CV:神谷明(1981年版アニメ)、宮野真守(2022年版アニメ)。
概要
うる星やつらの第22話(コミックス3巻に収録)から登場する諸星あたるのライバル的存在。オールバックの髪型とやや二枚目風の容姿、白い詰襟制服姿と腰の刀がトレードマーク。面堂財閥の御曹司。次回作の『らんま1/2』の九能帯刀のように、高橋留美子作品に一人は出てくる金持ちのアホの原点。
初登場時、原作者は彼をトラブルシューター(面倒を終わらせる、という命名)として登場させていたのだが、初登場する第22話のタイトル自体が「トラブルは舞い降りた」(アニメでは「面堂はトラブルとともに!」)である事が災いしたのか、実際には余計な事をしでかしてより話をややこしくするトラブルメーカーとしての活躍が多く、作者の意図を別の意味で越えてしまった悲しいキャラクターでもある。
彼の登場で、ギャグマンガにおける「大金持ち」像は大きく変化したと言われている。それまでも珍しい物を自慢する、海外旅行に行く、高級料理を振る舞うなどの形で金持ちのキャラクターが登場する事は少なくなかった(例:「ドラえもん」の骨川スネ夫)。だが、面堂は高級外車を何台も所有するだけでなくとんでもなく広い敷地に豪邸を持ち、さらには「黒メガネ隊」という私設の軍隊まで所有。アニメではそれに加えて巨大空中空母やロボットまで登場するなどスケールが一気にデカくなる。後の「こち亀」の中川圭一や「おぼっちゃまくん」の御坊茶魔のような常識を超越する金持ちキャラが数多く登場するキッカケになったと言われる。
初登場話でタイトル通り学校にパラシュート降下して通学してくるなど、金持ちすぎて一般常識に欠ける面がある。プライドも高く、そのためか教師や同級生男子などにも尊大に振る舞いがち。だがクラスの男子ほぼ全員がやるのを忘れていた課題を唯一ちゃんとこなすなど、学業そのものに対しては真面目に取り組んでいる。諸星あたるのことも見下しているが、あたるからはおちょくられてしまうことも多い。よく諸星あたるに対して日本刀で斬りかかっている。
一方、女好きであり女子生徒らには柔らかく接する。美形で金持ちであるので女の子からの人気が高く、同じく女好きのあたるのように強引に女の子と近づこうとして嫌われるような描写は少ない。それでも「あたると同レベル」扱いされる描写が複数回ある。ラムにもアプローチをかけているが、あたる一筋のラムからは相手にされていない。とは言え「終太郎」と下の名前で呼ばれるなど友人としては親しく扱われている。
原作中では特定の女性キャラクターと恋人関係にまで至った描写は無い。面堂財閥と同様の富豪である水乃小路家の娘である水乃小路飛鳥との見合いをしたことはある。だが、あたるの乱入などのトラブルがあった結果、飛鳥が兄を慕うブラコンになってしまった上に終太郎自身を「兄の一種」と間違って認識したことでうやむやになった感があり、特に水乃小路飛鳥と思いを寄せ合うような関係にはならなかった。
閉所恐怖症かつ暗所恐怖症で、女性からの目が無い状態で暗く狭い場所に行くと恐怖心で身がすくむ(女性の目があると不思議と平気)。釣鐘の中といった極端に暗く狭い場所に閉じ込められると恐怖のあまりに幼児退行し、「わ~ん、暗いよ~せまいよ~こわいよ~!!」などと泣きわめき始める。しまいにはその釣り鐘を内側から割ってしまうほどの凄まじい腕力を備えることになった。
兄弟として妹の面堂了子がいる。だが了子は一見しとやかな令嬢であるが、人を困らせて楽しむ趣味のある陰険な性格破綻者である。終太郎もその対象とされて様々な被害に遭う。他にも家族としてはちょっと呑気な現当主である父、庶民とは絶対直接会話しない気位の高い母、おちゃめと言うかふざけた性格の前当主の祖父がいる。
タコを大切にしている。これは面堂家の家紋がひょっとこで、口を突き出した様が戯画化したタコに似ているため。
漫画第281話「かってな幸福、青い鳥」中では女体化している。願いを叶える「青い鳥」に対して「触る相手を女に変える能力」を願ったあたるに触ってしまったため。その際には髪型までロングヘアに、そして制服までセーラー服に変化。元が美形なだけあって、割と美少女になっていた。
関連項目
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