電撃プレイステーションDとは、メディアワークス(現アスキー・メディアワークス)より発行されていたテレビゲーム雑誌である。同社のゲーム雑誌「電撃プレイステーション」の増刊という位置づけであった。
97年発刊、以後「電撃プレイステーションD○(○には数字が入る)」とナンバリングされ、D11以降は月刊誌となり、01年には誌名を「電撃PS2」とリニューアル、08年のD96まで刊行された。定価は1000円程度。
略称は「電撃プレイステーション」のDPSを引いて「DPS-D」など。
概要
最大の特徴は毎号雑誌に付録されたプレイステーション用のCD-ROMである。主な収録内容は以下の通り。
体験版、Movie
未発売ゲームの体験版やムービー映像が収録されていた。現在ではwebを介して簡単に利用可能なコンテンツであるが、web環境の未発達な当時のユーザーが触れるには大切な機会であった。
価格1000円程度で、体験版が少なくとも4~5本、多いときは10本以上もプレイでき(後述するように体験版の入っていない号もある)、当時はこのコストパフォーマンスに引かれて毎号買っていたユーザーも。
セーブデータ
いわゆる「最強データ」など、既発売のゲームのプレイを助けてくれるセーブデータが毎号収録されていた。時には普通にプレイしては不可能なものも。また、数号に一回、セーブデータ特集として体験版などがない代わりに多数のセーブデータを収録された号がある。
また、PSゲーム「RPGツクール3」のユーザー投稿ゲームが一時期は毎号収録されていたなど、ここでもwebが発達する前にユーザー間の交流の役割を担っていたといえる。
その他
2択で解答していきクリアすると画像が見られるが編集部の内輪ネタなどで躓く「超難解クイズ」、電撃プレイステーション本誌の読者投稿コーナーで連載された読者によるリレー小説をまとめて読める「読者参加小説」など毎号収録された企画のほか、ソニー主催によるアマチュア作成のゲームコンテンストの受賞作品が遊べるなど、体験版やムービーやセーブデータ以外にも力を入れていた。
歌
毎号、最初のメニュー画面と、前述した「超難解クイズ」を解く画面でオリジナルの歌が流れる。
打ち込みによるチープな演奏、下手糞な歌など、技術的には見るべきものは一切ないが、その異様に青臭い歌詞とメロディには誰しもの心のなかにある何かを確実にえぐる力がある……などとは褒めすぎだろうが、当時本誌を購入していた少なくないユーザーの心に残っている。
楽しいコトだけ選んでも どうにかなるならソレもあり
悲しいくらい頭が悪いから 自分の中がよくわかんない
正しいことと正しくないことの 決まりがいつもハテナ? って感じで
――電撃プレイステーションD17の歌より
自分のタメだけでなく誰かのタメに ガンバれる方がきっとカッコイイじゃないって
ゲームの中のボクの台詞にちょっと 感動してること自体情けないよね
――電撃プレイステーションD28の歌より
二人ではないけれど 一人でもない気がするから
――電撃プレイステーションD21クイズの歌より
関連動画
関連商品
関連項目
- 6
- 0pt