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青い森鉄道とは、JR東日本から経営分離された目時駅～青森駅間（旧東北本線）を運営している第三セクター方式の鉄道会社である。
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「い」を忘れないでモーリー。
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概要
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2002年12月1日に東北新幹線の盛岡駅～八戸駅間が開業した際、東北本線の並行区間がJR東日本から経営分離され、そのうち青森県側の目時駅～八戸駅間を運営する会社として発足。
2010年12月4日に東北新幹線が新青森駅まで全通した際には、東北本線の八戸駅～青森駅間を編入し、全線開業となる（なお、孤立路線となる八戸線と大湊線は延伸後も引き続きJR東日本が運営している）。
線路施設は青森県が保有しており（青森県が第三種鉄道事業者）、青い森鉄道は地上設備を借りて運行をする第二種鉄道事業者である。
この延伸により、青い森鉄道線の営業距離が合計121.9kmとなり、肥薩おれんじ鉄道線に代わって日本最長の第三セクター鉄道路線となった。
2019年3月23日に旧山田線の宮古駅～釜石駅間が三陸鉄道に移管されたことにより、事業者単位ではその座を明け渡したものの、単一の路線としては現在も最長である（リアス線は正式には北リアス線・リアス線・南リアス線の3路線に分かれているため）。
スマートフォンやタブレットにて利用可能な「リアルタイム列車運行情報」を2017年3月30日から提供している。
運行形態
青い森鉄道線で運行されているのは、野辺地駅～八戸駅間に大湊線から快速「しもきた」が直通している（野辺地駅～青森駅間は2021年3月で廃止）ほかは全て普通列車である。かつては線内運行の快速列車も存在したが、2018年3月で廃止となった。
定期列車はワンマン運転を行っている。ただし、大湊線直通の快速「しもきた」が増結したときや、八戸～目時間（～盛岡間）において運行する車両がIGRいわて銀河鉄道の車両である場合は、車掌が乗務することもある。また、日中の一部列車にはアテンダントが乗務し、案内や乗車券の発売を行っている。
かつては八戸線および奥羽本線への直通列車があったほか、寝台特急「北斗星」が津軽線経由で札幌駅まで運行されていた。また、大湊線や津軽線に直通する臨時列車「リゾートあすなろ」も存在したが、別の観光列車への改造のために2023年限りで運行を終了した。
車両
- 青い森701系
- JRの701系の同型車両。目時駅～青森駅間全線で使用される。直通先であるいわて銀河鉄道線の目時駅～盛岡駅間でも使用されるほか、かつては奥羽本線の新青森駅～青森駅間にも乗り入れていた。
- 2両編成9本が在籍し、1編成が開業時に新製された以外はJR東日本からの譲渡車である。後者はさらに、開業時に譲渡されたグループ（1編成）と青森延伸時に譲渡されたグループ（7編成）に分類することができる。新製車は唯一LED式行先表示器を装備しているのに加え、トイレが大型化されているため、識別は容易である。
- 種車はオールロングシートだが、のちに一部車両がセミクロスシートに改造された。
- 青い森703系
- JRのE721系の同型車両。2両編成2本が在籍し、2014年3月から運用されている。セミクロスシート。
駅一覧
単純に県境で会社を分けたため、目時駅は会社境界駅でありながら無人駅。なお、目時駅は青森県にあることから、青い森鉄道の管轄である。全駅が青森県内に所在する。
JR駅時代にみどりの窓口が置かれていた三沢駅および野辺地駅では、それに代わって青い森たびショップにてJR券を取り扱っていたが（ビジネスえきねっとのため、一部取り扱っていない乗車券類もある）、2022年現在はいずれも休業している。浅虫温泉駅でもビジネスえきねっとによるJR券発売が取り扱われていたが、こちらは終了している。
JRの孤立路線（八戸線・大湊線）が接続する八戸（在来線のみ）・野辺地の各駅も、青い森鉄道の管轄となっている。
| 駅名 | 普 通 列 車 |
快 速 し も き た |
○駅周辺施設・■接続路線 | 所在地 |
|---|---|---|---|---|
| IGRいわて銀河鉄道線盛岡駅まで直通運転 | ||||
| 目時駅 めとき |
● | 大 湊 線 大 湊 駅 ま で 直 通 |
■IGRいわて銀河鉄道 いわて銀河鉄道線 青い森鉄道管轄駅 |
三戸郡 三戸町 |
| 三戸駅 さんのへ |
● | ○三戸町役場 ○青森県立三戸高等学校 ※2022年3月12日より終日駅員不在 |
三戸郡 南部町 |
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| 諏訪ノ平駅 すわのたいら |
● | 〇諏訪神社 | ||
| 剣吉駅 けんよし |
● | ○青森県立名久井農業高等学校 ※2022年3月12日より終日駅員不在 |
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| 苫米地駅 とまべち |
● | ○南部町役場 ○ふれあい公園 |
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| 北高岩駅 きたたかいわ |
● | 八戸市 | ||
| 八戸駅 はちのへ |
● | ● | ■JR東日本八戸線・東北新幹線 ※JR在来線は青い森鉄道管轄 ○青森県立八戸西高等学校 |
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| (貨)八戸貨物駅 | ■八戸臨海鉄道八戸臨海鉄道線（貨物線） | |||
| 陸奥市川駅 むついちかわ |
● | ｜ | ○プライフーズスタジアム（路線バスで接続） | |
| 下田駅 しもだ |
● | ● | ○イオンモール下田（町民バスや路線バスで接続） ※2023年3月18日より終日駅員不在 |
上北郡 おいらせ町 |
| 向山駅 むかいやま |
● | ｜ | ○カワヨグリーン牧場 | |
| 三沢駅 みさわ |
● | ● | ○星野リゾート青森屋 ○青森県立三沢商業高等学校 ○青森県立三沢高等学校 ※かつては十和田観光電鉄線に接続していた |
三沢市 |
| 小川原駅 こがわら |
● | ｜ | ○小川原湖（おがわらこ。駅名は「こがわら」） | 上北郡 東北町 |
| 上北町駅 かみきたちょう |
● | ● | ○玉勝温泉 ※2023年3月18日より終日駅員不在 |
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| 乙供駅 おっとも |
● | ▲ | ○東北温泉 ※2023年3月18日より終日駅員不在 |
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| 千曳駅 ちびき |
▲ | ｜ | ||
| 野辺地駅 のへじ |
● | ● | ■JR東日本大湊線（一部直通運転） ※青い森鉄道管轄駅 ○青森県立野辺地高等学校 ※国鉄およびJR時代にかつては南部縦貫鉄道線に接続していた |
上北郡 野辺地町 |
| 狩場沢駅 かりばさわ |
● | 東津軽郡 平内町 |
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| 清水川駅 しみずがわ |
● | |||
| 小湊駅 こみなと |
● | ○平内町歴史民俗資料館 | ||
| 西平内駅 にしひらない |
▲ | |||
| 浅虫温泉駅 あさむしおんせん |
● | ○浅虫温泉郷 ○道の駅 ゆ～さ浅虫 ○青森県営浅虫水族館（徒歩約10分） |
青森市 | |
| 野内駅 のない |
● | ○青森県立青森工業高等学校 ○青森市営バス東部営業所 ※2011年3月12日現在の場所に移転 |
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| 矢田前駅 やだまえ |
● | ○青森県立青森東高等学校 | ||
| 小柳駅 こやなぎ |
● | ○青森県立青森商業高等学校 | ||
| 東青森駅 ひがしあおもり |
● | ○青森県立保健大学 | ||
| 筒井駅 （青森高校前） つつい （あおもりこうこうまえ） |
● | ○青森県立青森高等学校 ※2014年3月15日開業 |
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| 青森信号場 | ■JR東日本奥羽本線支線（貨物線） ※唯一の信号場 |
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| 青森駅 あおもり |
● | ■JR東日本奥羽本線・津軽線 ※改札はJR東日本管轄 |
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青春18きっぷの扱い
青春18きっぷは、通常JR線以外では使えないというのが原則であるが、八戸線・大湊線は他のJR在来線と接続してない孤立路線であるので（特に大湊線は新幹線との接続もない）、以下の措置が取られている。
- 青森駅～八戸駅間は、JR線の駅から青い森鉄道線を経由してJR線の駅へ乗り継いでいくという条件の元で普通・快速列車に乗車して通過利用する場合に限り、別途乗車券は不要（例：油川駅→本八戸駅・新青森駅→陸奥横浜駅等）。
- 上記条件の下で青森駅、野辺地駅、八戸駅に限り途中下車可能[1]。
したがって、例えば青森駅→三戸駅間に乗車する際に青森駅～八戸駅間の乗車券として青春18きっぷを利用することはできず、全区間の運賃の支払いが必要になってくる。
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脚注
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- なし
兄弟記事
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