飛騨弁っていうのは、岐阜県飛騨地方で話されとる方言なんやさ。ギア方言に分類されとる。
簡単な概要やけど、かに
飛騨弁は大きく分けると、南飛騨(大部分が下呂市。分水嶺の南、つまり太平洋側)と北飛騨(日本海側。高山を別に分けたがる人もおるけど)にわかれるんやさ。
飛騨弁の知名度
赤かぶ検事の方言は名古屋弁やけど、たまにあれが飛騨弁やと思っとる人がおるんやさな。よわったこっちゃえな。
たぶんどこにも書いてないであろう飛騨弁情報
超マイナー方言ゆえ研究が進んでいないのか、なかなか情報が乗ってなかったりする。ので、以下の情報はおそらくここだけにしか書かれていないものである。
・「テレビの砂嵐」=じゃみじゃみ ググると福井弁ばかりだが、飛騨地方でも老若男女問わず使われる。ちなみに私はこれが方言だと知りませんでした。じゃみじゃみ以外にアレを適格に表現する言葉なんてないにか。
・シチと書いてヒチと発音する。大阪や名古屋で「しちや」が「ひちや」と書かれるのと同じ。ひちみ、ひちごさん、ひちがつ、ひちじ。「しょくいんひつに入るときは、ひつれいしますって言わんとだしかんぞ。」
―これは大変忘れられがちな要素である。なぜなら、綴りと発音に乖離があるためである。「先生」をシェンシェーと発音する方言(やや古)があるが、この場合でも「しぇんしぇい」と綴るわけではないように、シチと書いて平気でヒチと読まれているのだろう。日本人がRとLやVとBや英語のTHの発音や聞き取りがうまくできないように、シチという発音を聞いてもヒチと頭の中で変換がなされているのではないだろうか。また、ひちじ(なぜか変換されない)などという経験をした人もいるのではないだろうか。
参考動画、アニメ『GA 芸術家アートデザインクラス』より、「ひちみ」。8:04~
※動画の登場人物(あーさん)の方言は飛騨弁ではない
・めがね(低高低)、鬘(高低低)、無くなる(高低低低) など
・「先生」という言葉のアクセントは標準語と同じだが、「黒井先生」と言ったように人名がつく場合、「先」にアクセントが来る発音となる。 くろいせんせー(低高高高低)
・「ありがとう」のアクセントの位置は「と」 ありがとー(低中中高) 名古屋弁や岐阜弁(美濃弁)とは違う点である。だから、「ありがとね」とか言わない。
・これは年配の人の言い方だが、「鬘」が標準語の「桂」と同じである。よって、じさまの前で「あっ!桂や!」などと言ってはいけない。
- 子供の遊び
飛騨弁動画
神岡の山之村(すごい地名)のばさまがでとる。神岡には若干違うことばもあるが、これの場合まったくもって普通の飛騨弁である。まあ、(神岡の人が聞いたら怒るかもしれんが)神岡の飛騨弁が大きな独自性を持っているわけではないのだが。
えらいこっちゃえな。
関連項目
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