青空文庫とは、日本国内において著作権が消滅した文学作品、または著作権者が当該サイトにおける送信可能化を許諾した文学作品をインターネット上で閲覧可能とした電子図書館の名称である。
概要
著作権が切れた作品がボランティアの手により電子化され、青空文庫サイト内にて閲覧可能となっている。作品には主に文章作品が多く、また文学系統が多く占めている。没後50年※70年を過ぎると著作権が切れるが、著作権がありながらも青空文庫内にて送信を可能としている作品も数は少ないが点在する。
※2018年12月30日に環太平洋連携協定(CPTPP/TPP11)の発行により、没後50年から70年に著作権保護期間が延長される。これにより2019年から2038年までの間、著作権切れによる作品は増加しないこととなった。ただし2018年までに著作権保護補の切れている作品は遡及されないので、公開されている青空文庫内の作品は残るため、著作権保護期間が満了している作家の作品の公開は適時行われて行くことになる。
2011年3月15日に作品点数が1万点を超え、現在もなおその数を増やし続けている。
校正者不足
青空文庫が抱える問題はいくつか存在するが、その一つに「校正者不足」が上げられる。
青空文庫においては作品は「入力者」が作品を電子化した後に「校正者」が校正を終えなければ閲覧できない状態となっている。入力者の数は増える一方だが、校正者の数はなかなか増えない。そのために「校正待ち」となっている作品が2012年4月23日現在、6,600件を越えている。
「小川未明」や「泉鏡花」、「吉川英治」「室生犀星」「堀辰雄」「福沢諭吉」「野村胡堂」「中原中也」「シェークスピア・ウィリアム」「坂口安吾」「北原白秋」など、入力は終わっているにも関わらず校正されていないがために未公開となっている作品が多数存在する。
もし興味を持たれた方がいれば、青空文庫の校正者になってみてはいかがだろうか。
青空文庫では「入力者」「校正者」を共に「工作員」と呼び、入力や校正したい作品があれば青空文庫へメールを送信するシステムになっている。
こちらの頁に記述されているマニュアルを読んだ上で、応募となるので、是非お願いしたい。
関連動画
著作権問題は青空文庫においても重要な課題である。
関連項目
外部リンク
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