食ってみな 飛ぶぞとは、美味しい食べ物を人に勧める時のセリフである。
(下図はイメージです)
ここで問題です
※答えはこの記事を読めばわかります。
読んでみな 飛ぶぞ
朝日放送で制作されているテレビ番組「相席食堂」の2018年5月27日放送回にて、出演者である長州力から飛び出した発言が元ネタ。
この番組は芸能人が日本各地の食堂の人々と相席しながら旅するロケ映像の様子をお笑いコンビの千鳥がスタジオで見ながらツッコミを入れる番組で、長州力は北海道の猿払村を訪れていた。
アベンジャーズのラスボスみたいに登場したり、遠くの施設から手を振る住民に「そこはなにぃ?」と声をかけたり、相席した人と会話が弾まず「帰ってもいいですか?」と言われたりなどしたが、どうにか地元の猿払村の特産品であるホタテの漁師一家との相席に持ちかけることに成功する。
ここで差し出されたのが「ソフトほたて貝柱」。これを一口食べた長州はあまりの美味しさに感嘆の声を漏らす。
「あぁ美味い」
「食ってみな 飛ぶぞ」
\ちょっと待てぃ!!/
ノブ「ちょっと待って、なんなんこれ」
大悟「『食ってみな 飛ぶぞ』は一回やっとる人なんよ」
大悟「それ勧める時やから」
その後も「ホタテを毎日食べても飽きない子供たちに『すぅごぉいねぇおまえたちぃ』と声をかける長州力」「通りがかりの人に挨拶するも無視される長州力」「子供にゲップを聞かせる長州力」「牛のウンコを露骨に嫌がる長州力」など名場面が飛び出し、本放送回は「神回」として視聴者の間で伝説となった。そして一緒に放送されていた尼神インター渚のロケ映像が完全に霞んでしまった。
解説してみな 飛ぶぞ
「食ってみな 飛ぶぞ」における「飛ぶ」とは千鳥にとっては「薬物でトリップするぐらい美味しい」という意味であると連想されたようで、視聴者の多くも同様の想像をしたと思われる。
後に長州はスタジオにて「千鳥の代わりにロケ映像を見てツッコミを入れる」という企画に戦友・武藤敬司と共に登場、ロケに奮闘する獣神サンダーライガーの様子を「もう少ししたら飛ぶよコイツ」と発言したり、突如下ネタをぶつけてきた武藤に対して「オマエ本当に飛ぶなあ」と発言するなど、どうやら長州的には「飛ぶぞ」は色々な意味で使える言葉であるらしい。ノブによると「他の番組でも『飛ぶぞ』を使っている」場面を目撃したという。
本放送回を含め、相席食堂はamazonプライムビデオを始めとした配信サイトで視聴可能なので機会があればぜひ配信サイトに飛んで視聴してほしい。初回放送のほか、2020年5月21日には「長州・ザ・リメイク」と題して事実上のディレクターズカット版を放送するなど何回か再放送されたり、名場面として取り上げられている。2021年8月24日放送回では長崎県の対馬を訪れたラッシャー板前が、相席食堂の視聴者である漁師にマグロをご馳走になった際に「食べたらたぶん飛びますよ」というフリを受けたが、ラッシャーはマグロを食べた後に小鳥のように両手をパタパタ羽ばたくリアクションを見せた。「食ってみな 飛ぶぞ」を知らなかったらしいが、薬で飛ぶよりかは遥かに健全なので結果オーライである。
長州が飛んだ「ソフトほたて貝柱」は猿払村のお土産として販売されているほか、猿払村漁業協同組合のホームページでも購入できる。
長州は猿払村のホタテが大変気に入ったようで、その後も機を見ては猿払村に飛んでホタテを食べに訪れているという。猿払村もこの放送以降ソフトほたて貝柱が飛ぶように売れたそうで、度々猿払村をPRしてくれる長州をなんと「ふるさと納税大使」に任命した。もちろん例のソフトほたて貝柱もふるさと納税の返礼品の一つに選ばれている。
呟いてみな 飛ぶぞ
この記事は第698回の今週のオススメ記事に選ばれました! より飛ぶような記事に編集していきましょう。 |
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