概要
1972年埼玉県生まれ。上智大学文学部史学科卒。卒論はナチスの武装SSについてだったとか。1994年、ロボットもののSF少女小説『惑星童話』でコバルト・ノベル大賞の読者大賞を受賞し、コバルト文庫からデビュー。大学卒業後、そのまま専業作家になる。
1995年からスタートした『キル・ゾーン』シリーズでブレイク。番外編含めて全20巻(+外伝4巻)の人気シリーズとなる。本作は少女小説としてはかなり異色の、未来の地球を舞台にした戦争もの(陸軍)で、「コバルト文庫で初めて自衛隊に取材に行った作家」になったとか。『天翔けるバカ』では空軍、『天気晴朗なれど波高し。』では海軍を題材にし、コバルト文庫で陸海空を制覇する。
1999年から2007年にかけては全25巻の波瀾万丈ジェットコースター大河ファンタジー『流血女神伝』で高い評価を得るが、続く『ブラック・ベルベット』『アンゼルゲ』の2シリーズが続けて打ち切りを食らい、2009年の『芙蓉千里』シリーズからは本格的に活動を一般文芸にシフトする。2012年、『芙蓉千里』シリーズでセンス・オブ・ジェンダー賞を受賞。
以降、主に第一次大戦から第二次大戦頃の時代を舞台にした歴史ものと、野球小説を二本柱に活動。2016年『革命前夜』で大藪春彦賞を受賞。2017年には『また、桜の国で』で直木賞候補になった。
子供の頃から歴史オタクだったそうで、コバルト文庫時代から少女小説らしからぬ題材や展開(たとえば『流血女神伝』では主人公が物語の途中で結婚して子供も作る)で知られた。前述の陸海空シリーズの他に『虚剣』のようなストイックな時代剣豪小説もコバルト文庫で書いている。また熱心な野球ファンでもあり、現在は『雲は湧き、光あふれて』シリーズなどの高校野球小説でも人気を博している。
作品リスト
- 惑星童話 (1995年、コバルト文庫)
- キル・ゾーンシリーズ(全20巻)
- キル・ゾーン ジャングル戦戦異常あり (1995年、コバルト文庫)
- キル・ゾーン 戦場のネメシス (1995年、コバルト文庫)
- キル・ゾーン 破壊天使 (1996年、コバルト文庫)
- キル・ゾーン 密林 (1996年、コバルト文庫)
- キル・ゾーン 嘘 (1996年、コバルト文庫)
- キル・ゾーン 赤と黒 (1996年、コバルト文庫)
- キル・ゾーン 罠 (1997年、コバルト文庫)
- キル・ゾーン 罪 (1997年、コバルト文庫)
- キル・ゾーン 別れの日 (1997年、コバルト文庫)
- キル・ゾーン グッドモーニング・ボルネオ (1997年、コバルト文庫)
- キル・ゾーン 異分子 (1998年、コバルト文庫)
- キル・ゾーン 激突 (1998年、コバルト文庫)
- キル・ゾーン 宴 (1998年、コバルト文庫)
- キル・ゾーン 来たれ、壊滅の夜よ (1999年、コバルト文庫)
- キル・ゾーン 虜囚 (1999年、コバルト文庫)
- キル・ゾーンリミックス ジャングル・フィーバー (1999年、コバルト文庫)
- キル・ゾーン 背信者 (2000年、コバルト文庫)
- キル・ゾーン 罰 (2000年、コバルト文庫)
- キル・ゾーン 反逆 (2001年、コバルト文庫)
- キル・ゾーン 地上より永遠に (2001年、コバルト文庫)
- ブルー・ブラッドシリーズ(全3巻4冊) - キル・ゾーンの外伝
- 女子高サバイバル (1997年、コバルト文庫)
- 女子高サバイバル 純情可憐編 (1998年、コバルト文庫)
- MAMA (1998年、コバルト文庫)
- 流血女神伝シリーズ(全25巻)
- 天翔けるバカ (1999年、コバルト文庫)
- 天翔けるバカ We are the champions (2000年、コバルト文庫)
- 天気晴朗なれど波高し。 (2002年-2003年、コバルト文庫[全2巻]) - 流血女神伝のスピンオフ
- 虚剣 (2005年、コバルト文庫)
- ブラック・ベルベットシリーズ(全5巻)
- スイート・ダイアリーズ (2007年、角川書店)
- アンゼルゲシリーズ(全4巻)
- 帝冠の恋 (2008年、コバルト文庫→2016年、徳間文庫)
- 芙蓉千里シリーズ(全3巻)
- 神の棘 (2010年、早川書房[全2巻]→2015年、新潮文庫[全2巻])
- ゲームセットにはまだ早い (2014年、幻冬舎→2017年、幻冬舎文庫)
- 紺碧の果てを見よ (2014年、新潮社→2018年、新潮文庫)
- 革命前夜 (2015年、文藝春秋→2018年、文春文庫)
- 雲は湧き、光あふれてシリーズ(全3巻)
- くれなゐの紐 (2016年、光文社→2019年、光文社文庫)
- また、桜の国で (2016年、祥伝社→2019年、祥伝社文庫)
- 夏の祈りは (2017年、新潮文庫)
- 夏空白花 (2018年、ポプラ社→2020年、ポプラ文庫)
- 荒城に白百合ありて (2019年、KADOKAWA→2022年、角川文庫)
関連動画
関連項目
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- 林真理子
- はやみねかおる
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- 東野圭吾
- 広瀬正
- ピエール・ルメートル
- 深水黎一郎
- 藤井太洋
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