『音楽少女』とは、Cosmic recordによるキャラソンCDプロジェクトである。
2018年7月よりTV放送開始のアニメ「音楽少女」については、以下の記事を参照。
→『音楽少女(アニメ)』
概要
「音楽少女」とは、日本アニメ界が誇る声優の表現力と、本格アーティスト系楽曲のコラボレーションを、世界に発信する大型キャラクターソング・音楽CDプロジェクトです!
- いつぞやのCosmic record 公式サイトより
本プロジェクトの本格始動に先立ち、まず初めに「千歳ハル」「熊谷絵里」によるショートストーリーが公開された。公式サイトではWEB連載(読み物)が、ニコニコ動画ではボイスドラマが公開されている。
また、試聴曲各1曲が2012年12月に公開されており、2012年12月29日~31日開催のコミックマーケット83では、それらのフルサイズ版を収録したCD(および卓上カレンダー)が頒布された。
そして第1弾アルバムが、2013年3月29日リリースとなった。詳細はDISCOGRAPHYを参照のこと。これに先立ち、2013年3月2日には秋葉原で「音楽少女CD完成試聴会」が行われた。
その後も、イベントごとに着々とシングルCDをリリースしており、2014年11月27日には第2弾アルバム「Perfect Free」の発売が決定。こちらもそれを記念したイベント「音楽少女 NEWアルバム記念イベント2014」が2014年10月19日に開催され、この場で「竜王更紗」の参加が発表された。
2015年、3月に『アニメミライ2015』でアニメ化を果たした。6月26日には3人が参加した初めてのアルバム「3STARS」が発売となる。
2015年12月16日、音楽少女3人が揃って初のニコニコ生放送が行われ、キングレコードスターチャイルドレコードからメジャーデビューすることが発表された。
「音楽少女」というプロジェクト名が示すとおり、キャラクターたちによる本格的楽曲展開がメインとなるものであるといえるが、アルバムリリースまではキャラクターを掘り下げてゆく段階であった。ということで、上記のとおりボイスドラマなどの展開が行われていたわけだが、千歳ハル・熊谷絵里のコンビによるボケツッコミの明確な軽快トークは、音楽をメインとするプロジェクトとしてはもったいないほどの漫才的構成になってしまっており、「漫才少女」というタグが自然発生的に付けられてしまったのも致し方ないところである。
しかしその後、第1弾アルバムを皮切りに、基本的にイベント向けの形で次々と新譜がリリースされており、地方民各位はいつ一般発売がされるのかとやきもきすることとなっていたものの、順調に実績を積み重ねていた。CDの内容はいずれも、彼女たちが表現する「音楽」の説得力を大いに感じられるものとなっており、こだわりに包まれた素晴らしいサウンドを聴くにつけ、かつての「牛丼少女」はいったい何だったのだろうと困惑させられるのであった。
キャラクター
初代キャラクターデザインはQP:flapper。後にさんた茉莉も参加している。また、SDキャラはあぼしまこ、まりオイルが担当。キャラクターの肉付け・各種脚本は箒星によるものである。
- 千歳ハル (ちとせ はる)(CV:沼倉愛美) - 魂のロックガール
- ボケ担当。北海道札幌市出身の16歳。本能で生きているタイプで、家に居るときでもアルバイト先でもとにかく前しか見ていないと思われる。絵里のことが大好きだが、その愛はどこかオッサン的かつM気質。基本的にかまってもらうことで活力を得ているところがあるため、独りになったとき彼女は違う一面を見せるのかもしれない。とはいえ、とにかくカッコいいから!とアメコミヒーローに憧れを持っていたり、「ロック」クライミングの一種だから!とフリークライミングを特技としたりするような、ロックな生き様(?)である。
- 熊谷絵里 (くまがい えり)(CV:瀬戸麻沙美) - DTMクールビューティー
- ツッコミ担当。埼玉県さいたま市(元浦和市)出身の16歳。趣味・特技としてPCいじりを掲げる、絵に描いたような低テンションインドア派美少女…であると思いきや、ハルに対するツッコミだけは容赦がなく、相手を画面端まで吹き飛ばすほどの潜在能力を秘めている。また状況を的確に捉えた明快なツッコミは、聴くものに心地良さすら感じさせる。更紗のメンバー加入により、ツッコミ先が増えて忙しくなっているであろうことは想像に難くない。好きな動物は猫(※ぬこ、ではない)。
- 竜王更紗 (りゅうおう さらさ)(CV:渕上舞) - 土の匂い系修行アイドル
- 「音楽少女 NEWアルバム記念イベント2014」にて発表された、第3の音楽少女メンバー。山梨県甲府市出身。ハルや絵里の1年先輩で、幻音館の1階に住んでいる。「ネコガミ様」と呼ばれる大きくて丸いネコのマスコットを小脇に抱えていて痛い感じの娘なのかと思いきや、街に出るときは紙袋に入れているとか。「ドラゴン」「ドラちゃん」などと呼ばれている。雑誌モデルもやっており、モデル仲間の「立花まなか」によってアイドルプロデュースされることとなった。修行の力でだいたいなんでもできると思っている。裏の畑での野菜栽培が趣味。
なお、3人は「幻音館」というアパート(防音設備完備)で暮らしている。幻音館の大家さんは、かつて伝説と呼ばれたほどのアーティストであるとか…。また、ハルと絵里は牛丼が好物で、同じ牛丼屋(きちの家)でバイトをしている。
イベントレポート
音楽少女CD完成試聴会
2013年3月2日、パセラリゾーツAKIBAマルチエンターテインメントビルの8Fにあるグレースバリ秋葉原にて、「音楽少女CD完成試聴会」が催された。このイベントはその名の通り、音楽少女CDの発売を記念して、大きな会場でCDの試聴を行い、さらにCV担当の沼倉・瀬戸両名によるトークショーを行うというものであった。
参加条件は3月29日発売のCD2枚を予約することで、予約が証明できれば店頭でも通販でもOK。ゆるい感じである。
当日は12時開場予定であったが、例によって徹カラ明けのクラスタが始発頃からがんばっていたりする雰囲気も垣間見られ、パセラ8Fに続く階段がみっちりと行列に占められることとなった。開場まで座って待ってもらえたら負担にならないと考えていたのですけど、といったスタッフの声もあったが、最終的に立ち見も発生するほどで、200人以上のファンが開場を待ちわびていた。
12時を過ぎて、12時半を過ぎても、列に動きが見られずに、Twitterで情報収集を試みる人々。どうやらリハが押しているようだという雰囲気から、列の中では光る棒をチェックする様子なども見られた。最終的に12時50分前後から入場し始め、15分程度の押しでイベントが開始された。
イベントは、音楽少女プロデューサーの加藤義治によるド緊張なあいさつから始まり、音楽少女というプロジェクトの考え方やCV起用の理由が説明されたり、キャラクターソングへの熱い思いが共有されたりした。それから宣伝として、Cosmic recordからアニメタイアップが取れそうだといった話が挙がっていた。続報に期待である。
引き続いて試聴会ということで、公開・頒布済み曲から「Rock Me!」「Moonlight Forest」が試聴サイズで流された。この間、会場のプロジェクターでキャラクター2人のイラストのスライドが流された。ただしスライドが短かったので、曲途中でプレイヤーのメニューが表示されたりした。
それから、「ボイスドラマはもうご覧になっていますか?」といった司会者から会場に向けてのフリから、会場限定の生ボイスドラマを行うことがアナウンスされ、すぐさま沼倉愛美・瀬戸麻沙美両名が入場し、そのままドラマに入るというアクロバティックな展開となった。この日の内容は、ハル・絵里それぞれ簡単な自己紹介とアルバムに関する説明といったところがメインであり、牛丼の話はあまりしていなかったが、その場で演じるということで、会場からのレスポンスがあったり、褒められてマジ照れしたりと、まさにライブ感にあふれたものであった。
ドラマの後は引き続きトークコーナーで、事前募集された質問などから、お互いのお気に入りの曲や、収録で努力したところなどが語られていた。
その後2人はいったん退場し、最後に控えている記念品お渡し会の準備の間、沼倉・瀬戸それぞれが自分で歌った中でのお気に入りとして挙げていた「天空戦隊ゼロウィンガー」「Dear My Friend」が、試聴サイズで初披露された。この間、会場のプロジェクターで2人のレコーディング時の写真のスライドが流された。ただしスライドが短かったので、やはり曲途中でプレイヤーのメニューが表示されたりした。
そして最後に、お渡し会でサイン入りイラストカードが配布された。このときBGMとしてアルバムの曲が微かに流れ、沼倉が収録で努力したというシャウトや、電子音をバックとした瀬戸の澄んだ歌声もなんとなく聴こえていたが、お渡し会開始時点で完全撤収時刻まで残り1時間強ということで、司会者による巻きの声が休むことなく響き渡っていたのが印象的であった。
全体的にアットホームあるいは手作り感あふれたイベントではあったが、思いもあふれていたといえるだろう。今後に期待である。
【追記】なお、このイベントに関しては後日Cosmic recordからブログ記事で御礼や手が回らなかった点への反省なども述べられており、これから先へと繋いでいこうという思いが伝わるものであった。
音楽少女 NEWアルバム記念イベント2014
2014年10月19日、前回のイベントから1年半の時を経て、「音楽少女 NEWアルバム記念イベント2014」というトークイベントが開催された。会場は原宿アストロホール。トークとは銘打たれていたもののライブホールということもあっていろいろな期待が高まるところであったが、着席スタイルで定員172名と、実は1年半前のイベントよりも小さな会場になっており、先行抽選予約の当選発表時には数々の悲鳴が上がった。
今回は記念のTシャツが販売されたため、そこそこ同じような格好に身を包んだファン(サポーター?)がソフトドリンクを飲み干す中、10分程度押しつつもイベントは無事スタート。司会はのだまみが担当した。会場には日本各地にとどまらず遠くフランスから来たというファンもおり、音楽少女がワールドワイドコンテンツになっていると早くも盛り上がりを見せていた。
ほどなくして、服装から髪型までハルになりきった沼倉愛美と、全身ロックなコーディネートで決めた瀬戸麻沙美が登場し、会場のボルテージが一気に高まった。一昨日に沼倉は原宿近辺で、瀬戸は渋谷109のロックなお店で、それぞれ衣装を調達していたのだという。また、ハルらしい大きめのリボンを沼倉が瀬戸の分もおそろいで購入しており、アクセサリー小物の隅々にまでこだわりが感じられた。
トーク内容としては、新アルバム「Perfect Free」に関する話が中心。全11曲中、表題曲「Perfect Free」以外にソロの新曲がそれぞれ2曲ずつ入るとのことで、まだ全ては録りおわっておらず、お互いのジャンルを交換したような曲にも挑戦するとのことである。「どのようなときに『Perfect Free』を感じるか」という質問では、沼倉が「みんなの前に出るとき、Perfect Freeになれる」というイケメン回答を先に出してしまって瀬戸が「先にそれを言えばよかった」と悔しがる一幕も。ちなみにこの日、「Perfect Free」という単語はちょいちょい会話に登場し、その時々でなんだか良いように使われていた。それから司会ののだは、立場としては声優的に後輩ポジションにありつつ、主催のCosmic recordからのコメントを伝えたりもしつつ、音楽少女の既存曲にどハマりしている1ファンとしての目線で的確なコメントを添えるという名進行ぶりであった。
その後、最初のサプライズとして、「Perfect Free」のショートPVがフルアニメーションで流された。制作は現在Cosmic recordが所属する、スタジオディーン。絵里とハルの学園生活やバトルや牛丼がイメージとして非常に美しく描かれ、変身バンクのような絵里の裸体イメージでステージ上も一盛り上がりするなど、素晴らしいものであった。この映像は一般向けには、2015年初頭に予定されているアニメミライ2015での音楽少女アニメ出展を終えた後での公開を予定しているとのことで、しばらくの間は当日会場限定のものという形であった。なお、PVはアニメミライ2015の映像自体とも関係ない、本アルバム独自のものである。
そして更なるサプライズとして、「今後の展開」として音楽少女の新メンバー加入が発表された。初めに「竜王更紗」というキャラクター名およびデザインや、ジャンル「ダンス&ポップ」という情報が明かされ、それから紹介とともに渕上舞がこれまた更紗の髪型等に寄せた格好で登場し、会場は爆発的な盛り上がりを見せた。手には特製ぬいぐるみの猫神様を抱え、また彼女も沼倉からリボンを受け取っていて、「音楽少女」の繋がりを早速見せていた。なお、のだもその場でリボンを授かって感激していた。
キャラクターやCVは決定しているものの、イベント時点ではまだ特に活動が行われておらず、これからに向けた意気込みが語られるにとどまったものの、3人曲のような本当に新しい「音楽少女」の可能性が大いに照らされていた。なお、もし冬コミ(コミックマーケット87)にCosmic recordで受かった場合には、そこでさっそく更紗の歌声が御披露目されるのではないかとのことであった。
希望に満ちたトークやサイン入りTシャツの当たるお楽しみ抽選会を終え、本イベントの締めくくりとなったのは、最後のサプライズとしての沼倉と瀬戸によるミニライブであった。ステージ準備が整う中で会場のファンが立ってよいかどうかおろおろしていると、飛び出してきた沼倉の「たちあがれー!」といった煽りが炸裂し、一気にライブモードへ。1曲目はその沼倉による「Lucy」。感情が込められつつもこの上なく安定した歌声に、間奏での煽りや最後のシャウトなど、ライブパフォーマンスは会場も含め音楽少女としての初ライブとは思えないほどの出来上がりようであった。なお、このライブではDJとしてTaishi、ギターはCDと同じく鈴木☆(スター)洋輔がサポートしており、両名のテクニックも如何なく発揮されていた。それから2曲目は、瀬戸による「月面飛行のリリファ」。後述のアフターイベントで作曲のTaishiも述べていた彼女の特長である、力強いロングトーンがライブハウスに響き渡り、それはそれは気分の高揚してゆくものであった。間奏なども長いとはいえ、7分50秒の楽曲を走りきる体力も圧巻。そこからMCを挟んで、3曲目は2人で「World Heroes」を披露。ちなみに、この日は開場後待ち時間など延々とインストでこの曲が流れていた。それぞれのソロでも相当に力強いパフォーマンスを見せていた2人であったが、このデュオとしての力というのは圧倒的であり、それに対して会場もパワフルに答えてゆき、全体が最高潮の熱気に包まれていた。
そして興奮冷めやらぬままに最後のあいさつとなって、昂揚感の中でイベントは終了。本日発表となった数々の内容を反芻するファンたちのざわめきの中、それぞれ退場してゆくのだった。
音楽少女DJパーティー サポーター交流会
2014年10月19日、アルバム記念イベントのアフターパーティーとして、音楽少女の楽曲制作に携わるメンバー、というか前項で登場したTaishi(1日限定神)および鈴木洋輔(1日限定スター)と加藤プロデューサー(かわいい?)、によるDJ・トークイベントが開かれた。こちらではアルコールも解禁され、スタンディングの会場の中ほろ酔い気分で楽しむサポーターも多く見られた。
司会は前イベントに引き続いてのだまみ(のだ豆)が担当。パーティーだからということで、改めてそれぞれドリンクを手に、乾杯を行う形でぬるりとイベントがスタート。ステージには有志によって提供された楽屋花と猫神様が置かれ、のだは先ほどまでにも増して生き生きとしたファン目線を備えつつ進行を滞りなくこなしていた。
TaishiによるDJパートの前半としては、全体的にノリ良く盛り上がる楽曲が固められ、激しく縦乗りしたり、ゼロウィンガーを叫んだり、じゃかじゃかじゃんを叫んだりと、会場のボルテージは振り切れっぱなしであった。こちらは音楽少女が好きで楽曲が好きだからこそ参加したファンたちによるイベントということも大きいのだろう。
1時間弱ほどで小休止となって、前のイベントで公開されたPVをこちらでも上映したり、改めて新キャラクターの更紗や猫神様について紹介が行われたりした。また、事前に募集していた質問に答えるコーナーや雑談などでTaishiと加藤とのあやしげな関係が赤裸々に語られるなど、ステージと会場とで和やかな交流が繰り広げられた。
そして後半パートとして、しっとりとした曲を中心にイベントは終息に向かってゆくのだった。若干トークが押し気味だったのか、Taishiから予定の2時間が経過してしまった旨が告げられた。最後に残った1曲、「これを流さずに終われない」ということで掛かったのが、ハルの「Re:フレンド」であった。その前に「Dear My Friend」を持ってきていたというのも、大事なポイントだったに違いない。繰り返し「ありがとう」という気持ちをストレートにぶつけてくる、気持ちの込もったハルの歌声が会場に響く。歌える人は歌ってくださいとのことで、しっかりと歌声を重ねるファンもいた。盛り上がりとは全く違う感情の昂ぶりに包まれ、感極まるファンもいた。曲最後の「ありがとう」が終わって、パーティーも幕を閉じる。ステージ上のメンバーがそれぞれ口にするのは、「またやりたい」であった。期待は高まるばかりである。
「音楽少女」presentsニコ生特別番組 Justability!!
2015年12月16日、19時から沼倉愛美、瀬戸麻沙美、渕上舞の3人が揃って初のニコニコ生放送が行われた。「マイナーな企画として一部で有名」だった音楽少女、「音楽少女をこの番組以前に知っていた?」というアンケートでは6割程度が「この放送で初めて知った」となかなかリアルな回答(来場者は18000人ほど)。「見ているみんなはもう知ってる!」ということで、初めての人にも向けた音楽少女のこれまでの"キセキ"が紹介された。3人それぞれのパーソナリティについてWEBページに掲載されている情報を参考にしながら紹介されてキャストが初めて知ったというようなことがあったり、一部の楽曲に関してトークが行われたり、この日の沼倉の衣装が2014年のイベントで着ていたものと同じことが写真を見ながら確認されたりした。
特に更紗に関しては、2014年のイベントで加入が発表されてからCDが2枚発売されているものの、ボイスドラマが録られたりアニメでの出演があったりということがこれまで無く、渕上自身まだ彼女の本質を見極めきれていないといった話がされていた(注:それでなくとも音楽少女の3人は基本的に謎プロフィールである)。音楽制作にあたっても、「更紗の曲は友人の立花まなかによってプロデュースされたものであって、更紗自身の気持ちなどを歌ったものというわけではない」といった踏み込んだ事情まで含めての謎状態ということで、今後理解が深まるような展開が期待されているところである。加えて、音楽少女の3人は基本的に楽曲によってアイデンティティを表現していくというコンセプトではあるものの、(ボイスドラマや公式ページのフェイスチャットを除いて)3人が互いに絡み合っての具体的な関係性を描くことはなかなか難しいところであり、ハルと絵里に対していったいどのような先輩なのかといったところもまだ見えていないのであった。番組中、アニメミライの映像が少しだけ紹介されてぬるぬると動くハルと絵里の姿を見ることができたが、キャストたちから「更紗をだせー」とシュプレヒコールが上がった。
そんな中、コミックマーケット89での販売が発表されている「Justability」が、キングレコードスターチャイルドよりメジャーレーベルとして発売されるということが大発表された。また楽曲の一部が披露され、これまで音楽少女を追っていたサポーター視聴者からもイントロの時点で「これは音楽少女だ」といった納得のコメントが漏れた。これまでにも増して楽曲の難易度が跳ね上がっており、もし今後ライブのようなことがあったら歌うのが大変そうだといった話も挙がっていた。収録時には、先陣を切って暴走するハル、それをなだめすかしつつ共に高めていく絵里、そんな後輩を包み込み寄り添う更紗、といった歌声による3人の絡み合いがあったとのこと。
メジャーデビューが決定してこれからも加速していく音楽少女の将来が期待されつつ、1時間の放送は終了した。
公式動画
試聴曲
ハル、絵里それぞれのコンセプトであるところの「ROCK」「Electronic Music」という部分がよく表れた試聴動画。
「月面飛行のリリファ & ロックンロールキャット」の試聴動画。
「Perfect Free」の試聴動画。
「Summer Little Rainbow & フライング・ソーサー」の試聴動画。
ボイスドラマ 第1話
幻音館での2人のイチャコラっぷりを大いに打ち出した第1話。漫才少女の第一歩である。
ボイスドラマ 第2話
牛丼屋での2人のバイト風景を淡々と綴った第2話。牛丼が食べたくなることうけあいである。
ボイスドラマ 第3話
ボイスドラマ 第4話
DISCOGRAPHY
Hero & Professer
2013年3月29日、2枚のアルバムがそれぞれリリース。2枚セットで特製スリーブに収納した初回限定パック「Hero & Professor」も発売されており、これにはボイスドラマ第1~4話が収録されている。(前述のとおり、第4話以外はニコニコ動画にて公開)
発売前日、公式ブログにおいて、「作品レビューを作ります」とのアナウンスがあった。加藤義治プロデューサー自身によるレビューに加えて、Cosmic recordへの連絡フォーム等を通じてレビューを募集して掲載するとのこと。
本項でも、編集者によるレビューを添えてゆく。追記や掲示板でのコメントも大歓迎。
Yeahhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh!!!!!! ロック、ヒーロー、千歳ハル。繰り返し系の歌詞シャウトと激しいバンドサウンドが織り成す、怒涛のごとき音の波が非常に心地よい。アルバムのトップを飾るにふさわしい曲である。 02) Rock Me! - 4'38''
先行発売され、千歳ハルとはこういう娘だということを印象付けた曲。アルバムで連続再生していると、EVERYDAY HEROから間髪いれずに前奏が流れてくるところがライブ感を演出しているように感じられる。そのため、先行発売で1曲だけ聴いているときに比べ、間奏でのアオりもステージ上から投げかけられている印象が強くなった。 前2曲からは一転、ハルがアメリカンな街を歩きながら歌うPVが目に浮かぶような、楽しく明るく元気になる曲。ギターソロ手前など、声の重ね合わせも聴いていて思わず笑顔になってしまうようなかわいらしさにあふれている。じゃかじゃかじゃん! |
絵里の曲はいずれも、タイトルが曲の空間をダイレクトに表している。この曲では、幻想的な夜の森を歩きながら何か見えないものと語らい合う絵里の姿が浮かんでくるようで、短い歌詞でありながらもしっかりとした世界を感じ取ることができる。 何か物語性が感じられつつも、抽象的な言葉で綴られていて結局のところ何なのかはよく分からない。しかし、何かが進んでゆくことを予感させるような、時間の刻みにも似た伴奏の疾走感に歌声が混ざり合い、妙に心がざわつく。 結晶。絵里の透明な歌声と規則的な電子音によるサウンドは、まさにクリスタルの輝きの中に包まれているような心地よさであふれている。それは、静かな輝きというより力強い輝きと表現すべきで、最後は光あふれた世界に達したような感覚になる。 バキバキの電子音楽で、イヤホンで聴くような場合にはその性能が試されるところである。いずれの曲にも言えるところであるが、絵里の静かな声質とはある種逆向きのような、歌声の力強さが特に伝わってくる曲である。歌詞についても凛々しさで満ちたもので、戦う意志のようなものを感じさせられる。 05) Dear My Friend - 6'40''
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World Heroes / 廻る日輪
2013年8月10日~12日、コミックマーケット84にて頒布された。ハル、絵里それぞれがメインで歌うデュエット曲2曲が収録されており、音の重なりの美しさを存分に堪能することができる。
公式サイトでは、本人たちによる内容解説も公開されている。
例によってハルのヒーロー像が歌われている曲だが、絵里のプロデュースというバキバキな「Mixture Rock」の伴奏に乗っていることもあって、Rock the Heroと趣の異なった雰囲気が感じられる。また、デュエットになったことで声の厚みが増し、より一層アツさとカッコよさが伝わってくる。 02) 廻る日輪 - 6'08''
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Lucy & Starlit Walk
2013年12月29日~31日、コミックマーケット85にて頒布された。Cosmic recordレーベルは2013年秋にスタジオディーンへ移籍したため、移籍後初のCDリリースという形になっている。
今回も、本人たちによる内容解説が公開されている。
01) Lucy - 5'18''
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月面飛行のリリファ & ロックンロールキャット
2014年4月26日~27日、ニコニコ超会議3のスタジオディーンブースにて販売された。
Perfect Free
2014年11月27日発売。これまでの限定シングル曲をまとめ、さらに新曲を5曲もぶち込んだ豪華な第2弾アルバム。ソロ新曲はそれぞれのジャンル交換曲が1曲とそれぞれの王道を突いた1曲と、バランスのよいアルバムになっている。
01) Perfect Free - 6'04''
ハイスピードで疾走する2人の歌声がどこまでも自由な世界を歌い上げており、ある意味これまで2年弱の2人の活動の集大成となるような1曲となっている。発売記念イベントで触れられていたすさまじいギターテクニックが披露されている。 02) Lucy - 5'16''
09) 廻る日輪 - 6'06''
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Perfect FreeのPVが大変素晴らしいので早く公開されていただきたい。
ネコガミ様に聞いてみて! & ドララドラ
2014年12月28日~30日、コミックマーケット87にて頒布された。竜王更紗が世に出る初めてのCDということで、彼女のあり方を印象付ける重要な1枚となっている。
更紗のプロデューサー「立花まなか」により内容解説が公開されている。
01) ネコガミ様に聞いてみて! - 4'07''
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3STARS
2015年6月26日、一般販売でリリースされた。3人のソロが1曲ずつ入っており、それぞれの特徴がかなり表れた原点回帰の1枚となっている。
いつも通り内容解説あります。
3人が描かれたリーフレットジャケットとなっているが、1面に1人ずつ描かれており、初期収納時にメインで表に出てくるキャラが異なる3バージョンが出ている。
Summer Little Rainbow & フライング・ソーサー
2015年8月14日、コミックマーケット88には落選してしまったためAKIHABARAゲーマーズ本店にて販売を行った。同時にDJイベントも企画されていたが、都合により中止。後日、代替イベントが開催された。
内容解説は更紗の独特な感性に溢れている。
02) フライング・ソーサー - 7'20''
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関連動画
関連項目
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- 0pt