闘将ダイモスとは、1978年から1979年にかけてテレビ朝日にて放送されたロボットアニメ作品である。
長浜ロマンロボシリーズ第3作。
概要
「男女の愛」がメインテーマであり、主人公・竜崎一矢が敵であるバーム星人の姫であるエリカと相思相愛になるなど、従来作以上にドラマ性を重視しているようになっており、本作を「ロボットアニメ版ロミオとジュリエット」と評する者も少なくない。
あらすじ
母星を失った10億人ものバーム星人たちが「小バーム」という人工天体でコールドスリープした状態で地球へと辿り着き、地球代表の竜崎勇とバーム代表のリオン大元帥が会談の席に着くが、黒幕のオルバン大元帥の謀略により二人は暗殺され、地球とバームは戦争状態となる。勇の息子・竜崎一矢は巨大ロボ・ダイモスに搭乗してバームと戦うが、その中で記憶喪失の女性・エリカと出会い相思相愛となっていく。だが記憶を取り戻したエリカの正体はバーム星人でありリオン大元帥の娘だった。以後のエリカはバームの和平派の中心となる道を選ぶが、一矢の前には同じくリオン大元帥の息子でエリカの兄である司令官・リヒテルが立ちはだかる。
地球側の司令官・三輪長官やオルバン大元帥の妨害を経た末に、リヒテルは父を殺したのがオルバンの手先の仕業だと知ると抹殺されそうになる(が、これまでの確執から地球人との協力は拒んだ)。遂にリヒテルはオルバンを倒し父の仇を取るが、オルバンは死に際に小バームを木星に落下させて道連れにしようとして、一矢はこれを防ぐため決死の戦いを挑む。この行動にリヒテルも心を動かされ、一矢にエリカを託すと小バームの制御室へ突入して落下を阻止。だが数々の地球人を殺した罪を背負い、リヒテルは木星へと落ちて死亡していった。
補足
リヒテルは同じ長浜ロマンロボシリーズである「コン・バトラーV」の大将軍ガルーダ、「ボルテスV」のプリンス・ハイネルに続く、市川治ボイスの美形敵司令官であり、スーパーロボット大戦αシリーズではハイネルと戦友となって、二人で味方部隊を助けてくれるようになる。一方の一矢は神谷明ボイスの愛と熱血にあふれた主人公で空手の達人だが、実は4年前に宇宙飛行士の訓練中に事故をおい、全身麻痺の状態からリハビリを重ねて復活したという壮絶な過去を持つ。
主人公ロボのダイモスは一矢の空手の動きをトレースして動き、多彩な武器を装備している。必殺技は「ダブルブリザード」を使って敵を空に巻き上げたところに喰らわす「必殺烈風正拳突き」。
また敵より邪魔な味方である三輪長官の暴挙も有名で、スパロボシリーズでも毎回大暴れしてくれる。
打ち切りについて
本作品は、10ヶ月という中途半端な期間で終了しており(それでも前番組の「超電磁マシーンボルテスV」より話数は多いのだが)、監督の長浜忠夫氏が「本当はこういう展開になるはずだった」というのを語っていたため打ち切りとされることが多いのだが、東映プロデューサーの鈴木武幸氏によると「視聴率も悪くなく、商業的にも不振ではなかった」という。ただ、テレビ朝日側が2月からの新番組スタートを要求してきたため、終了せざるを得なくなったのだとのことである。
関連動画
関連項目
- 超電磁マシーン ボルテスⅤ(前番組)
- バトルフィーバーJ(テレビ朝日の後番組)
- 未来ロボ ダルタニアス(東映本社ロボ・長浜ロマンロボシリーズの後番組 放送局は東京12チャンネル)
- 超電磁ロボ コン・バトラーV
- 長浜忠夫
- 市川治
- 三輪長官
- アニメ作品一覧
- スーパーロボット大戦シリーズ登場作品の一覧
- 出渕裕(本作がメカデザインデビュー)
- 超電磁大戦ビクトリーファイブ
- ゴッドバード
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