防災行政無線とは、防災や行政の広報を目的とし各市町村に設置されている設備で、略称は「防災無線」
概要
災害等において危険が迫っており、避難が必要な場合などはその地域に対して広範囲に伝える必要がある。 昔は、火の見櫓の鐘、さらに速度が上がって、各地の消防団のサイレンなどがあるが、この火の見櫓が現代になって置き換わった防災行政無線である。
目的として、防災・災害情報を初め、行政・地区に係る広報を伝達することを目的としている
形態としては
としての、3つがあり、公的な場所「(市・区)役所」「公的な(小中)学校」大規模公園付近などに設置され、大音量で情報や警報を知らせる。全域にならす場合もあるが、地域毎にするなどの複数の放送形態を持っている。
近年の「各世帯毎に個別受信機」は、放送局・電話局のデジタル周波数等の移行などで空いた周波数帯を使って運用している
鳴動について
多くは、地域の災害などに鳴動するほか各役所からの放送が流される
放送については、「緊急地震速報」などの共通音を出すほか、「こちらは○○区役所です、この地域に警察官を名乗る詐欺の電話が~」のような、広域情報を流す場合もある
定時鳴動とミュージックチャイム
防災行政無線の設置後、常時災害が起こるわけではないので、地域によって平常時は時報(昼・夕方)としてミュージックチャイム(防災行政無線チャイム・有線時報チャイム) を流す市町村もあり、これは『ちゃんと動作するかを目的』の故障確認を兼ねている。
ただ、一部地域ではデジタル無線の設備更新によって時報が鳴らされなくなることや、予算削減の名目から止める場合もあるが、時報を鳴らさないことで故障判別がわからないため、実際に「本当に防災無線が壊れていた」という防災として機能しない事例もあるので、これらを管轄している総務省に対し残念な思いを抱くことがある。
音楽楽器で有名な「YAMAHA」を持つ静岡県や岡山県の役所他では、非常時のサイレンにハーモニカの様な工夫をして「ミュージックサイレン」という設備が備わっていた。現在では部品が保守できないため廃止されているのが多い
ミュージックチャイムは域によって曲目が異なり、その地域オリジナルのものも存在する。
定番のチャイム曲
- ウェストミンスターの鐘 (ロンドン・ウェストミンスター議事堂の鐘のメロディ)
- 交響曲第九番『新世界より』~第二楽章 (アントニン・ドヴォルザーク作曲)
- 夕焼け小焼け (日本民謡)
- 恋はみずいろ (フランス歌謡曲)
- エーデルワイス (ドイツ民謡)
- 赤とんぼ (日本民謡)
- ふるさと (日本民謡)
- 七つの子 (日本民謡)
防災無線と恐怖
無機質な物体で音を出すため、昼間は見えるからわかリやすいが夜間は不気味な代物と変わる。
- 管理機が風雨によって劣化。夜中、急に大音量で雑音やサイレンが鳴りまくる
- 田舎町で、誰一人歩かないような場所で夜の散歩してたらで急にサイレンが鳴動
- 誰もいなくなった庁舎の屋上から(大晦日の)深夜、大音量で音楽が鳴る
といった近隣住民や引っ越してきた住民に対して恐怖を与える場合がある。災害に関してはほとんど抜き打ちでなるので本当にやめてほしい。(無理)
使用している電波
関連動画
関連項目
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