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電装天使ヴァルフォースとは、同人サークル「夢ソフト」制作の対戦型3Dアクションシューティングゲームである。
概要
電脳戦機バーチャロン(所謂初代)ライクなゲームシステムから複雑なキャンセル等のテクニックを取り除き、対戦ツールとしてバランスを重視して制作された美少女対戦ゲーム。 略称はヴァルフォ。通信対戦可能な体験版あり。
操作画面はバーチャロンと同じくTPS(サードパーソンシューティング)のような形となっている。
ジャンプで相手を再補足し、全体的に武器の誘導が緩いために近距離でないと必中させられないというエッセンスは同じ。使用キャラクターたちは、どこかで見たような武装をそれぞれ装備しているが、プレイしてみると全て似て非なるものに仕上がっているためプレイ感覚は新鮮。
オラトリオ・タングラム(以下オラタン)の快適操作と、OMGのストイックな対人感覚を味わえる。
それらを作る原動力となった電脳戦機バーチャロンに懸ける愛が感じられる高い仕上がりが何よりの特徴であろう。
システム
モードは全部で４種類。
CPUを順番に倒していくアーケードモード(Ver.2.01.00現在ではボスキャラクターは実装されていない。サークルコメント曰く、今後もボスを実装するなら対戦で使える新キャラクターを実装するとの事)
CPU、もしくは動作しない相手に練習戦を行えるプラクティスモード
ネットワークを介して、接続している相手と戦えるネットワークモード
対戦or観戦した試合を再度観賞できるリプレイモード(一時停止やコマ送りなども可能)
となる。
対戦ルール
対戦相手のライフを0にするか、制限時間が尽きた時に体力が多いほうが勝利となる。
右（RW）・左（LW）・中央(CW)に割り振られた攻撃とダッシュによる高機動、ジャンプによる再補足を駆使して戦うという点は電脳戦機バーチャロンシリーズお馴染み。
ゲームシステムはオラタンではなく、OMGに基本的には準じている為、ダッシュ中に移動方向を変えられるバーティカルターンや空中ダッシュ等のシステムは実装されていない。
また、全体的に避けづらい攻撃が多く、全体的なゲームスピードの向上に繋がっている。
ネットワーク
ネットワーク対戦に非常に力が入っており、ゲームセンターににたシステムを取っているのが特徴。
公式ページで公開されているサーバーに接続すると、ゲームセンターのような場所に繋がる。
筺体に見立てたルームが並んでおり、対戦の際は『並んで待つ』という手順が必要となる。それにより、ゲームセンターらしい一期一会の対戦カードを楽しみやすく、筐体で行われている試合を観戦したり、待ち時間の間にプラクティスモードで練習したりと、非常に手軽にネット対戦を楽しむことができる。
Ver.2.01.00現在もバランス調整やユーザビリティ向上の為の頻繁なアップデートが行われており、ユーザー主導のオンライン大会も毎月最終土曜日に定期的に行われる等、今後に期待できる対戦ツールであると言える。
関連動画
ストーリー・キャラクター
※公式・wikiなどの差別化のため、ものすごくニコニコ的に濃い内容となっております。
ストーリー
大局的な平和と局地的な紛争を繰り返していた安寧の人類史はとあるオーバーテクノロジーによって崩壊を迎えた。
「ヴァルキリーコア」
突如発生したそれは空前絶後の力を発揮し、絶対無敵の力を個人に与えるという異常過ぎる代物であった。
そしてヴァルキリーコアを操る適性のある人物はごく少数の女性のみであり、彼女たちに最適化された兵器を「ヴァルキリー」と呼んだ。
ヴァルキリー達の戦力は現代兵器では到底太刀打ちできないような、まさに最終兵器と化した。
ヴァルキリーによる戦争に疲弊した人類はある妥協案を見出す。
レギュレーションにより出力を抑制したヴァルキリー同士の決闘によって事の是非を決定する
それを人は「ヴァルフォース」と呼ぶ。
ヴァルキリー（キャラクター）
ヴァルフォース劇中世界の最終兵器。
本作はあくまで政治的な意義の色濃いレギュレーションによって性能が抑制されている状態のヴァルキリーを駆る彼女たちを操作する。
本来性能を引き出すことが出来れば既存の兵器の常識を凌駕する能力を発揮し、走・攻・守のどれをとってもヴァルキリーに対してはヴァルキリーでしか対応できないというほどの隔世的兵器となるが、『ヴァルフォース』ではそれを本作のゲーム内でプレイするようなレベルへと引き下げられている。
そのあたりの世界観設定は公式のコラムが詳しい。
神凪アイ
全てがオートメーション化された軍用施設でヴァルキリーの部品として生きる少女。努力の天才であるようで旧式の装備ながら高い錬度ゆえにヴァルフォースの戦績は高い。人生の全てがヴァルキリーのためにあったためか感情の起伏が乏しい。
いわいる電脳戦記バーチャロンのテムジンを踏襲しており、硬直・滑りといったものが少ない足回りと平均的な耐久性、遠近両用のライフル（RW）と、それをサポートするカッター（CW）とボム（LW）が特徴。
全体的な武器の回転率はそれなりだが、隙さえ突ければ幅広い距離で必中させられる前ダッシュRW（前ビ）というお馴染みの主力武器は勿論、障害物をすり抜けるしゃがみCW、近接信管付で長距離を直進するしゃがみLW等、アウトレンジでのバラエティに富む。
走・攻・守どれをとっても優秀なキャラクターであり、初心者でも硬直を気にせずに動かせるという意味でとっつきやすい。
上級者になってくると、直線的な武装ゆえの追い込みの弱さ、リードを守る待ち戦のしづらさと付き合ってゆく必要のある奥深さもある。
黒羽ナガレ
優秀なヴァルキリー研究者であった兄が残した理論の正当性をヴァルフォースで証明すべく挑むエース。プライド高い美女。兄が中途で残した研究を引き継いで作られた機体の造りは高性能ながら粗製そのもので、そのしわ寄せが耐久力として現れている。他人の機体をゴミ扱いしてよいのでしょうか
キャラ特性としてはバイパーⅡやサイファー（バーチャロン）の系譜。RWのマシンガンとLWのダガーによる手数を重視した装備と、CWが4本の放物線軌道を描くホーミングビーム（通称フォースビーム）である。
地上での機動力も速いが、空中の移動力はトップクラス。高い回避性能を持ち、フィールドの広さや構造を活かした戦術で翻弄する事を身上としている。武器の手数も多く、弾幕での行動抑止も強い。
欠点は防御力と低火力。まず火力だが、ダメージ自体は並なのだが着弾までが遅い弾丸が多く、単純にダッシュされているだけで避けられてしまう武装がほとんどで期待値が低い。防御力は全キャラクター最下位クラスと言うこともあって、リスクを取って攻撃を当ててもカウンターが刺さって当たり負けることも多く、繊細で難解なキャラクター。
宝鏡メイ
永世者と呼ばれる不死の種族であり厳密では人間ではない。口調や言葉端からその重厚な過去を垣間見れるが、その姿は金髪ツインテールの少女まさに公式ロリババア。ヴァルフォースの参加はあくまで彼女の気紛れであるらしい。そして自称漢の浪漫を解す女。
いわいるドルカスタイプであり、牽制に有効なプラズマ弾（RW）に誘導の強いドリル(LW)とフィールドを火柱で埋め尽くす爆撃のインフェルノ（CW）を備え、複数の武器による同時攻撃はまさに初心者向け・初心者殺しの異名に相応しいパワータイプ。また、しゃがみRWが大威力の火炎放射（通称バーナー）になったことから狙える武器もそろえているのが脅威。
欠点は機動力は勿論、本体+乗り物といういでたちゆえに大きい被弾判定。これといった防御装備もないため、回避の面ではかなり難しい部類。接近戦も苦手。
適当に武器を乱射しているだけでそれなりの立ち回りになるため初心者にも向くが、武装の対策が仕上がっている相手にはもう一工夫必要というテクニカルさを秘める。
斑鳩セツナ
永世者やヴァルキリーといったオーバーテクノロジーを排斥しようとしている巫女姿の女性。対戦するヴァルキリーはあくまで敵であり、その口調は厳格の一言。愛機である第三世代型ヴァルキリーに最適化すべく、その身体の殆どを機械化している。
バーチャロンでいうライデン(HBV-05)の立場で、重装甲・重火力・鈍足の3拍子を持つ。
単発威力の高いRW（お札）、相手の移動先を読んだトラップとして機能するLW（鬼火）、何より目を引く耐久力の半分を確実に奪い去るCWのレーザーが特徴。
とかく相手との読み合いに重きを置いた立ち回りが面白みであり弱点。移動先に予測射撃したCWの一撃は多くのプレイヤーを虜にするほどの魅力を持ち、それまでのプロセスの組み立て、何よりCWが当たらない試合展開でもリードを取れるようにRWやLWによって戦いを制してゆくという渋好みの戦い方を要する中級者向け。
六堂マリア
とある宗教団体に崇拝されている少女。あまりに俗世から隔離されているがために彼女に関する情報は少なく、彼女自身もその世間知らずゆえか男女の違いを理解できないという一種の狂気が透けて見える服装も含めて。
「バル・バス・バウ」をベースに、「バル・バドス」の攻撃バリエーションを移植、見た目の要素をエンジェランから導入したかわいらしいオールレンジ攻撃キャラ。
相手を正面に捕らえ続けることが必須のヴァルフォースというゲーム内においてダンスマカブル（CW）は相手を自動追尾して攻撃するという性質を持ち、RWのリングやLWのウィングボールによる波状攻撃で長時間に渡って弾幕を張り続けることの出来るキャラ。起き上がりを狙った攻めもトップクラスにいやらしい。
完全回避不可能という最大の長所を持つものの、挙動の緩急が鈍く、硬直が大きめ。機動力もそこそこだが防御力も低く、ガン逃げを抑制し、ダメージレースという試合展開を強要できる強みはあるが、それに勝てるためにプレイヤーの判断力が問われる上級者向けキャラ。
月影アヤカ
経験豊富な職業軍人。年齢的にヴァルキリーの適齢期は過ぎており、対ヴァルキリーを想定していない武装しかないためヴァルフォースへの適性は低いはずだが、それでも貴重なヴァルキリー戦力として希望する後方勤務に回してもらえずにいる。キャラクターの中では常識人であり、苦労人。
ミサイルを用いた弾幕キャラ。ベルグドルでもDanでもなくその分厚さは全盛期のグリス・ボックのそれ。CWのミサイルの燃費が突き抜けたレベルで、15%しか減らない超効率。直線上を爆風が走るナパーム（LW）や散弾するため当たり判定の大きいマシンガン（RW）等、面制圧の性能は間違いなくトップ。
防御力は並みであるし、火力は弾幕はあるものの、弾速が慢性的に足りてないので遠距離はあくまで時間稼ぎであり、軸を自動的に合わせてくれるダッシュ攻撃は軒並み性能が低い等、立ち・しゃがみ攻撃を安全確保の上で使う上級者向けの弾幕キャラクター。
春風レン
とある人物の趣味の範疇で行われている「アイドルを兼業するヴァルキリー」のプロジェクトに所属している少女。実戦経験が無く、大一番に弱いが、本人はそれほど気にしておらず、娯楽としてヴァルフォースに参加している節がある。
射撃によるインファイトと地上での機動力に特化したキャラクター。フェイ・イェンのように見せたスペシネフとも称される。
判定が強く、戻り部分に判定のあるソーサー(LW)、ジャンプ抑止力が高く、貴重な遠距離攻撃である雷(CW)、単発短射程だが威力の高いRWの構成。
とにかく地上での機動力に優れ、ダッシュとそう変わらないスライド攻撃の移動速度や、ダッシュ攻撃の硬直も少なく、相手を機動力で追い込む能力に優れる。
反面、防御力が低く、手数も乏しい上に近接もそれほど強いものでないため、脚を活かした詰ませ状況作りという戦術が必要なキャラクター。覚えることは少なく単純だが、やらねばならないことはそれ以上に多い典型的な中級者向け。
美澤エレナ
現役の学生ながらヴァルキリーへの適性を認められた国民の義務としてヴァルフォースに参加。
義務とはいえ自身のあるべき生活を思うとやはり戦場への参加には渋々といった様子。
アファームドをベースにインファイターの要素を凝縮したようなキャラクター。
アイに似た武装構成だが、アイよりも火力は劣るが手数に優れ、水平に広がる武器による行動抑止も武器となる。LWを目隠しとした吸い付くように張りつける近接攻撃を軸とした起き上がりを狙った攻めも強い。
基本的にはオールラウンダーなのだが、射撃に逆転性や守りに入った相手を追いかけるのに向いたものが少なく、リードを取る能力は優れているが、リードを取られた後の戦術の多くをプレイヤーに依存する硬派なキャラクター。
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関連項目
- 3
- 0pt
