『難波金融伝・ミナミの帝王』(なんばきんゆうでん(なにわきんゆうでん)・ミナミのていおう)は、原作:天王寺大、作画:郷力也による日本の漫画。『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて連載中、単行本は2024年4月現在176巻。通称「ミナミの帝王」「ミナ帝」。
これを原作とする竹内力主演、ケイエスエス(後のSoftgarage)製作のOVAシリーズおよび劇場映画作品、千原ジュニア主演のテレビドラマシリーズおよび劇場映画作品などがある。
概要
トイチ(十日で一割)の金利で金貸しをしている萬田銀次郎。今までタダの一度も借金の取り立てに失敗したことが無い。大阪ミナミを舞台に、金が絡んだ様々な案件を相手に萬田が奮闘する物語である。
登場人物
萬田銀次郎
本作の主人公。
萬田銀次郎は、大阪のミナミでトイチの金利で誰にでも貸す萬田金融を営んでおり、借金を踏み倒す人間には容赦ない取り立てを行う。その厳しさや恐ろしさから「ミナミの鬼」や「ミナミの帝王」とも恐れられる。
利息を払わなかったり踏み倒そうとするものは、鬼の追い込みをかけて全額返済させる。
その取り立ては厳しく、自宅だけでなく職場や学校、公共の面前でもお構いなしに取り立てに行く。本人が逃亡して取れなければ家族や両親、親戚、友人知人まで取り立てに行く。
返済能力がなければ、男ならタコ部屋やマグロ漁船に売り飛ばす。女なら風俗で働かせる。
それでも払えない場合は、闇医者の所へ連れていき内臓を切り取って売り飛ばす。いわゆる臓器売買である。基本的に腎臓や角膜など生命に影響のない内蔵しか切り取らないが、それでも足りない場合は肺や心臓も売り飛ばす。
萬田は優良客には適切なアドバイスを送ったり、収入がなくとても返済できないような客にも、金を稼ぐ才能があると見ればアドバイスを行った上でお金を貸している。
誰にでも貸すと言ってはいるが、麻薬中毒者には絶対に貸さない。何故なら逮捕される危険性が常につきまとい、逮捕されてしまうと取り立てることが出来ないからである。
萬田を激怒させた者の末路
萬田に歯向かったものには容赦しない。萬田を殺害しようとした者は、その代償として財産をすべて借金のカタとして没収し、その者はホームレスとなり毎日ダンボールを集めては換金して返済を続ける生活に。
またとある銀行の頭取は、萬田の金主を追い込んで破産させようとしたため萬田が激怒。銀行の支店長を悪事に手を染めざるをえないよう追い込み、その上で警察に逮捕させる。それによって銀行が信用失墜し経営破綻。結果、他銀行に吸収合併され、名前も消失した。
とある病院の院長は、萬田が金を貸してる客をまともな治療もさせずに死亡させたため、萬田にリークすると脅されて口止め料を払うも、リークされ経営破綻。
坂上竜一
萬田の舎弟。萬田の取り立て代行をしたり、情報収集を主に行っている。
関連動画
関連リンク
関連項目
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