阿久津主税(あくつ ちから)とは、将棋棋士である。1982年6月24日生まれ。兵庫県西宮市出身。滝誠一郎八段門下。棋士番号233。八段。フォロー九段。
棋歴
小学校4年生のときに東京都町田市に転居し、そこから将棋を始め、八王子将棋クラブの出身である。1999年に四段昇段(プロデビュー)。プロ入りした当初は早投げ(すぐに投了すること)が多いとされていたが、次第に実力を付け、2004年度には年度勝数36(全棋士中5位)の成績を収め将棋大賞新人賞を受賞。その後も好成績を収め続けており、渡辺明、山崎隆之、橋本崇載らと共に同世代の強豪グループの一角をなす。
全棋士参加棋戦優勝2回、準タイトル戦の朝日オープン将棋選手権挑戦1回、3回の将棋大賞受賞と実績はあったものの順位戦はあまり相性が良くなく、C級2組の脱出に6期を費やす。2014年にプロ入り15年目にしてA級へ昇級した。しかし初のA級順位戦は全敗で1期陥落という屈辱を味わう。2018年に心機一転、A級再昇級を見せたが、8連敗で1期での降級が決定。それでも最終日にはA級順位戦での連敗を17で止める初勝利を挙げた。
“西の王子”と呼ばれた山崎隆之に対し“東の王子”と呼ばれた経歴があり、甘いルックスもさることながら解説におけるフォローにも定評があり、一般の解説者であればコメントに困るような意気込みに対してもフォローを忘れない紳士である。一方、三間飛車の名手・中田功に三間飛車を繰り出したり
、将棋電王戦FINALにおいては明るみに出ていた対戦ソフトAWAKEの弱点を突く作戦を取る
など、勝負師としてストイックな側面も併せ持っている。しかし、若い頃はけっこう尖っていたらしい。棋風もかなり激しい力戦を好んでいたことがある。
棋界きってのギャンブラーでもあり、麻雀、競馬、パチスロに目がない。また、二枚目ながら結婚歴はなく、最後の独身貴族とも呼ばれていたが、2016年に結婚した。
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関連項目
外部リンク
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