除夜の鐘とは
日本の寺院(仏教)において12月31日大晦日から1月1日元旦にかけて鐘をつく行事である。
新年の訪れを告げるほか、1年間の労いと新しい年への祈りが込められる。
概要
除夜(古い年を除き去って新年を迎える日の夜)に鐘をつくため除夜の鐘と呼ばれる。
鐘は108回つかれるが、この108という数字は人間の煩悩の数という説があり、鐘を108回つくことでその年の煩悩を除き去って、欲を持たない清らかな心で新年を迎えるための行事とされている。
- 鐘を突く横向きの丸太は撞木(しゅもく)と呼ばれる。
- 鐘は寺の僧侶がつくことが多いが、参拝客にもつかせてくれる寺もある。
- 打ち始め~打ち終わりの時間は寺院によって若干異なり、必ずしも年明けからとは限らない[1]。
- 日本最大の除夜の鐘は浄土宗総本山・知恩院(京都市東山区)。
- 高さ約3.3m、直径2.8m、厚さ約30cm、重量約70tで国内最大級。
- 知恩院 鐘 - Google 検索
近年では、この鐘の音がうるさいとクレームを入れる近隣住民がいるそうで、除夜の鐘を昼間に済ませたり、自粛する寺もあるらしい。
ちなみに神社(神道)では除夜の鐘は突かない。(鐘自体が無い)
108の煩悩
眼・耳・鼻・舌・身・意の六根(ろっこん)にそれぞれ好(よい)・平(どちらでもない)・悪(わるい)があり、その3つそれぞれに浄(きれい)・染(きたない)があり、さらにその2つそれぞれに過去・現在・未来があるとされている。
つまり六根の1つあたりが18に分類されるので、18×6=108になるという説がある。
108回の鐘を突いただけで煩悩が去るかとジョークにされる場合もある。
関連動画
関連項目
脚注
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