青森空港とは、青森県青森市に所在する空港。本州最北端の空港である。
概要
1964年開港。最初の定期便は日本国内航空(後のJAS)の羽田便だった。かつては雪のため冬期間は閉鎖されていたが、1981年から通年運航に。しかし滑走路が1400mと短くジェット機が就航できなかったため移転計画が持ち上がり、最終的に滑走路の方位を変更する形で新空港への切り替えが決定。1987年にターミナルと滑走路を現在の位置に移転、その後もちょくちょくターミナルの増築や滑走路の延伸を行って現在に至る。東北の空港では、利用客数は仙台空港、秋田空港に次いで第3位。
2019年現在、国内線はJALの羽田空港便・新千歳空港便・伊丹空港便、ANAの新千歳空港便・伊丹空港便、FDAの名古屋空港(小牧)便が運航中。国際線では大韓航空のソウル(仁川)便と、エバー航空の台北(桃園)便が運航している。かつてはダリアビア航空のハバロフスク便も運航していた。東北の空港で国際線が就航したのは仙台空港に次いで2番目。
空港が山の中にあるため、非常に濃霧が発生しやすい。また冬期は豪雪に見舞われる。そのため、かつては日本でも有数の着陸の難しい空港として知られ、とりわけ濃霧による欠航が非常に多く、欠航率の高さは全国ワーストレベルだった。2007年にILSカテゴリーⅢa(計器着陸装置)が導入されてからは濃霧による欠航がほぼなくなり、欠航率は大幅に改善されている。また豪雪対策も除雪作業チーム「ホワイトインパルス」の作業速度は日本一を謳っている。
その一方、2010年に東北新幹線が新青森駅まで開業した際には、翌年の東日本大震災もあってか2011年には利用客数が1999年の半分以下の80万人まで落ちこんだ。その後は利用客数は回復傾向にあり、2016年からは100万人台に戻している。
空港アクセスは自家用車・レンタカーか、バス、タクシーになる。空港連絡バスはJRバス東北による青森駅発着と、弘南バスによる弘前バスターミナル発着の便がある。新青森駅からは空港直結バスがないため、在来線で一旦青森駅へ行く必要がある。やはり新青森駅は敵なのだろうか。それと空港への有料道路は造られた当初から評判が非常に悪い。
青森空港ができる以前、青森市内には油川町に1933年から青森飛行場(油川飛行場)が存在し。東京-札幌間の定期便の経由地として利用されていた。不採算で定期便が廃止された後、軍に接収され拡張工事が行われたが、空襲で破壊され、戦後は住宅地になっている。
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