零票確認(れいひょうかくにん)とは日本における選挙の際に行われる儀式である。
概要
法律的には「投票箱に何も入っていないことの確認」と呼ばれる。文字通り、投票箱の中身が空っぽであることを確認することであり、公職選挙法施行令で規定されている。
日本ではあまり考えられないが、世界には不正な選挙が当たり前のように行われる腐りきった国があり、そういうところでは「あらかじめ投票箱に権力者側の票を入れておく」という手法を使った票の水増しが行われているといわれている。「日本ではそういうことをやっていませんよ」というのを証明するために、全国各地の投票所に一番乗りした人に対し、何も入っていない投票箱の中を見せるというイベントが必ず行われている。これが零票確認である。
これが終わると投票箱は直ちにロックされ、実際の投票が始まる。自治体によっては「投票箱空虚確認書」や「投票録」なる書類に署名させられることもあるが、まぁ我が国の民主主義を公正に保つためだと思って付き合ってあげよう。ちなみに、やはり早起きは三文の徳といったところか、零票確認をした人に記念品がもらえたり、空っぽの投票箱の写真を撮らせてもらえたりするところもあるらしい。
世の中にはこれの愛好家が少なからずいるらしく、衆議院議員総選挙や参議院議員通常選挙、統一地方選挙などの投票日早朝にツイッターなどを覗くと、「#零票確認」というハッシュタグによる選挙クラスタからの嬉々とした報告で盛り上がっていることが多い。前述の通り、これができるのは各投票所へ一番最初に出向いた人だけである(ただし夫婦で一緒に行った場合など一番乗りの人が複数人いた場合はその複数人で確認するらしい)。一部の地域を除いて投票時間は午前7時から午後8時までなので、どうしてもこれがやりたい人は午前7時より前に投票所へ向かう必要がある。ただし中には1時間以上前から並ぶガチ勢がいるため、近所にライバルがいる方はとにかくお早めに。
関連項目
関連リンク
- 公職選挙法施行令(第34条にこれに関する規定がある)
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