陰陽大戦記とは、陰陽闘神機というオモチャをバックボーンとして製作された漫画、およびアニメである。
概要
漫画はVジャンプで連載され、アニメはテレビ東京にて放送された。漫画版では吉川ヤクモを主人公にし、最強の闘神士・マホロバとの戦いを描いている。漫画版から5年(推測)経過した頃を描いたのがアニメ版である。
なお、本作はタイトルや式神などの要素からわかるように、五行思想などの陰陽道をモチーフにしている。
アニメ版は1年シリーズだったが、半分が終了した段階でシリーズ構成が交替(千葉克彦→岡崎純子)したこともあってか、2クール目までと3クール目以降で若干作風が異なっている。終盤の展開には賛否両論があるが、大団円という言葉に相応しい最終回の評価は非常に高い。キャラクターの魅力やバトルの熱さ、ケレン味溢れる演出と安定した作画で、ホビーアニメファンの間では概ね高評価を得た。
主な登場人物
ここでは主要人物(平たく言えばレギュラークラスのキャラ)を紹介。
その他の人物やネタバレ事項はWikipedia等を参照。
なお、漫画版についてはあまり知識がないのでフォローできる人は追記をお願いします。
漫画版
アニメ版
- 太刀花リク (CV:福山潤) ※幼少期のCVは早水リサ
やや天然気味の中学一年生。後に天流宗家となる。第一話まではおじいちゃんと暮らしていたが、地流襲撃事件以降、ソーマやナズナが来るまで、おじいちゃんが管理していたアパートで一人暮らし。壊滅的というわけではないが、料理が下手。とある事情で両親を亡くしており、そのことがコンプレックスとなっていた。本名はヨウメイという、1000年前よりタイムスリップしてきた人間。 - 白虎のコゲンタ (CV:相田さやか)
土属性で信頼を司る白虎族の式神。愛刀「陰陽剣 西海道虎鉄」を振るう。漫画版ではヤクモと契約していたが、アニメ版ではリクと契約を結ぶ。信頼を司るだけに、最後までリクを見放さずに信じていた。平和なパートでは主にリクの天然ボケに対してツッコミを入れることが多い。ケモショタルックの影響でネコ呼ばわりされる(本人は「俺は猫じゃねぇ!!」と否定)。一時、黒くなったのではと疑っていたリクに対してビクついたり、妙に優しくなったりしていた。 - 飛鳥ユーマ (CV:小田久史)
後に地流宗家となる15歳。熱血キャラで、感情が昂ぶると目に炎が宿る。お前はどこの島本漫画キャラかと。結構、生真面目でまっすぐな性格のため、CDドラマにおけるギャグシナリオではかなり弄られた。そして、なぜか「POWER」を「パゥワー」と発音する。 - 白虎のランゲツ (CV:三宅健太)
土属性の白虎族の式神。漫画版ではマホロバと契約を交わし、逆式を経験。アニメ版ではユーマと契約を交わす。コゲンタ因縁の相手で、中盤までは幾度もコゲンタと刃を交えた。余談だが、ユーマのせいで「力」=「パゥワー」という勘違いをしてしまった。元々はユーマが「人々の笑顔を守りたい」という条件で契約したが、本来の目的から外れつつあるユーマを心配していた。この辺りは信頼を司る式神ゆえんだろう。 - 大神雅臣 (CV:竹若拓磨) ※少年時のCVは渡辺明乃
当初はとある目的の為、天流としてリクに近づいた闘神士。平安時代から現代に現れた人物。姉より引き継いだ式神・キバチヨを使役する。どこかで聴いた声の人が店長を務めるハッピーチェーンの牛丼が好物で、スクーターを所持。口調も平安時代の人物とは思えず、ナンパに勤しむことも。大戦終了後に平安時代にハッピーチェーンの牛丼(しかも大量)とスクーターを持ち帰ってしまった。そのせいで現代日本でトンデモニュースが報道される騒ぎとなる。口調も平安時代のそれに戻っていないので姉に叱られる。 - 青龍のキバチヨ (CV:勝杏里)
元々は雅臣の姉・ウスベニと契約していた式神だが、現在は雅臣に引き継がれている。登場時に高笑いし、飄々としていて憎めない。彼も現代人の口調となり、馴染んでしまったために元契約者であるウスベニに叱られる。 - ナズナ (CV:神田朱未)
本作のロリ担当。10歳にして天流縁の社「新太白神社」の闘神巫女となる。リクのアパートに引っ越してからは栄養面でリクを支える。和食が得意だが、簡単な洋食も出来る。通信教育により、中学3年までの学力を身につけていて、書道は八段の腕前。大人びているが、恋となると歳相応な一面を見せる。 - 柊のホリン (CV:ゆかな)
ナズナと契約しているウサミミ少女の式神。様々な術を使い、戦闘をサポートする。なぜか京都弁で話す。 - 吉川ヤクモ (CV:森田成一)
漫画版の主人公。口癖は「チカミチ」と「バイス」。アニメ版では前陰陽大戦に終止符を打った生きた伝説の闘神士として天流に名を轟かせている。五属性、五体の式神と同時契約(それぞれ榎のサネマロ(CV:麻生智久)が木、雷火のタカマル(CV:かわのをとや)が火、青龍のブリュネが土、黒鉄のリクドウ(CV:吉田智則)が金、消雪のタンカムイ(CV:大本眞基子)が水を司る)というチートまがいの設定が設けられた。リクは彼との初対面で闘神士として良い影響を受けたようだ。式神を持たずとも闘神士の技量を確かめられる最高の競技をカバディと考えている。 - 西郷テル (CV:坪井智浩)
万年貧乏の放浪闘神士。真面目で礼儀正しく誠実だが、思い込みが激しくドジな男。そのせいで幾度か天流宗家チームやボート部メンバーが被害を被ることがある。ナズナに惚れているが、その想いは全く報われていない。戦闘時たまに「煩悩」が全開になると人が変わったかの様に暴走する事もあり、その姿はある意味非常に恐ろしい。しかし、その本性を表に出している時の記憶は全く残らない。...いいのか、主人公サイドのキャラがこれで。 - 赤銅のイソロク (CV:)
テルと契約しているカブトムシ型の恰幅の良い式神。豪快な酒好きだが、テルの煩悩に影響されて強くなることも...。 - 飛鳥ソーマ (CV:早水リサ)
ユーマの弟にして同じく闘神士でもある10歳の少年。本来は地流だが、ユーマとのいさかいのためにすれ違っていた。関係が修復するまでの間はリクの許に身を寄せており、天流宗家チームの味方についた。一応、修士ではあるのだが、根はそこら辺の10歳のお子様と一緒。ナズナを意識しているが、お互いにツンデレのため、ケンカばかりしている。その一方でミカヅチグループの株で高収入を叩き出しているほどのトレーダーで、株式情報やニュースのチェックに余念が無い。その商才は大戦終了後、ミカヅチグループ社長に就任してから発揮されたが、性格がアレだったためにナズナにシバかれる。 - 雷火のフサノシン (CV:渡辺明乃)
ソーマと契約しているショタ鳥人の式神。戦闘面では切り込み隊長として活躍する一方、生活面ではソーマの兄、または保護者のようにさりげなく支えている。 - ミヅキ (CV:根谷美智子)
ミカヅチの養女でユーマの許嫁。聡明で気丈な女性。当初は甘露のクラダユウ(CV:立野香菜子)と契約し、闘神士としてユーマを支えていたが、クラダユウと記憶を失ってからは一時期、ユーマに恐怖を覚えていた。それでも彼への愛は変わらず、大戦終了後に再び、一歩前へ踏み出すこととなる。 - 睦月茂 (CV:坂口候一)
有限会社ミカヅチセキュリティー代表取締役社長。ミカヅチグループ本社では伏魔殿内捜索部→技術研究部所属。技術研究部では広報課長。若い娘が嫌いと言っているが、「先生」と慕っていた若い女性闘神士が敗れ急に記憶をなくし、彼女に一転「オッサン」「スケベジジイ」と言われ唾を掛けられたことに対する怒りであり、慕っていた頃の彼女顔を赤らめていたので、痩せ我慢のようである。恐らく、単純に純粋な娘が好きで現代の典型的な娘が嫌いなのだろう。そのせいなのか後にテルと意気投合、共闘する事になる。大戦終了後はミカヅチセキュリティー代表取締役社長として世間に貢献する。 - 凝寂のエビヒコ (CV:長嶝高士)
睦と契約しているエビ人間型式神。シュコー。 - 空(読み:ウツホ) (CV:大本眞基子)
約1200年前に伏魔殿に封印された異能の少年。式神と心を通わせる事が出来る。自在に契約を改竄する事や妖怪を創造する事が可能。天地両流派には大人の事情から「禍々しい存在」「悪魔」として伝えられていたが、その真実の姿は戦乱を一人で鎮めた勇敢で人を疑うのを知らない心優しい少年であった。後の天流と地流に分かれる闘神士達に四大天の力だけを奪われて伏魔殿の奥深くに封印されたが、長き年月を経て神流の生き残りの手により復活して以後神流を従えていた。 - タイザン (CV:鳥海浩輔)
平安時代の一貴族の人間。ミカヅチグループ...つまり地流に社員として潜入、天流討伐部長という地位を駆使し、色々な情報を入手し暗躍、地流闘神士の時は、四鬼門の一つ、九州の筑豊を守護した。霜花のオニシバと契約。雅臣には友好的な態度を見せていたが、同時に対決する予感があったらしい。ウツホを闘神士に密告した張本人。後に雅臣との戦いで彼なりの優しさを垣間見ることができる。 - ミカヅチ (CV:銀河万丈)
前半戦のラスボスで、ミカヅチグループ元代表取締役社長。地流宗家を名乗っているが、これはユーマが本来の地流宗家である事を隠すためのカムフラージュ。赤銅のイツムと契約している。ウツホ復活を予期した彼はウツホを抑えるべく、逆式を試みるも精神を乗っ取られてしまった。 - 上善寺モモ (CV:ゆかな)
リクに想いを寄せる幼馴染でクラスメートでボート部メンバー。脳内は時折、恋による妄想が吹き荒れている。お約束のように料理は得意ではなく、その完成品を見てリクはびっくりしたことも。闘神士同士の争いに巻き込まれる中、否応なく闘神士また天流宗家として戦っているリクが、自分から離れていってしまう孤独感を覚え、幾度となく辛い思いをし、かなり複雑な心境。大戦終了後、ようやく彼女とリクの仲は一歩、前進する。 - 麻生リナ (CV:能登麻美子)
霊感の強い電波少女。同じく、リクのクラスメートでボート部メンバー。以前交通事故で亡くした飼い猫の「トラさん」をコゲンタと重ね合わせ彼を「トラさん」と呼び、振り向かせようとプレゼントを持ってきたりと押し掛けては鬱陶しがられているが、一行にめげる気配はない。実は闘神士フラグがたったがそれは叶わず。が、闘神符が使える。しかし、終盤ではかなりの数の妖怪を手なずけるという無茶苦茶な一面を露にする。 - 香美屋龍治 (CV:水島大宙)
リクのクラスメートでボート部員。複雑な家庭環境から初期は尖がっていたが、彼もまた闘神士同士の戦いに巻き込まれ、リクの素性を知り、徐々に心を開き、やがてやたらと世話を焼くようになる。ファーストフード等を嫌い、野菜を使い栄養に気を使った料理を好む。特に野菜の中でもネギが大好きで、そのネギを符で強化して妖怪を倒す武器にしたことさえある。また、料理は非常に上手く、自炊も出来る。 - 間宮ユミ (CV:立野香菜子)
リクのクラスの副担任であり、ボート部顧問。担当教科は国語。新人ゆえに休みが欲しいらしい。かなりの巨乳。教師であるにもかかわらず妖怪級の邪念の持ち主で、リクたちを唖然とさせることも(邪念を全開した際のエフェクトはとてもじゃないが人とは思えないくらいに禍々しかった)。が、本当はいい人なので誤解しないように。後に教師である設定がリクのとある一面に対しての救いとなる。
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