風力発電は発電方法の一つである。風車を回すことにより発電することができる。再生可能エネルギーの一つとして注目されている。
よく見られる風力発電の風車 |
概要
火力発電と比べて二酸化炭素排出量が少なく、環境負荷が少ないことが利点として挙げられる。このため風力発電は環境に優しい発電法として現在開発が進められている。日本ではこの風力発電施設の設置を進め、2030年までに20GW、2050年までに25GWの導入量になるよう目指している。ただ、バードストライクや風力過剰による余剰電力の発生、騒音被害、コスト高など欠点も多々あるため改善が求められている。
風車の種類
- プロペラ型風車:最もメジャーなもの。発電効率が良く(45%)大型化し易いため、かなり普及している。ただし、騒音がひどかったりバードストライクが起きたりする。
- 多翼型風車:プロペラ型よりブレードが多い。
- セルフウイング型風車:三角帆状の羽を6枚から12枚持って低速回転する。
- パドル型風車:羽にできている凹面と凸面のそれぞれに対して働く抗力を利用し回転し発電する。風速よりそんなに早く回転しない。
- サボニウム型風車:発電効率はあまり良くないものの強風時における騒音が軽減できるというメリットがある。設置場所を選ばない。
- ダリウス型風車:縦に曲がった羽が回るもの。コストが低く、風の向きに影響されず騒音が軽減できる。ただしプロペラ型より発電効率が落ちる。
- オランダ型風車:一般的な風車。
- ジャイロミル型風車:プロペラ型に次いで発電効率が高い(40%)。揚力利用。
- スパイラルマグナス風車:バードストライクや低周波騒音を克服したすばらしい風車。
洋上風力発電
海上に建てる為、陸上に風力発電施設を建てるよりも、立地確保や景観・騒音の問題を緩和できる。スウェーデンやデンマークなどの国で多数建設されている。現在日本国では英国政府主導のもと、沿岸部に32GWの電力量が確保できる大規模な風力発電施設の建設を目指している。あとここまで話して疑問になってくるのが「地震による津波に耐えうるのか?」という点である。茨城県にある洋上風力発電は東北地方太平洋沖地震による津波を受けたものの無傷の状態で現在も24時間でフル稼働している。そのため洋上風力発電は津波にも耐えるということが実証されている。
洋上浮体風力発電
スウェーデンやデンマークなどでは海が浅いため海底に基礎を経てて洋上風力発電を建設することが多々ある。しかし日本国では深い海の部分が多く、海底に基礎を立てることができないところがある。そのため有力になっているのがこの洋上浮体風力発電である。この発電法は海底に基礎を立てず、風車を浮かべるといったすばらしい方法である。日本は排他的経済水域が世界第6位とかなり広いため、この洋上浮体風力発電が作り放題である。詳しくは日経エコロジー2010年7月号にて。
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