飯塚祐紀(いいづかひろき)とは、男性プロ将棋棋士である。棋士番号203。東京都出身。2017年現在、七段。
概要
松下力九段門下。奨励会時代では、あの森内俊之、羽生善治、佐藤康光といった錚々たる面々と同期であったが、1級から初段にかけて足踏みしたため、少し出遅れた。その後も、昇段が全て勝ち星規定によるものであるなど、順位戦でも苦戦を強いられる。なお、同じく苦労人としても知られる豊川孝弘七段も彼と同期である。
しかしながら、決して腐らず地道に研鑽を重ね、2011年度のB2級昇級戦で2連敗の後8連勝し、40代にして念願のB1級に昇級した。そして、丸山忠久、橋本崇載、広瀬章人、豊島将之、木村一基、鈴木大介、阿久津主税、山崎隆之、藤井猛、松尾歩など、超激戦とも称される2012年度B1級で、着実に勝ち星を重ね、当年は残留を果たし、2014年度まで3期B1級に在籍した。
現在はB2級。
棒銀
棋界では加藤一二三九段と並ぶ棒銀のスペシャリストとして知られ、雑誌企画で棒銀対談が設けられたほどである(本人の話によると、ひふみんのワンマンショーだったようだが)。特に対振り飛車の棒銀に長けており、高い勝率を誇っているほか、将棋列伝では相懸かり棒銀の棋譜解説を行った実績がある。また、『最強棒銀戦法』という著書は幾度となく再販された名著として名高い。
解説名人の一人
第27期竜王戦第5局初日のゲストに登場。前回が棋界最強の視聴率男、羽生善治(更に2日目は我らが藤井猛九段である)ということもあって、当時知名度も低かった氏には荷が重すぎるのではないかとの指摘もあったが、そんな下馬評も覆す好評振りを博した。
解説の分かりやすさ、軽妙でウィットの効いたトークもさながら、人当たりがすごく良く、視聴者のささやかなコメントでもきちんと拾ってくれることで、好感を抱いた視聴者も少なくない。また、視聴者からのメールも親身になって相談に乗ってくれ、時間を割いてわざわざ棒銀講座を開いてくれたほどである。ここは流石、将棋教室の先生の面目躍如といったところか。以来、幾度となく解説に呼ばれるようになっており、すっかりニコ生解説の常連であるばかりか、色々な将棋番組の解説に呼ばれることも多くなった。
このように、ニコ生によって知名度が上昇した棋士の一人といって間違いないのだろうが、同様にニコ生の解説常連となっている飯島栄治七段(現八段)と間違われやすい。
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関連項目
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