
地属性以外の「閃刀姫」モンスター1体
自分は「閃刀姫-カイナ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターは相手ターン終了時まで攻撃できない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分が「閃刀」魔法カードの効果を発動する度に、自分は100LP回復する。
地属性の「閃刀姫」リンクモンスター。(1)の効果を自分のターンに使うと、次の相手バトルフェイズまでそのモンスターが場に残っているかすら怪しい。レイの効果で相手のバトルフェイズに特殊召喚すれば攻撃抑止の確実性が増すだろう。(2)の効果はカガリやシズク同様かなり値が低いのであまり期待できない。
雄黄の機体に振られた番号は「X-005」。通称「近距離格闘型闘閃モード」。格闘戦に特化した機体であり、豪快な多腕と(1)の効果から察するに、相手に組み付いて取り押さえるのかもしれない。対象に取れればどんな攻撃力を秘めてようが関係なく動けなくさせるのなら相当なものではある。
2019年10月12日発売"IGNTION ASSAULT"
閃刀姫-ロゼ/Sky Striker Ace - Roze
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1500/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドに「閃刀姫-ロゼ」以外の「閃刀姫」モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、
EXモンスターゾーンの相手モンスターが、戦闘で破壊された場合、
または自分のカードの効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
その後、相手フィールドの表側表示モンスター1体を選び、
ターン終了時までその効果を無効にできる。
メインデッキに入る「閃刀姫」。(1)効果のトリガーになるものは非常に多く、特殊召喚自体はしやすいものの、そのままでは「閃刀」魔法カードの発動を阻害するため、リンク2以上に繋ぐのがベターか。相手が「閃刀姫」の展開を行った場合でも条件は満たせる。
(2)の効果はEXデッキを使う相手なら問題なく使え、相手が「閃刀姫」であった場合に仮にリンク2以上に繋げてきても効力を発揮する。この効果で、破壊したモンスターが「閃刀姫」リンクモンスターだった場合、自分のターンであればレイと同時に蘇生条件を満たし、チェーン2でレイ蘇生後、チェーン1でこのカードが蘇生することで対象取らずにレイの効果を封じることが出来る。
効果内容そのものは「対閃刀姫用」としてデザインされているが、「閃刀姫」の初動としても組み込めるため、2・3枚採用することでホーネットビット無制限時代に近しい状態に出来るが、さほどの場合1枚でも十分働いてくれるだろう。また、対閃刀姫以外にも(2)効果が使えたり、エンゲージ1枚からリンク2にしたり、レイと共にリンク2やエクシーズモンスターの素材になる等の芸当等が可能である。
闇属性のレイ(零)に対して光属性のロゼ(ゼロの逆読み)というところだろうか。設定上ではレイとは敵対している。
閃刀術式-シザーズクロス/Sky Striker Maneuver - Scissors Cross
通常魔法
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、
自分の墓地のレベル4の「閃刀姫」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、
手札に加えず特殊召喚することもできる。
「閃刀姫」のサルベージ。現状この条件を満たせるモンスターは墓地で効果があるレイやロゼしか存在しないため、扱いが難しい。魔法3枚以上墓地に入れている状態であればサーチできる蘇生札にはなる。
イラストではカイナが笑みを浮かべるロゼの閃刀モード形態(?)と思われるものと対峙している構図。名前の由来は戦闘機の機動の一つである「シザーズ」と曲芸飛行演目の「シザーズ・クロス」の2つからか。
技って感じの効果ではないが、閃刀術式なのでこれがカイナの必殺技カードという扱いになるようだ。
2019年11月23日発売”LINK VRAINS PACK 3”
閃刀姫-ジーク/Sky Striker Ace - Zeke
◤ ▲ ◥ ◀ ロ ▶ ◣ ▼ ◢
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:上/下】
「閃刀姫」モンスターを含むモンスター2体
このカードはリンク召喚でしか特殊召喚できず、
自分は「閃刀姫-ジーク」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合、
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを次の相手エンドフェイズまで除外する。
(2):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
このカードの攻撃力は1000アップする。
さらに、対象のカードは墓地へ送られる。
リンク2の「閃刀姫」。リンク召喚でしか特殊召喚は出来ない制限がかかっている。「閃刀姫」関連カードを使えばリンク召喚自体は容易。
一時除外で相手の邪魔なカードをどかす使い方以外にもメインモンスターゾーンを一時的に空けると言った使い方なども可能で応用範囲が広い。また、攻撃力を上げて自分フィールドのカードを墓地に送る効果は損失を最小限にすることも可能だが、ウィドウアンカーを用いるともう1枚除去するという動きが可能。
また、設定的には敵対勢力のカードだが、「閃刀」魔法カードの制限にかからないように素材にしてモンスターどかしたりすることも出来る。
また、一番このカードの応用範囲を広げているのは、このカード自身がリンク1の「閃刀姫」の素材に出来ることにも起因しているか。
機体番号は「Z-000」で、名前のモチーフは第二次世界大戦における連合国側の零戦に対するコードネーム「ZEKE」であると思われる。機体の中にはシザーズクロスでの姿のロゼが描かれており、かなり巨大であるとわかる。
「マスターガイド6」にはジークを装着したロゼとカガリを装着したレイの戦いが書かれている。ジークの力に圧倒され窮地に陥るレイだったが、閃刀を通してロゼの心の奥に隠された慟哭が伝わり、彼女を救うためにカガリのリミッターを解除、見事ジークを撃破したそうである。
2021年12月25日発売"SECRET SHINY BOX"
閃術兵器-H.A.M.P.
効果モンスター
星8/闇属性/機械族/攻2500/守2500
このカード名はルール上「閃刀」カードとしても扱う。
このカード名の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
(1):自分フィールドに「閃刀姫」モンスターが存在する場合、
このカードは自分または相手フィールドのモンスター1体をリリースし、
そのコントローラーのフィールドに手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが戦闘で破壊された時、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
「閃刀姫」に属さない「閃刀」カードで、相手のモンスターをリリースして盤面処理を行いながら特殊召喚出来るタイプのモンスターである。
条件的にも「壊獣」や「ダイナレスラー・パンクラトプス」あたりのが自分の場が空でも利用できる分優秀であるため、このカードは「閃刀起動-エンゲージ」からサーチ出来るのを活かしたいところ。
また、このカードに限った話ではないが、このH.A.M.P.を戦闘破壊を行うためには高リンクモンスターや「閃刀起動-リンケージ」を使う戦術を行う必要があるため、それなりに要求は厳しめ。
元ネタは第二次世界大戦の新型零戦に連合軍が名付けたコードネームである、「Hamp(Hap)」から。
閃刀起動-リンケージ
速攻魔法
(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる。
このカード以外の自分フィールドのカード1枚を選んで墓地へ送り、
EXデッキから「閃刀姫」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。
自分のフィールド・墓地に、光属性と闇属性の「閃刀姫」モンスターがそれぞれ1体以上存在する場合、
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は1000アップする。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は「閃刀姫」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
EXの「閃刀姫」を特殊召喚する速攻魔法で、そのコストが場のカード1枚であることにより、魔法カードを発動させた後にその魔法カードをコストに発動という「閃刀姫」にとってはかなり有効な使い方をしながら発動を通せる。
また、レイとロゼが両方墓地に存在している状態が作れると打点アップも行い、このカードもカガリで回収が可能なため、全てダイレクトアタックであれば、ちょうど8000のライフを削りきるほどの連続攻撃をたたき出すことが可能。能力的にも、「アクセスコード・トーカー」以外のキル、火力要因となる。
もう一つ忘れてはいけない長所として相手ターンで発動できる速攻魔法であるため、相手メインフェイズの状態でEXデッキのモンスターを入れ替えることでカイナやシズクを能動的に出しやすくなり、利便性の向上にもなっている。
「閃刀姫」のゲームスピードを上げるカードの1枚とも言える。
名前の元となった「リンケージ」は連携、結合などの意味を持ち、イラストからもその様子がうかがえる。外交戦略にも「リンケージ」という手法が存在している。
2022年4月21日発売"Vジャンプ6月号"
エルロン
効果モンスター
星1/風属性/機械族/攻 0/守 0
このカード名はルール上「閃刀」カードとしても扱う。
このカード名の(1)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドの「閃刀姫」モンスター1体を対象として発動できる。
自分の手札・フィールドからこのカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
(2):このカードを装備した「閃刀姫」モンスターの攻撃力は400アップする。
(3):フィールドのこのカードが破壊された場合に発動できる。
デッキから「閃刀」魔法カード1枚を墓地へ送る。
《閃術兵器-H.A.M.P.》に続く「閃刀」扱いのモンスターカード。閃刀姫の打点アップや《おろかな副葬》効果によって墓地肥やしも可能なサポートカードとしてデザインされている。ただし、(1)と(3)が同じターンに使用できない点や、それぞれの効果がそこまで強力でもないということで評価は芳しくない。
閃刀姫=戦闘機のサポートという役割からか、名前は飛行機の補助翼(エルロン)から取られている。
ちなみにエルロン自身はこのカードを付属したVジャンプ6月号から連載開始した『遊☆戯☆王OCGストーリーズ 閃刀姫編』のオリジナルキャラクターの一人として登場している。
関連動画
関連商品
関連項目
- 5
- 0pt
https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E9%96%83%E5%88%80%E5%A7%AB