閘門(コウモン)とは、船舶が水位という一線を超える出入口である。
なお、難しい漢字を含んでいることから以後「こう門」と表記する。
概要
水の上しか航行できない船舶くんの「高いところを流れる川に進みたい」「積み替え必要な二つの運航を合体させたい」といった熱い思いを実現するべく、船舶を上昇・降下させ水位差のある水路をひとつに繋ぐ役割を持つ。
構造を例えるなら前後が開く大きなプールである。前後にある水門はそれぞれ高い水面と低い水面に通じており、両側を閉じて中にいる船舶ごと水面を上昇・降下させる仕組みである。これら2箇所の水門を通る時が「こう門をくぐっている・・・」と最も感じるシーンである。
一部の者にとっては大変魅力的なこう門だが、残念ながらくぐる機会にはなかなか巡り会えない。
まず、水位差のある水路という地形が少ないことが挙げられる。大自然における水は自ら地形を創り出す創造主であるため、もし障害などあろうものなら豪快にぶち壊してしまうことだろう。
仮に設置に適した地形が存在しても、人類はこう門の開発を待たず別ルートの運搬経路を作ってしまった場合が多い。
それでもなおこう門を設けるメリットとは、ひとえに船舶を目的地まで直腸直通させられることだろう。特に貨物輸送の場合積み替えには非常に手間がかかるため、閘門を用いた国際運河の開通は物流に大きな影響を与えた。
なかなか目にすることはないが、我々の生活の一部はこう門により成り立っていることを知って欲しいものである。
関連動画
概要にネタを意識しすぎて解説が疎かとなってしまった為、是非とも動画でこう門についてよく知って頂きたい。
関連項目
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