饅頭(まんじゅう)とは、中国の饅頭(マントウ)を起源に持つ和菓子の一種である。そして、子供時代の思い出である。
漢字表記は「饅頭」が一般的だが、「万頭」「万十」「曼頭」などといった表記もある。
曖昧さ回避
概要
子供の頃、仏壇に供えられた饅頭を指差し「ねぇお爺ちゃんお婆ちゃん、もうほとけさまはまんじゅう食べちゃったから、ぼくが食べていいでしょ~?ねぇいいでしょ~」とねだって、そのまんじゅうを食べさせてもらった。
そんな記憶が、誰にでも一つはある事だろう。
饅頭の起源としては古代中国にて、三国志の時代(3世紀)に蜀の諸葛亮が「川が荒れているのを鎮めるために人柱を立てて、川の神に人の首を切って捧げなければならない」という当時の風習を改めるため、小麦粉で作った皮に牛と羊の肉を詰めたものを人の頭として捧げたのが饅頭の始祖と伝えられている。名前についても、先述の代物が「蛮頭(ばんとう)」と呼ばれていたものの時代が経つにつれ段々「饅頭(まんとう)」となまってきた、というのが定説である。
日本にその後饅頭が広まった経緯としては2つの説があり、鎌倉時代(1241年)に聖一国師が酒素饅頭を伝えたとも伝えられる一方、1349年に林浄因と共に伝わり、禅宗にてお茶と共に食べる菓子として広まったとも伝わる。
現代では日本独自の和菓子の一つとして定着し、栗饅頭や酒饅頭といった定番メニューの他にも近年ではミルクやバターを用いた所謂「洋風饅頭」が知られてきている。詳細な種類分けは下記を参照。
日本で有名な饅頭としては、福島県の薄皮饅頭、埼玉県の十万石饅頭など。
ニコニコ動画においては、料理関連の動画で饅頭や中華まんを「作ってみた」動画などが存在する。
また、先述の通り生首=饅頭というイメージが定着しているのか、ニコニコ動画の人気キャラクター「ゆっくりしていってね!!!」がその独特の容姿からしばしば饅頭に例えられるようである。
饅頭の種類
全国のご当地饅頭一覧
地方の名産品としてもポピュラーなメニューなので、日本全国で所謂ご当地まんじゅうが存在する。
こちら以外にも「この饅頭が無いぞ?」というメニューがあれば、随時お気軽に追加して下さい。 後述の饅頭についても同様。ちなみに1つの都道府県につき1つずつ、等という事はないので、じゃんじゃん追加してもらって結構です。
饅頭の種類一覧
その他の饅頭一覧
- おしくらまんじゅう(子供の遊び)
- 毒まんじゅう(2003年度の流行語大賞(笑))
- 土饅頭(土を饅頭のように盛って作った墓)
- どまんじゅう(「戦闘メカ ザブングル」の主人公ジロン・アモスのアダ名)
- 饅頭(アズールレーン)(STGアプリゲーム『アズールレーン』の登場キャラクター)
- まんじゅうネコ(生放送主)
饅頭にまつわる、ついでの知識
- 饅頭は祭り事や儀式などにも古くから縁があり、結納の時に紅白饅頭が用意されるのはご存知の通り。
なお、饅頭が丸いのは「全てが丸く収まるように」という願いが込められているとも伝えられている。ご両家が丸く収まりますように・・・ - また福井県では、結婚式の最後に新郎の家の2階から酒饅頭やお菓子などをばら撒く「まんじゅうまき」という風習がある。結婚式に限らず、お祝い事がある度に行われているのだが、最近は少なくなった。
- 饅頭と直接の関係は無いが、日本の古典落語に「まんじゅうこわい」という有名な題目がある。
詳細はここでは割愛。ご存じ無いという方は同記事を、または下記の関連動画を参照されたし。 - ニコニコ動画などでは、イラストレーター・ヨダ氏の描く独特のイラストを「暗黒絵まんじゅう絵」と評される事がある。
関連動画
まんじゅうこわい
料理(作ってみた)
関連項目
関連リンク
- 7
- 0pt