面積は最大だが道徳は最小の国とは、ロシアのことである。
概要
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、2022年3月23日に日本の国会にて実施したオンライン演説(関連生放送・アーカイブを参照)の中で、ロシアを指して用いた表現。
最大の国がその戦争を起こしたんですけれども、ただし影響の面で、能力の面では大きくないです。道徳の面では最小の国です。
当時放送された演説の同時通訳より
演説のアーカイブ動画では07ː18より
当時ウクライナはロシアによるウクライナ侵攻を受け、約1か月間にわたって抗戦中であった。ゼレンスキー大統領は演説の中で、ロシアがチョルノービリ(チェルノブイリ)ほかウクライナ各地の原子力発電所を攻撃し、加えてサリンなどの化学兵器を使う準備をしていることを踏まえ「面積は最大だが道徳は最小の国」と非難。また、ロシアが常任理事国を務める国際連合・安全保障理事会が、今回の侵攻を予防できなかったとして機能不全を指摘し、2023年からの安保理・非常任理事国入りを目指す日本に国連改革、あるいは新しい国際安全保障体制の必要性を訴えた。そのうえで「アジアで最初にロシアへの圧力を加えた」日本の姿勢を評価し、対ロシア制裁の継続・強化と戦後の復興支援を呼びかけた。
面積は最大
ロシア連邦の面積は17,098,246平方キロメートルであり、世界第1位である。(参照:外務省
)
道徳は最小
今回のロシアによる侵攻は、加盟国の行動原則を定めた国連憲章第2条に反している。
すべての加盟国は、その国際関係において、武力による威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならない。
また、侵攻の開始日である2022年2月24日は北京オリンピック(2022年)と北京パラリンピックの合間で、国連総会決議に基づく通称「五輪停戦」期間の最中であった。ロシアによる五輪停戦破りは、2008年北京五輪開幕前日の南オセチア侵攻、2014年ソチ五輪閉幕後のクリミア半島侵攻に次いで今回が3度目である。
関連生放送・アーカイブ
関連動画
- ウクライナ人道支援募金(ドワンゴ)
- ドワンゴはウクライナへの人道支援として、下記の対象動画に贈られたギフトの売上金を寄付する。受付期間は2022年3月4日~同年5月31日。受付時点で寄付先は選定中だった。(参照:ニコニコインフォ
) - 2022年6月16日、国連UNHCR協会への寄付が完了したことをドワンゴが報告した。寄付金額は非開示。(参照:ニコニコインフォ
)
外部リンク
- ゼレンスキー大統領が国会演説 ロシアに対する制裁継続求める | NHK | ウクライナ情勢
- 【ウクライナ大統領演説】侵攻予防のツール作り「日本のリーダーシップが大きな役割」 - 産経ニュース
- 「ウクライナへの侵略の津波を止めたい」 ゼレンスキー大統領が12分の演説で訴えたこと【全文】〈AERA〉 | AERA dot. (アエラドット)
- 「既存の国際機関が機能しないので、新しいツールを作らなければ」…ウクライナ大統領国会演説要旨 : 政治 : ニュース : 読売新聞オンライン
- 平和な明日が来るため一緒に努力を ゼレンスキー氏国会演説詳報 | 毎日新聞
- ゼレンスキー氏、対ロ経済制裁の継続を要請 国会演説: 日本経済新聞
- 「原発15基が危険な状況」「貿易禁止で侵略の津波止めて」 ゼレンスキー大統領が国会演説 日本に対ロ制裁継続求める:東京新聞 TOKYO Web
関連項目
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