飯野賢治とは、元・株式会社フロムイエロートゥオレンジ(旧名:スーパーワープ)代表取締役社長のゲームクリエイター、ミュージシャンである。故人。
概要
1970年5月5日生まれ。有限会社インターリンク⇒有限会社EIM⇒株式会社ワープ⇒スーパーワープ(後に現社名へ変更)にて活動。『Dの食卓』で高評価を獲得。その後、セガサターンにて後述する『リアルサウンド 〜風のリグレット〜』を発表、話題となる。当時は積極的にマスコミに露出し、ラジオ番組のレギュラーを持つなど、時代の寵児的扱いを受けた。現在の会社になってからはヒット作に恵まれず、ネットワークやIT関連の仕事をしていたが、Wiiウェア『きみとぼくと立体。』でゲームクリエイター業に復帰する。
一方で『ファウスト』にて小説家デビューを飾り、有限会社Route24代表の西健一と共同開発した『newtonica』が日本のApp Storeランキング1位となり、世界各国でもチャートインした経歴がある。
音楽活動もしており、元FIELD OF VIEWの浅岡雄也、GLAYのHISASHI、Taccs No Name、青木孝允、セキタヒロシとNORWAYというユニットを結成した。
2013年2月20日、高血圧性心不全で死去した。享年42歳。
逸話
彼に関しては逸話は多く存在するが、その中から有名な逸話を紹介する。
- 『リアルサウンド 〜風のリグレット〜』は映像を一切使用しない音だけでプレイするゲームであった事から、ユーザーの間でも賛否両論であった。ファミ通もクロスレビューを行い、レビュアーからは否定的な意見が上がったが、飯野はこのクロスレビューに対して「このゲームを評価するなら10点満点か評価不能のどちらかにしろ」と批判。「ゲームの評価は極端にハマる人もいれば極端に合わない人もいる。このジャンルが極端に合う価値観の人だっているはずであり、そういう人にこのレビュー方式では面白さを伝えられない。」という意味での発言である。
- 『スーパーマリオ64』の評価をユーザーとして、直接宮本茂に告げた人物でもある。宮本本人は「どんどん言ってください。参考になります。」と述べている。詳細は彼の著書である『飯野賢治の本』に詳しい。なお、飯野は後に発売された『ゼルダの伝説 時のオカリナ』や『スーパーマリオギャラクシー』を絶賛している。
- 岡本吉起「ゲームが好きだからって、ゲームは作れないよ~ん。はっきり言ってココにいる4人、全員ゲームなんて好きじゃありませんよ」
飯野賢治「俺は好きだよ」
岡本吉起「あぁ、だからお前だけは二流なんだよ」
東京ゲームショウの公開対談において、このような会話が展開された。 - 音楽にも造詣が深く、ゲーム会社での最初の仕事は音楽であったほど。彼自身も音楽活動をしている。
- ワープ設立後「キャラ(版権モノ)、続編、移植(アーケード移植)」をゲーム三大悪と語り、一時は8割がどれかであったと語り、新作の重要さを訴えていた。このスタンスは当然、彼が開発したゲームにも反映されている。
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関連項目
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