青嶋達也(あおしま たつや)とは、フジテレビに所属する現役のアナウンサーである。
概要
主にサッカー・競馬・ロードレース(自転車競技)での実況を担当している。フジテレビ放映版「FIFA女子ワールドカップ2011」の実況は彼である。
しかしニコニコでは、何と言っても競馬実況の名手(ただしいつもではない)として知られている。
彼の長所であり短所でもある最大の特徴は、「異常に早口で滑らかな実況」にある。
その華麗なる早口は、1000mや1200mといった短距離と呼ばれるレースの実況で最大限に発揮される。アナウンサー仲間から「1200mのレースで出走馬全頭の名前を2回も言えるのは青嶋アナウンサーだけ」とも評されるほどである。そのため、名スプリンターサクラバクシンオーになぞらえて「アオシマバクシンオー」と呼ばれることもある。
特に、ニコニコ動画誕生以前、YouTubeの動画で世界的にも知れ渡ることとなった競走馬・ブロードアピールのもの凄い追い上げを見せたレース「根岸ステークス」がニコニコでは有名である。ブロードアピールの凄まじい追い上げもさることながら、その様子を余すところなく伝え、聞く者を興奮の渦に叩き込む名調子が人気を博した。
反面、1600mや1800mなどの中距離レースでは、ペースが遅い上に距離もやや長いので、手持ち無沙汰ならぬ喋り無沙汰になってしまい、実況というよりただ単に馬名を読み上げるだけの素人同然の実況をしてしまうことが多々ある。また自分が興奮しすぎて重大なミスを犯したり、何を言って良いかわからなくなり黙ってしまうという、実況アナウンサーとしてはあるまじき失態をしてしまうこともしばしばある。近年ではダービーや有馬記念など、超トップクラスで更に距離の長いレースでも実況担当するようになり、重要な大舞台でも大失態を犯すことが多くなってきている。特に有馬記念では今までフジの幹部候補生のアナが実況していたのに。
2011年の女子サッカーワールドカップの実況も同様の惨状であった。
どのようなレースであっても出走馬の名前はレース中に全員読み上げることを自分のルールとして課している。これはどんな馬であれ必ずファンがいることを意識しているため。その反面、この課題を達成した後に油断して実況が失速してしまうことが多いのもまた事実である。これらを語ったのは週刊フジテレビ批評での取材だが、この際も得意分野である短距離レースの実況を披露。出走馬全員の位置取りをスタートから600m程(時間にして約35秒)で言い切り、直線に入るとプロならではのめまぐるしい視線変更でレースの様子を余すことなく実況した。取材日が短距離戦の日で良かったね。
最近は安田記念や秋の天皇賞における実況が評価されるようになってきており、中短距離にも適応してきたと思われるところがある。
しかし、2011年皐月賞(芝2000m)では、青嶋の実況生活の中でもワーストに入るくらいの糞実況をしている。
内容は、前半ではやたら早口であったにもかかわらず滑舌が微妙で聞き取りづらく、1000m通過タイムを60秒3の所を63秒と言ってしまったり(63秒だとかなりのスローペース。このせいで超スローだと思った視聴者が多数いた)、ゴール前ではテンションが思いっきり下がってしまったり、ゴール後も最下位の馬を先に言うが、肝心の2~3着の馬はなかなか言わなかったり、優勝馬を間違えて紹介してしまったり、等。ただこれが東京競馬場の場合は多少仕方のない面はある。と言うのも、東京競馬場のフジテレビ実況席やカメラはゴール版を正面から捉えられる位置に置かれておらず、映像でも肉眼でもゴール時点で混戦状態だと判断がしにくく、勝者を即座に明言することが難しくなっていることが原因。
また、「先程来」や「篠突く雨」のように普段の会話では到底使わないような難しい言葉から、「外国産ずがば!」など青嶋本人が作り出した訳の分からない単語を発することが多く、初めて聞くとついていけなくなることもある。
以上のような青嶋の習性から、短距離レースでは主に「神実況」、それ以外では「糞実況」と呼ばれることが多い。
アナウンス部副部長という立場上実況をする機会を後輩に譲るなどして回数自体は減らしているものの、ダービー(2018年からは福原直英に交代)や有馬記念など注目度の高いビッグレースでは現在でも現場に出てくることがある。だがこう言ったビッグレースのほとんどは青嶋の適正外である中長距離戦のため、持ち味を最大限に活かすことはできていない。なお2022年4月から同年3月に退社した福原直英アナウンサーの後任でBSスーパーKEIBAの司会に就任することになったため実況の機会が更に減る見通しである。
ちなみに、アニメ「みどりのマキバオー」では、同僚アナウンサー三宅正治・福井謙二と共に主題歌を歌っている。この3人はレース実況役として実名でアニメに参加している。
3人揃って妙に歌唱力が高かったことが話題になった。
また、ソルティ・シュガーが作り上げた、間奏部分で流れる適当な競馬実況を、本職のアナウンサーの腕を生かして見事に読み上げている。
2018年にセガから稼働したアーケードサッカーカードゲーム「WCCF Footista」でも実況を担当。今日もどこかのゲーセンで彼の叫び声がこだましていることだろう。
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競馬
神実況の一例。たった1分10秒程度のレースで後半の山場を華麗に盛り上げる青嶋。
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