陰陽師(おんみょうじ、おんようじ)とは、平安時代などでは朝廷の官職、戦国時代辺りでは呪術師、明治時代から現代にかけては創作物等で魔法使い的な扱いを受ける職業のことである。
詳しく知りたい人はWikipediaとか読んでね!
概要
元々は中国の陰陽五行説(相反する属性である陰陽と火・土・水・金・木の自然を構成する5種が組み合わさってこの世は動いてるよ、的な思想)が古代日本に伝来したことが始まり。そこに「自然ってことは地震とか星の動きも陰陽で説明付きそう!」ということで天文学やらをミックスして日本式陰陽道が生まれた。
朝廷が占いを用いることが当たり前であった古代日本、特に平安時代には陰陽寮という公の機関に所属し、今で言えば官僚として登用されており絶大な権力を誇っていた。上記の安倍晴明たちが居たのもこの頃。
天文学者や気象予報士、地質学者などを混ぜたような知識人でしかなかった官職陰陽師に、民間信仰や同じく朝廷所属だった呪禁師の技術が混ざり呪術師的イメージが付いたのもこの頃である。こうして陰陽師は式神を飛ばしてバトルや御祓いをするようになってしまう。真偽は別として。
陰陽師とはある意味日本的な職業であるとも言える。
そもそも発生自体が中国文化と日本文化のミックスであり、『臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前』と唱える九字は道教、有名な呪(しゅ)である『急急如律令』や式神は密教など、陰陽師が行う儀式や使う道具は様々な文化や宗教から引用されたものである。海外のものや異文化を取り込んでしまうのは昔から日本の得意分野らしい。
西洋文明の伝来によりオカルトでしかない陰陽師は明治時代に公の職業としては消滅してしまう。だが民間レベルでは残り、時代が下って現代日本では伝統的な呪術の専門家とされることが多い。
有名なのは土御門家として知られた一族の末裔が作ったとされる土御門神道、いざなぎ流など。ただし普通想像する陰陽師の技を使うということではなく、お寺や神社で祈祷をしてもらうような雰囲気。
もっとオカルトな方面に行けば「現代の陰陽師」や「安倍晴明の生まれ変わり」なる謳い文句で占い師をしていたり御祓いをするような人々もいるだろうが、その辺りについては『信じるか信じないかはアナタ次第』である。
エンターテインメントの中の陰陽師
最近では夢枕獏の小説「陰陽師」などの影響により一般大衆への認知度も高まり、和風ファンタジーの題材として一般化してきている。
特に夢枕版「陰陽師」の影響は強く、安倍晴明という人物像(映画効果でビジュアルは野村萬斎が定番に)をほぼ決定付けてしまったり、実写化は複数行われ映画版公開後には晴明神社の参拝者が急増したりした。
ニコニコ動画においては、主に「レッツゴー!陰陽師」の矢部野彦麿を指すことが多い。それ以外の陰陽師を探したい時にはちょっと面倒。
陰陽師が登場する著名な作品
※登場回数の多い陰陽師のキャラクターも記載
- 「陰陽師」…夢枕獏の小説。ドラマ、映画、漫画化された。
- 「帝都物語」…荒俣宏の小説。映画、アニメ、漫画化された。
- 「百鬼夜行シリーズ」…京極夏彦の小説。映画、アニメ、漫画化された。
- 「少年陰陽師」…結城光流の小説。アニメ、漫画化された。
- 「東京レイヴンズ」…あざの耕平の小説。アニメ・漫画化された。
- 「豪血寺一族シリーズ」…アトラスのゲーム。
関連動画
関連項目
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