韓国軍とは、韓国の軍隊である。正式名称は「大韓民国 国軍 (Republic of Korea Armed Forces)」。
概要
創設当初は旧日本軍の教育を受けた士官や亡命政府の組織した軍組織・商船船員・ごく少数の航空部隊人員が、旧日本軍の置き土産や連合国軍(アメリカ軍)から貸与された兵器を運用する寄せ集めに近い組織であったが、朝鮮戦争で北朝鮮軍に勝てない多国籍軍の補てんの為に組織を急速に膨張させ、ベトナム戦争派遣を経てその兵力・戦闘経験を強化する。
アメリカとは在韓米軍が駐留し有事の際には共同で事態に当たる同盟関係を成している。けど新兵が一番敵視しているのが米軍だったり。つい最近まで作戦統制権をアメリカが有していたが、1994年に平時の統制権を、2010年に有事の統制権を韓国軍単独のものとする事とした・・・のだが後に韓国軍の能力不足を理由に2015年までは有事作戦統帥権は米軍が掌握することとなった。もうツンデレなのか、ただ身の丈がわかってないだけなのか・・・
1960年代~80年代は非常に強い政治的発言力や権力を有しており、度々クーデターや事件を起こしている。
軍事力については、陸軍22個師団、海兵隊2個師団合わせて約52万人、海上戦力は240隻(約21.7万トン)、航空戦力は作戦機約640機、となっている。[1]
国防予算は毎年増大しており、購買力平価を用いてドル換算すると、2018年の時点で日本を抜いているという。[2]
兵器・装備
本来、現在も戦争状態が継続している北朝鮮に対抗する必要上、地上戦力を主軸とした軍の整備を行っていたのだが、近年は強襲揚陸艦やイージス艦、AIP潜水艦といった海上戦力の拡充に力を入れている。旧式の艦艇や潜航艇程度しか保有しない北朝鮮に対するには的外れともいえる海上軍拡の背景に何があるのか、様々な憶測を呼んでいるが、韓国海軍が大型揚陸艦に「ドクト」なる艦名をつけていることが参考になるかもしれない。
国産兵器の開発にも熱心で、「玄武-3巡航ミサイル」「天竜巡航ミサイル」「玄武-2弾道ミサイル」「ATACMS弾道ミサイル」「KGGB GPS誘導滑空爆弾」「F-15K戦闘爆撃機」「世宗大王級駆逐艦」「独島級揚陸艦」「K2戦車」「新型対空・対地ミサイル」などを開発(一部、共同開発・ライセンス生産・パクリ)している。
変わり種がロシア製のT-80UとBMP-3で、ロシアの外債利子の現物償還として、T-80Uは80両、BMP-3は40両が韓国に引き渡されている。[3]
加えてNATOの共有装備品システム(NCS)に加盟しており、自国の装備品をNATO加盟国やパートナー国家と融通しあうことが可能になっている。なお日本よりも上位の「Tier 2」を取得しておりNCS正式メンバーとなっている(日本は2011年に加盟したばかりでまだ入門レベルのTier 1)。
問題
韓国軍が運用する兵器のダメさ加減は、ネットでよく話題にのぼる事がある。
現地マスコミによると、兵器調達において、初期導入の費用は諸外国より安く見えるのだが、実際は入札を何十回と繰り返してしつこく値切るため、辟易したメーカーが「必要不可欠な付属品」を省いた結果だという。また交換部品や弾薬、ミサイルの購入は後回しで、多くの場合は結局購入しない。[4]
- F-15K…初の地上撃墜された戦闘機。さらに共食い整備のせいでダメダメ
- 独島級強襲揚陸艦…発電機4つ(予備も含む)をぶっ壊して曳航される世界初の強襲揚陸浮き艦
- K-9 155mm自走榴弾砲…韓国ご自慢の最新式兵器。北朝鮮の旧型兵器に撃破されるぐらいの性能。もちろんこっちの砲弾は敵に一発もあたらず
海外製兵器の技術盗用も発生している。韓国はブラックボックスであるF-15Kの暗視装置「タイガー・アイ」を分解したばかりか、その技術を海外に流出させようともしたという。アメリカが韓国によって技術を不正流用されたと見る装備は、実に16種類に及ぶ。[5]
その他、整備能力が自衛隊に比べて悪いとも言われている。韓国空軍の稼働率は約6割台と低く、KF-16に至ってはこれまでに10機を事故で損失(特に2000年に入ってから7機)しており、エンジンも共食い整備をしていたなどの杜撰さも露呈させる事態となっていたりする。2006年の総合火力演習では、ヒューズMD500から発射されたTOWミサイルが不発になって地面に落下すると言う事故や、2010年にF-5戦闘機2機が墜落(F-5に至っては7年間に10機墜落している)した翌日にMD500ヘリコプターが墜落するなど、事故率も高い。
空中給油機
韓国空軍は過去に米国に対して空中給油機の売却を要請している。米国側が「北朝鮮の奥行きは300マイル程度なので不要では」と問うと、「東京を爆撃する際に必要だ」と言い放ったという。驚いた米国は日本側にそれを伝え、給油機は売らなかった。しかし韓国は2015年にエアバス社に対し、A330給油機を4機発注している。[6]
軽空母
韓国軍は2019年7月に行われた幹部級の打ち合わせにおいて、3万トン級軽空母の建造を推進すると決定した。韓国にはすでにLPH(ランディング・プラットフォーム・ヘリコプター、ヘリコプター揚陸艦)が2隻存在するが、これを大幅に上回る排水量の船となる。搭載する艦載機としてはF-35Bが有力視されている。[7]
もっともこれは日本にとっては朗報になる。F-35が搭載するミッション・コンピュータは米本土のロッキード・マーティンのサーバと衛星リンク経由で接続されており、米国側は必要に応じてその機能を停止させることも可能なので、(日本が米国の敵にならない限りは)そのミッション・コンピュータに「対日攻撃」ミッション・プランを入力することはできない。また、韓国海軍には低高度を飛来する対艦ミサイルを阻止する手段もない。[8]したがって、韓国が対日戦の装備として軽空母に膨大な軍事リソースを費やすのであれば、それは文字通り「金ドブ」になる可能性が高い。
※2022年8月に、計画が一時停止していることが報道されている。[9]
兵力
韓国軍 (韓国) | 朝鮮人民軍 (北朝鮮) | 自衛隊 (日本) | |
---|---|---|---|
総兵力 | 約66万人 | 約120万人 | 約24万人 |
予備役 | 約380万人 | 約970万人 | 約5万人 |
陸軍 | 約52万人 | 約102万人 | 約15万人(定数) |
海軍 | 約7万人 | 約6万人 | 約4.5万人(定数) |
空軍 | 約7万人 | 約11万人 | 約4.7万人(定数) |
海兵隊 | 約3万人 | ???(2個旅団) | 約3000人 |
戦車 | 約2400両 | 約3500両 | 約700両 |
主要艦艇 | 約20隻 | 約3隻 | 約50隻 |
空母※ヘリ空母は除外 | 0隻 | 0隻 | 0隻 |
潜水艦 | 12隻 | 23隻 | 22隻 |
作戦機 | 680機 | 690機 | 420機 |
第4世代戦闘機 | 約220機 | 約20機 | 約300機 |
志願兵制と徴兵制を併用しているため、自衛隊よりも安定した兵員を供給できる。希望部署が特にない場合は自動的に陸軍送りにされる仕様になっているらしい。兵役期間は陸軍21か月、海軍23か月、空軍24か月となっている。
ウェイトとしては陸軍の兵士が一番多い。これは陸続きでいまだ戦闘状態にある対北朝鮮を想定した編成だと思われる。また、海洋活動が中心となる日本は艦艇や潜水艦が多いのに対し、先述の対北朝鮮のためか、韓国の方は戦車の保有数が非常に多い。
あまりに陸軍愛が強すぎて陸軍ばかり優遇・強化していたため、アメリカの軍事力ランキング(2012)、およびイギリス王立軍事研究所の軍事力ランキング(2002)ではランキング常連と化している常任理事国にまじって世界5位以内に入るほどの戦力と評された。ただし評価されたのは陸軍だけ。そのぶん海・空があまりに不憫な扱いを受けているため「陸軍に偏りすぎ」という指摘も併せて出されているそうな。
韓国は2009年に「国防改革2020」を発表しており、2020年までに全体の兵力を50万人に削減(陸軍は54.8万人から37.1万人に、海軍は6.8万人から6.4万人に、空軍は6.5万人を維持)する予定になっている。[10]
北朝鮮
北朝鮮とは朝鮮戦争以来戦争状態(停戦中)にあり、同時に近年では日本を仮想敵国とした兵器導入・部隊運用を強めつつある。ただし、(友好的・非友好的に関わらず)隣国を仮想敵国として想定すること自体は珍しい話ではない。アメリカも20世紀には「レッド計画」と呼ばれるカナダ・イギリスを仮想敵国とした計画を立てていたし、イギリス・フランスもお互いを仮想敵国としている。韓国が日本を仮想敵国と想定したからといって日本に戦争をふっかけようとしている、という思考は短絡的である。
なお、現状では既に北朝鮮との戦闘が行われた場合『先制による指揮系統の壊滅』以外では負ける要素が無い。日本や中国、ロシア相手では話にならないが、旧式兵器(戦車が最高でも60年代~70年代クラス)中心の北朝鮮相手では負けることは無い。だから北朝鮮は技術差を無視できる『核兵器』を持つことに執心するのだが。
…と今まで思われていたが、実態はさほど楽観的に見れない状況であると言える。北朝鮮の長距離砲の射程に首都ソウルがあることがまず第一の弱点。さらに延坪島砲撃事件で北朝鮮が見せた作戦構築及び砲撃能力、持てるリソースを最大限利用して強化した大量の戦車など、こと陸軍力に限って言えばかなり脅威度は高い状態にあり優位性を保ちきれているか微妙である。
さらに、先述した明らかに北朝鮮以外を意識した装備の調達によりかなり予算面に結構な無理が出ており、攻撃ヘリに対し対戦車ミサイルを規定数積むことができない、強襲揚陸艦に積むヘリが用意できないなど装備の供給面などで致命的な問題が多々発生している。また、輸出をねらってかあるいは自国産業のためか、最近は国産兵器の開発・配備にも熱心だがノウハウが足りず設計ミスや性能不足、開発遅延を起こすことも多々ある。また徴兵制の宿命で練度が全体として高いとは言えず、悪い兵器の整備状況とあいまって軍全体の状態はあまりよろしくないと言える。
現在、韓国の対北朝鮮のドクトリンは、戦車は道路、山に歩兵を配備し、砲爆撃や対戦車障害、地雷などで北朝鮮の機甲部隊のほぼ全てを撃破。それを生き残った戦力を地上部隊で撃破する、というものになっている。山に歩兵を配置するのは山から浸透してくる北朝鮮の歩兵部隊に対処するためである。
その他
元陸上自衛隊幹部学校教官の高井三郎は、2009年3月号の「軍事研究」において、竹島を巡って日韓が戦った場合、日本は竹島を容易に奪還できるが、韓国側の奇襲によって対馬を制圧され、竹島との政治的交換を要求されると述べている。制空戦闘機や地上攻撃機の分野では韓国が優勢であり、特に陸上戦力は韓国が絶対的に優勢であるので韓国の奇襲攻撃を阻止するのは難しいという。
関連動画
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関連コミュニティ
関連項目
- 韓国
- 軍事 / 軍事関連項目一覧
- アメリカ軍(アメリカ合衆国) ←同盟国の軍隊
- 朝鮮人民軍(北朝鮮) ←敵1 同胞の軍隊
- 自衛隊(日本) ←敵2 同盟国の準軍事組織
- ベトナム人慰安婦
- 韓国軍慰安婦(洋公主)
- ライタイハン
- 韓国海軍レーダー照射事件
装備
脚注
- *「 2 韓国・在韓米軍」令和元年版防衛白書
- *防衛予算の比較 2019.10.28
- *「最新朝鮮半島軍事情報の全貌」 金 元泰/光藤 修 講談社 2000 pp.166-168
- *実は“マグロ漁船”だった韓国の最新「救助艦」…軍用ソナーの代わりに魚群探知機、監査で判明した嘘のような事実 2014.12.8
- *北朝鮮もあきれた「韓国ハリボテ軍隊」大崩壊惨状 2014.5.12
- *「韓国の仮想敵は日本」GSOMIAの“日韓接着”ははがれる運命だった 2019.8.28
- *韓国、軽空母建造へ F-35Bを16機搭載 いずも改修に対抗か? 2019.8.8
- *「『日韓戦争』で自衛隊はこう戦え!」兵頭二十八 WiLL2019年10月号別冊 さようなら、韓国!
- *文在寅政権の肝いり事業だった「軽空母」、尹政権が全面再検討か 2022.8.27
- *「東アジア戦略概観 2006」p.82
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