電車でGO!!とは、2017年度(以降)に稼働を開始した電車でGO!シリーズに付されている名称である。
!マークが2つになっているので、表記に注意
概要
何と言っても最初に目を引くのが、箱型の大型筐体だろう。電車の運転席を模した空間に、椅子など一部の設備は本物と同じものを使用するなど、本物の電車と比べても遜色のないデザインで制作されている。E231系をベースに設計しており、プレイする路線によって操作画面のデザインが変わるようになっている。もちろん筐体外からのギャラリーも可能で、電車の運転席かぶりつきのような見方もできる。ただあまり過度にかぶりつくと中のプレイヤーにプレッシャーがかかるので程々に。
2019年には旧シリーズ復刻モードが搭載された。2019年末時点では一部の長距離路線を除いた初代及び2高速編の路線をプレイすることができる。料金体系は当時とは異なるので注意。
本編で採用されている路線も意欲的であり、阪神電車やJR東海の路線が収録されている。大阪環状線も復活しており、こちらは近年導入された323系を運転することができる。しかし稼働から10か月程の間はシリーズ経験者ならお馴染みの山手線(しかも一部区間のみ)しか収録されていなかったため、これまでに離れてしまったプレイヤーも多い。
基本操作は専用コントローラーやかつてのアーケード版と同じくマスコン型コントローラーを使用するが、プレイ画面を表示する正面モニターの他に、メニュー操作と計器類の表示を行うタッチパネルの計2画面でのプレイとなっている。マスコン型コントローラはブレーキと一体になっており、更にアクセルはフェールセーフの観点から、ハンドル側面に付いているボタンを押しながらでないとかけられないようになっている。
タッチパネルの導入により、指差し確認等の新しい操作が増えており、実際の運転に更に近づいている。その分作業量が増えてしまい、初心者が投げ出す原因にもなっている。
旧シリーズではボーナス要素でしかなかった鉄橋前の警笛や保線作業員への警笛、鉄道ファンへのサービス警笛などが今作ではノルマクリアのためのスコア加点条件になっており、最上級難易度であるGO級のノルマクリアにはこれらの警笛のほか、ホーム入線後のブレーキ込め直しやGセンサー超過など僅かなミスも許されない。当然定刻通りに指定場所にきちんと停車させる必要がある。また必要以上に電力を消費しないeco運転も求められ、これによるボーナスもバカにならない。(上級をクリアしたらリアルモードが開放されるので極める人だけGO級をプレイすると良い。)
データ保存が可能になったことで、スコアの保存や他の路線をクリアすることで選べる隠し路線などが搭載されている。本編では成績に応じてプレイヤーランクが設定されており、指定された条件を満たすことでランクアップしていく。これは継続的なプレイが求められるもので、毎月初めに所属ランクに応じて一定のランクまで戻される仕様になっている。長期間やっていないと初期のランクまで戻されてしまう。特に上位ランクへの昇格は厳しく、ダブルゼロ(定刻通りに停止位置ぴったりに停車させる)の達成が条件の一つになっている。
スクウェア・エニックスのビジュアルワークス部が製作に協力しており、実写とは行かないまでも業界最高水準の美麗なCG映像は必見。ただ筐体と併せて製作費がかかりすぎたためか、近年のアーケードゲームとしては非常に強気の料金設定となっている。継続プレイモードでは1プレイに原則300円~500円が必要で、この料金設定は店側の裁量で設定しなおすことはできない。逆に言えばプレイ料金は全国で統一されていることになる。(このCG映像をスムーズに出力する為に当時10万程度したGTX1080のグラフィックカードが搭載されている模様・・・。)
旧シリーズマスコットキャラクターである鉄ちゃんは本編ではリストラされてしまい、二葉と六葉(大阪・阪神限定)がナビゲーターとなる。こちらはスクエニグループらしくアニメ調ではない3DCGであり、その精度の高さはさすがスクエニと言ったところ。声優によるボイスも収録されている(担当声優は非公開)。鉄ちゃんに思い入れの強い旧シリーズファンからは賛否両論だが、新規ユーザーからは高評価を得ている。
プレイ客が少ない事と、近年新規路線が追加されなくなった事もあってか、少しずつ撤去が進んでいる模様・・・。
収録路線
作品一覧
- 電車でGO!!(2017/11/07稼働開始)
- 連結!電車でGO!!(スマホアプリ,2017/10事前受付開始)
- でんしゃでゴー!!キッズ(2019/3/18稼働開始、ファミリー・子ども向けにアレンジされた作品)
関連動画
関連項目
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