霊幻新隆とは、ONEによる漫画作品『モブサイコ100』に登場する霊能力者である。
概要
物語の主人公である影山茂夫(通称「モブ」)がアルバイトをしている「霊とか相談所」を経営している男性(28歳)。相談所の業務内容は霊障・心霊現象等に関する相談及び除霊であり、舞い込んでくる依頼を助手のモブとともに日々解決している。
依頼内容は様々であり、肩などに憑いた背後霊、家やビルの地縛霊、PCのデスクトップ画面を乗っ取る霊、土地に居着く悪霊、人面瘡、写真に写った霊、口裂け女、壁に浮かぶシミ、果てはオンラインゲームの悪霊の除霊まで多岐にわたるが、そのいずれも解決に導いている。こうした活躍ぶりから、最近では霊能力者の新星として一般の知名度も上がりつつあるようである。
過去に自らの超能力に悩んでいたモブの相談を受けたことがあり、その際に与えた助言がきっかけで、「超能力に頼った生き方はしない」という決意をモブに抱かせる事になった。また、助手として除霊の経験を積ませ、時には人生についてのアドバイスをし、詐欺商法に引っかかりそうになっていたところを助けたりと、仕事の内外に渡りモブの成長に大きな影響を与えており、モブにも「師匠」と呼ばれ非常に慕われている。
物語の主要人物の一人であり、その立ち位置から準主役とも言える存在。モブとともに様々な事件に遭遇し、多くのエピソードに中心人物として関わっている。
能力について
霊能力
依頼される除霊をほぼ例外なく解決していることから、霊能力者として非常に高い実力を備えていることが推察される。また、霊幻は日本最大の霊能力者グループと思われる「日輪霊能連合会」に所属していないフリー霊能力者であるが、その実績と口コミで着実に知名度を上げていることが作中から読み取れる。
なお、霊幻はある依頼で上に挙げた日輪霊能連合会の会長、浄堂麒麟から恨まれることになってしまう(ただし霊幻に非はなく、浄堂の逆恨みに近い)。
「敵対すると廃業まで追い込まれる」と噂されるほどの権力の持ち主である浄堂は、霊幻を生放送のTV番組で「霊に憑依されているよう演技した子役」の除霊を行わせ、頃合いを見計らって真相を暴露することで、霊幻に詐欺師の烙印を押して炎上させようと企む。一旦は成功するかに見えた計画であるが、霊幻は巧妙にマスコミを利用することで、自身への疑惑を賞賛に変えてしまったのである。霊幻の能力を証明する好例であると言えよう。
超能力
「師匠は超能力者じゃなくて霊能力者だから」(モブ談)というセリフから、超能力は霊幻の専門外であると思われる。本人も超能力者を相手にするときはモブに任せることが多い。
しかし、超能力者集団【爪】にモブが囚われた際は単身第7支部に乗り込み、支部長を始めとする超能力者たちを圧倒する活躍を見せている。その後も【爪】本部に所属する幹部たちと互角以上に渡り合っていることから、超能力についても相当な水準にあると思われる。
その他の能力
依頼の成功率の高さは、霊幻が状況判断や洞察力に非常に優れていることも理由の一つである。
実際に【爪】との戦いではその大局眼を評価され、グループのリーダーに推挙された。霊幻もそれを受けて作戦全般の立案を担当し、事件の解決に大いに貢献している。
必殺技
以下は、事務所に舞い込んでくる様々な依頼や事件に対処するため、霊幻が作中で使用した必殺技の一覧である。
使用した回 | 必殺技名 | 作中の解説 |
1巻1話、7巻58話、9巻71話 | ソルトスプラッシュ | |
1巻2話 | 呪術クラッシュ | |
1巻9話 | 御祓いグラフィック | |
1巻描き下ろし | 盛り塩パンチ | |
3巻20話 | チーズバーガートルネード | |
6巻45話 | 対超能力者ドロップキック |
解説なし |
6巻45話 | 催眠術パンチ | |
8巻61話 | 対被憑依者飛び膝蹴り |
解説なし |
11巻88話 | 正当防衛ラッシュ | |
web掲載おまけマンガ2話 | 破邪エルボー | |
web掲載おまけマンガ3話 | レインボー封印陣 | |
web掲載おまけマンガ3話 | 突貫厄払い | |
アニメ一期第8話 | アロマ暴走特急 |
真の概要
上記のようにおよそ非の打ち所のない人物に見える霊幻であるが、一つだけ大きな問題がある。実は、霊幻は霊能力や超能力といった力を一切持っていないのである。
したがって「霊能力者」という肩書は完全な詐称であり、基本的に霊を見ることが出来ないために効果的な除霊はできず、逆に単なる肩凝りや疲労を悪霊のせいにして強引に除霊(マッサージ)を行うことすらある。なお、心霊写真のように一般人にも見えるタイプの霊もいるが、その場合は「写真に写った霊をCG加工で消す」「壁に浮かんだ人の顔の形をしたシミを業務用染み抜きで掃除する」というように、霊能力と一切関係ない方法で除霊を試みることが多い。
霊が見えるようにしない限り霊視も出来ないが、『爪』との一戦で一時的にモブの力を借りた影響でエクボは見えるようになった。
ほとんど詐欺師のような所業であるが、やり方はともかく往々にして依頼主の心配や悩みは解消されており、また自力でどうにもならない悪霊はモブに除霊させるため、結果的にほとんどの依頼を解決に導いている。 除霊料金が相場に比べかなり安価(一度依頼を受けるときに居合わせていた森羅万象丸が驚いていた)であることも併せて考えると、あながち詐欺とも言えないところがある。
頭の回転は早く機転が利き、興信所の尾行にあっさり気づくなど洞察力に長ける。話術は非常に巧みで、少々不自然な除霊でも依頼人をなんとなく納得させてしまう。事務所開設後に覚えたマッサージはプロ級の腕前に達し、依頼で初めて知ったMMOでは短期間で最強クラスのキャラを複数育て上げるなど、学習能力も高い。また塀を飛び越えて職質中の警官から逃げるなど身体能力も高いようで、霊能力が無いという点を除けば総じて優秀な人物である。これらの能力を活かしてか、モブを助手にするまでは一人で依頼を解決していた。
並外れた超能力以外に取り柄が無いモブとはある意味正反対であり、そんなところもモブから尊敬される理由になっているのかもしれない。
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