概要
昭和7年から発売されている、コーヒー牛乳の定番といえるブランド。姉妹品に雪印フルーツ、雪印ミルクティーがある。
かなりの甘さながらいくらでも飲めるバランスと、コンビニでも500mlが手頃な値段(110円)で手に入ることからついつい買ってしまう。が、200mlあたりのカロリーは95kcalにも及ぶ。これはジョージア・マックスコーヒー(200mlあたり96kcal)とほぼ同等であり、たんぱく質、脂質の量はマックスコーヒーをゆうに上回る。毎日大量に飲み続ければ、糖尿病まっしぐらコースということはいうまでも無い。
2010年頃には健康志向を受けて、雪印コーヒーをベースに「砂糖0・脂肪分0・カロリーハーフ」に仕立てた「雪印コーヒーZERO」が新発売された。しかし、人工甘味料を使用していることによる不自然な甘さのせいか、脂肪分をカットしたためコクが薄くなったせいか、カロリーを抑えたとはいえ微糖缶コーヒー(100mlあたり16~18kcal程度)よりはカロリーが高いという中途半端な立ち位置だったためか、売れ行きは悪く販売期間も短命に終わった。
近年は復刻版、キャラメル、ヘーゼルナッツ、メープルなどの期間限定商品も展開している。
またコーヒー牛乳味の「雪印コーヒーコーン」「雪印コーヒーチーズキャッチ」などのコラボレーション商品も存在した。
詳細は以下に記載するが、かつて旧雪印乳業(現雪印メグミルク)は雪印集団食中毒事件を起こし一時は存続の危機に瀕し、主力製品を「メグコーヒー」に置き換えるなど崖っぷちの経営状態だった。が、現在は経営体制の見直しなどの努力により復活し主力製品も幅広く流通している。
ちなみに食中毒事件後、バター・チーズ・種苗製品以外で「雪印」の名が残ったのは雪印牛乳(地域限定販売)と雪印コーヒー、旧ロッテスノー(現・ロッテアイス)製品の一部だけであり、ロッテアイスが2010年度いっぱいで雪印ブランドの使用を終了することを決定したため、雪印乳業からスピンアウトした製品の中で唯一全国で流通している「雪印」を冠する製品となる可能性が高い。
2003年に雪印乳業の市乳部門が日本ミルクコミュニティとして分割され、雪印乳業はバター、チーズなどの乳製品を取り扱う別会社となったため、雪印乳業ではない元雪印の会社が雪印の名を使った商品を発売するという事例が散見されたが、ロッテスノーが雪印ブランドの取り扱いを終了、メグミルクが2011年4月1日に雪印と再合併し、雪印メグミルクとなったことで名実ともにスノーブランドは雪印のみが使用する商標となった。
余談だが、ビンで売られている「メグミルクコーヒー」は名称は異なるものの、ほぼ「雪印コーヒー」と同じものである。が、LL(ロングライフ)パックの「メグ250コーヒー」「メグ250カフェ・オ・レ」は全く異なる商品なので購入の際は注意が必要である。
旧雪印乳業の不祥事・事件
食中毒事件
2000年6月25日、雪印乳業大阪工場(大阪府大阪市都島区)で製造された「雪印低脂肪乳」を飲んだ子供が嘔吐や下痢などの症状を呈した。
6月27日に大阪市内の病院から大阪市保健所に食中毒の疑いが通報された。6月30日に保健所から大阪工場に製品の回収を指導した。
この頃には各地から食中毒の情報が入ってきていたが、大阪工場は言を左右にして応じようとしなかった。
6月29日に事件のプレス発表と約30万個の製品の回収が行われたが、既に対応が遅れ、プレス発表後は被害の申告者が爆発的に増え、大阪府・兵庫県・和歌山県など広範囲に渡って14,780人の被害者が発生するという前代未聞の集団食中毒に発展し、世間を震撼させた。
被害者の訴えた症状は嘔吐・下痢・腹痛であり、総じて比較的軽いものであったが、入院に至った重症者もいた。
BSE牛肉偽装事件
2001年9月10日、日本国内産牛肉(Jビーフ)にBSE(狂牛病)にかかったものがあることが農林水産省から発表された。
これを受け実施された国産牛肉買い取り事業を悪用し、雪印食品関西ミートセンター(兵庫県伊丹市)のスタッフが国外産の牛肉を国内産と偽って国内産牛肉のパッケージに詰め込み、農林水産省に買い取り費用を不正請求した。
事件を起こした雪印食品は、前年である2000年に親会社である雪印乳業(現:雪印メグミルク)で発生した雪印集団食中毒事件による影響から、大変厳しい経営を強いられていた。それに加えて、BSE問題が追い打ちをかけたため、2001年10月、その経営を何とか好転させようと、苦し紛れにこの事件を起こした。
そんな事件の背景には外国産牛肉が安価で、国内産は高価で有るという価格差問題があった。 この為、買い取り事業に於いて、国内産牛肉の買い取り価格よりも、外国産牛肉の購入価格の方が安いという価格差が生じた。
これに目をつけ、外国産牛肉を国内産と偽ることにより、外国産牛肉の購入価格と国内産牛肉の買い取り価格の価格差分から来る莫大な利益が発生する仕組みであった。
オレたちのゆきこたんプロジェクト
雪印コーヒー発売50周年を記念してのpixivとのタイアップ企画。イラストコンテストにて優秀賞に入選した6つのイラストがパッケージ化され、コミックマーケット84では入選イラストのグッツなどが配布された。その後投票にて優秀賞の中からさらに投票によって選ばれた1キャラがフィギュア化されることとなっている。
当初は公募により公式イメージキャラクターを1キャラのみ採用する予定であったが、反響を受けて優秀賞に入選した6つのイメージキャラクターすべてが公式キャラとすることとなった。なので、今のところ「ゆきこたん」とは特定のキャラクターを指すものではなく雪印コーヒーの擬人化キャラクターの呼称であると言える。
関連商品
関連項目
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