超機人とは、スーパーロボット大戦シリーズに登場するオリジナルロボットのカテゴリーである。
主なデザイナーは宮武一貴氏。
概要
太古の昔に「百邪」と呼ばれる脅威に対抗して人界を護るため、古代人達によって開発された半生体機動兵器の総称。
自然界に存在するエネルギーを使用する「五行器」と呼ばれる永久機関を動力とし、それぞれが魂のようなものを宿しているので搭乗者が存在しなくても自立稼動が可能だが、真の力を発揮する為には超機人が選んだ「強念者」と呼ばれる念動力者の搭乗を必要としている。
超機人に選ばれれば念動力者でなくとも搭乗・操縦は可能だが、念動力の代わりに「魂力」と呼ばれる生命エネルギーを吸収されてしまうため、念動力者以外が乗り続けると生命エネルギーを吸い尽くされ、干からびて死亡してしまう危険性がある。
超機人にはそれぞれランクが定められており、「四霊」を頂点として「四神」「四凶」「四罪」などが存在する。
嘗ては数多の超機人が存在していたが、地球を守護するバラル側の超機人と、百邪側に付いた超機人の大規模な戦争「機人大戦」により、殆どの超機人が失われている。
多少の破損ならば自己修復が可能だが、自己修復が追い付かないほどの破損を蒙ると、現存の技術では修復が不可能なため別の機動兵器を取り込み破損部の補填、再生を行う。
例を挙げればスパロボαで蚩尤塚で龍王機が発掘された際、殆ど欠如していた機能をグルンガスト参式のパーツで補修したり、第2次スパロボαで中破した龍王機がグルンガスト弐式のパーツによって龍人機として生まれ変わった事などがそれに当たる。
装甲は護符を固めた物を使用しており、かなりの伸縮性・自由度を誇る。
合体ムービーなどを見る限りでは、かなり無茶な縮小・拡大にも耐えるとが出来る模様(合体時の演出・ハッタリと言ってはいけない)。
目次
四神の超機人
最上位の四霊の超機人には及ばないが、対応する四神同士での合体機能を有する超機人。
優れた強念者の搭乗と、強念者の地球を護ると言う意志の強さがあれば、その強さは四霊にも匹敵すると言われている。
龍王機
登場作品はスパロボαシリーズ、スパロボOGシリーズ、ジ・インスペクター、アンソロジーコミックの超機人龍虎王伝奇。
初登場はスパロボα。スーパー系主人公の後期搭乗機として登場する。リアル系でも登場するが、此方では終始敵のまま。
青龍の姿をモチーフにした超機人で、同じ四神の超機人の虎王機と合体する事により、龍虎王・虎龍王へと「顕現」する。
応龍の姿もモデルにしているため、翼を持ち飛行が可能で空中戦を得意とするが、意外にも水中戦にも長けている。
第2次αではバラルに操られた虎王機により中破させられ、グルンガスト弐式のパーツで修復される事で龍人機となった。
龍人機の詳細はグルンガストの項目を参照のこと。
虎王機をライバル視しており、滅多に合体をする事が無い(反乱防止のために超機人同士は強念者を介在しなければ会話することができなくされているのも理由の一つ)。思慮深い性格だがそれが原因で窮地に陥った事もあった。
72の符術を操るが、その内の1つである身分身の術を虎王機へ譲った事でその仲は改善している。
当初はバラルの元で尖兵として戦っていたが、地球を閉ざす事を人類の守護とするバラルの神ガンエデンこそが真に人界を脅かす百邪であると判断し、機人大戦の折に虎王機と共にバラルと袂を別った。
ジ・インスペクターでは大張正己氏が声を当てている事が後のイベントで明かされた。
スペック
形式番号 | 無し(後にDR-1) |
全長 | 32.4m |
重量 | 96.7t |
登場人員 | 1人 |
移動タイプ | 空・水 |
装甲材質 | 護符 |
動力 | 五行器 符水(護符の灰を水に溶かしたもの。αのみ) |
開発元 | 古代人 |
パイロット | クスハ・ミズハ(α代表) 稲郷隆馬(龍虎王伝奇) クスハ・ミズハ(OGシリーズ) |
武装・必殺技
虎王機
登場作品はスパロボαシリーズ、スパロボOGシリーズ、ジ・インスペクター、アンソロジーコミックの超機人 龍虎王伝奇。
初登場はスパロボα。スーパー系主人公のパートナーの後期搭乗機として登場する。やはりリアル系では敵のまま。
白虎の姿を模した超機人で、前述通り龍王機との合体機能を有している。
地上戦を得意とし、その素早さは「神速」に例えられている。やや気が短く、此方もまた龍王機をライバル視している。
第2次αでは搭乗者のブリット共々バラルに操られ、龍人機と敵対する事になった(第2次OGでは虎王機のみ)。
ジ・インスペクターでは寺田Pが声を当てている事が後のイベントで明かされた。
スペック
形式番号 | 無し(後にTG-1) |
全長 | 28.3m |
重量 | 62.3t |
搭乗人員 | 1人 |
移動タイプ | 地 |
装甲材質 | 護符 |
動力 | 五行器 符水(護符の灰を水に溶かしたもの。αのみ) |
開発元 | 古代人 |
パイロット | ブルックリン・ラックフィールド(α代表) 文麗(龍虎王伝奇) ブルックリン・ラックフィールド(OGシリーズ) |
武装・必殺技
- ファング・ミサイル
牙をミサイルのように発射する。第2次OGでは全体攻撃。 - ソニック・シャウト(虎王咆哮)
猛烈な咆哮で衝撃波を発生させる。第2次OGでは全体攻撃。虎龍王になっても使用可能。 - タイガー・ファング
敵に噛み付く。 - ブランチ・ファング
第2次OG敵対時のみに使用する。身分身の術で何体にも分かれて敵に襲い掛かる。味方に戻ると使えなくなる。
龍虎王
「必神火帝・天魔降伏・龍虎合体」の合体真言により、龍王機が上半身に、虎王機が下半身になって合体した姿。
龍王機の時と同じように空中・水中戦を得意とし、主に符術や剣術で戦う。
絶大な攻撃力を誇り、射程の長い武装を数多く装備しているが、近距離戦がやや苦手で汎用性では虎龍王に劣る。
性格も龍王機同様思慮深く、穏やかで理知的なのだが、喉元の「逆鱗」装甲に攻撃を受けると我を忘れる程に怒り狂う。なお、大破したグルンガスト参式を取り込んで復活を果たしている(虎龍王参照)。
スペック
形式番号 | 無し(後にSPG-03D) |
全長 | 49.9m |
重量 | 158.0t |
搭乗人員 | 2人 |
移動タイプ | 空・水 |
装甲材質 | 護符 |
動力 | 五行器 符水(護符の灰を水に溶かしたもの。αのみ) |
開発元 | 古代人 |
パイロット | クスハ・ミズハ/ブルックリン・ラックフィールド(α代表) 稲郷隆馬/文麗(龍虎王伝奇) クスハ・ミズハ/ブルックリン・ラックフィールド(OGシリーズ) |
武装・必殺技
- スケイル・バルカン
鱗をバルカンのように発射する。αのみ。 - ラスタバン・ビーム
龍王機と同じ。 - 爆雷符(龍王爆雷符)
雷撃の符で周囲の敵を一掃する。敵味方識別の着弾点指定型マップ兵器で、第2次αでは龍人機の技となった。 - ドラゴン・ナックル(龍王飛拳)
手刀型にした龍虎王の手を飛ばす。虎龍王との差別化のためか、第2次α以降はオミットされた。 - マグマ・ヴァサール(龍王炎符水)
符術により、龍を象ったマグマを放つ。 - マウンテン・プレッシャー(龍王移山法)
巨大な岩を召喚し、敵を押しつぶす。 - 龍王破山剣
龍虎王の用いる片刃の曲剣で敵を切り裂く。技単体で使えるのはαのみ。
αでは巨大な符を炎上させて生み出したが、第2次α以降は龍虎王の尾についている龍玉を剣へと変化させるようになった。
龍虎王伝奇では隆馬が示現流の達人と言う事もあって、重積層武鱗甲ごと雀武王を一刀両断にした。
真・龍虎王になると『虎王斬神陸甲剣』へと鍛え直して真・虎龍王へと譲り渡し、自身は如意金箍棒を使うようになった。 - 龍王破山剣・逆鱗断
αでの最強技。龍王破山剣の刀身を龍の顎のような形に変化させ、振り下ろして生まれた炎の衝撃波で敵を打つ龍虎王の最終奥義。
第2次αでも同じような演出だが、以降は体当たりで打ち上げた相手を斬り飛ばしたり、突き刺した相手を強力な一撃で粉砕して業火に包んだりと、バリエーションが豊富。 - 龍王破山剣・天魔降伏斬
逆鱗断を超える龍虎王の超奥義。
龍王破山剣で何発も斬撃を見舞った後、突き刺した破山剣を逆鱗断の形状へと変化させ、上昇しながら斬り捨てる。
第2次OGでは事前に雷撃で敵の動きを止め、高速で飛び回りながら敵を切り刻み、第2次αと同じように決める。
虎龍王
虎王機が上半身、龍王機が下半身になった龍虎王のもう一つの姿。
龍虎王と同じ合体真言、或いは龍虎王時の「順逆転身」の掛け声で合体、変形する。
此方は地上・格闘戦に特化しており、シリーズによっては龍虎王以上の最大火力になる事もあるが、基本的には汎用性重視の形態。
機能を補完するために取り込んだグルンガスト参式の武装が色濃く反映されているのも特徴。
また、龍王機から受け継いだ身分身の術で分身が使えるので、状況次第では特機にあるまじき回避率を誇ることもある。
スペック
形式番号 | 無し(後にSPG-03T) |
全長 | 49.9m |
重量 | 158.0t |
搭乗人員 | 2人 |
移動タイプ | 陸 |
装甲材質 | 護符 |
動力 | 五行器 符水(護符の灰を水に溶かしたもの。αのみ) |
開発元 | 古代人 |
パイロット | ブルックリン・ラックフィールド/クスハ・ミズハ(α代表) 文麗/稲郷隆馬(龍虎王伝奇) ブルックリン・ラックフィールド/クスハ・ミズハ(OGシリーズ) |
武装・必殺技
- ファング・ミサイル
虎王機のものと同じ。第2次αやOG2(OGS)ではオミットされたが、第2次OGで復活した。 - 参式爆連打(ランダム・ストライク)
両拳と蹴りの連撃。グルンガスト参式から受け継いだもの。此方も第2次OGで復活。 - タイガー・ナックル(虎王飛拳)
虎龍王の腕を飛ばす。所謂ブーストナックルの名残。 - ランダム・スパイク(虎龍王・連挺乱打)
ヌンチャクで敵に連続打撃を浴びせる。 - ヴァリアブル・ドリル(虎王回転圏)
虎竜王の手をドリルのように回転させて敵を貫く。ドリルアタッカーの名残と思われる。
タイラント・オーバー・ブレイクの締めにも使われていたが、第2次OGでは遂に武装にも演出にも使われなくなった。 - ソニック・ジャベリン(虎王神速槍)
槍、と言うか青龍偃月刀で敵を滅多突きにする。もはやジャベリンでも何でもないじゃんとは言ってはいけない。 - タイラント・ブレイク
αのみの武装。参式爆連打→ランダム・スパイク→ソニック・ジャベリン→ヴァリアブル・ドリルへと繋ぐ乱舞技。
α以降はオーバーブレイクの方を際立たせる為かオミットされた。 - タイラント・オーバー・ブレイク(虎王乱撃)
虎龍王最終奥義。基本的な流れは同じだが、此方は疾走感が増しており、ヴァリアブル・ドリルにカットインが追加されている。
参式を取り込んでいない龍虎王伝奇では、ランダム・スパイクで滅多殴りにした後にアッパーで締めるシンプルかつ豪快なもの。
OGSでは敵をランダム・スパイクで地面に叩きつけた後、地面へと埋めんばかりにソニック・ジャベリンで滅多突きにし、最後にドリルで地中深くへと掘り進めながら敵を貫くと言う演出に変わった。
第2次OGでは其処に身分身の術で分身しての猛攻が追加され、最後のドリルがアッパーへの打ち上げへと変更された。
雀王機
初出はアンソロジーコミックの超機人龍虎王伝奇。
朱雀をモチーフにした超機人で、対になる武王機と合体する事で雀武王・武雀王へと顕現する。
見た目に違わず龍王機以上の空戦能力を持ち、四神最速の機動性を上回る。
機人大戦ではバラルの側で戦っていたが、龍王機と虎王機が裏切ったため、同じ四神として武王機と共に彼らと対峙した。
女性の人格を持ち、非常に苛烈でプライドの高い性格をしている。
19世紀末、中国の蚩尤塚でイギリス軍によって武王機共々発掘され、破損部を蒸気機関によって補い、特殊阿片で意のままに操ってイギリス軍の兵力とするつもりだったが、稲郷隆馬と文麗の介入により成り行きでジェイベズ・グリムズ男爵(OGシリーズのアーチボルド・グリムズの先祖)が搭乗することになる。
最終的に隆馬達の駆る龍虎王に破れはしたが、バラルの手により修復されて第2次OGで再登場する。
その際、夏喃の強執術で操られるが、元々ガンエデンに共感していた事に加えてバラルを裏切った龍王機と虎王機に激しい怒りを抱いていた為に、特に抵抗する事もしなかった。
スペック
形式番号 | 不明 |
全長 | - |
重量 | - |
搭乗人員 | 1人 |
移動タイプ | 空 |
装甲材質 | 護符 |
動力 | 五行器 五行器+蒸気補機(龍虎王伝奇) |
開発元 | 古代人 |
パイロット | ジェイベズ・グリムズ(龍虎王伝奇) 夏喃潤(第2次OG) |
武装・必殺技
武王機
初出はアンソロジーコミックの超機人龍虎王伝奇。
玄武をモチーフにした超機人で、前述通り対となる雀王機と合体することが出来る。
見た目通り四神一の防御力を誇るが、反面機動力は無いに等しく、接近戦が不可能。
元々直接戦闘する前提で作られておらず、他の超機人の盾となる事が本来の役割。
辛抱強く中庸な考え方をしており、敵に対しても冷静な物の見方・考え方をする。
此方もまた雀王機と同様にイギリス軍に発掘され、蒸気機関と特殊阿片で操られてグリムズ家執事のオットーが登場した。
しかし彼は早々と武王機に魂力を吸い尽くされ、武雀王として戦う事は出来なかった。
そして雀王機共々にバラルに修復され現代に蘇り、泰北の強執術に操られる事になるが、寧ろ戦う事に疑問を抱いていた模様。
スペック
形式番号 | 不明 |
全長 | - |
重量 | - |
搭乗人員 | 1人 |
移動タイプ | 陸 |
装甲材質 | 護符 |
動力 | 五行器 五行器+蒸気補機(龍虎王伝奇) |
開発元 | 古代人 |
パイロット | オットー(龍虎王伝奇) 泰北三太遊(第2次OG) |
武装・必殺技
雀武王
雀王機が上半身、武王機が下半身となって合体した姿。
空戦能力と機動力は雀王機据え置きで、主武装である黒蛇刀を自在に操り遠近両方に対応し、防御面でも武王機の鱗が変化した武鱗甲を装備している為隙が無い。しかし、最大火力が雀王機に劣っている事を時々ユーザーにネタにされる。
漫画版とゲーム版で大きく形状が異なり漫画版では左手に盾として武鱗甲を装備した、何処か騎士然としたシルエットをしている。
顔立ちも龍虎王に似ており、男性的な印象を受ける。
第2次OGでは武鱗甲が両手に篭手のようにして装備され、シルエットや顔立ちも女性的なものへと変わった。
曰く「本来に近い形で修復された」と言うので、恐らくは此方が蒸気機関などで補っていない本来の形なのかもしれない。
漫画版では無理矢理蘇らせられた事で苦痛を訴え、自身が倒される事を望んでいた。
事実、龍虎王に倒された際には安らぎを感じていた模様で、しかも真・龍王機に龍虎王が苦戦していた際には力を貸している。
そんな彼女が何故第2次OGで再び龍虎王に敵愾心を抱いたのか、その理由は分かっていない。
第3次αでは同じような流れで真・龍王機相手に苦戦していたクスハ達に龍虎王の魂と共に力を貸し、真・龍虎王を誕生させた。
スペック
形式番号 | 不明 |
全長 | 50.5m |
重量 | 160.8t |
搭乗人員 | 2人 |
移動タイプ | 空・陸 |
装甲材質 | 護符 |
動力 | 五行器 五行器+蒸気補機(龍虎王伝奇) |
開発元 | 古代人 |
パイロット | ジェイベズ・グリムズ/オットー(龍虎王伝奇) 夏喃潤/泰北三太遊(第2次OG) |
武装・必殺技
- 黒蛇刀
主武装。武王機の尾が剣になったもの。斬撃は勿論、敵を絡め取ることも出来る。
先端の蛇口からエネルギーを吸収して刀身に蓄える事で、強力な攻撃が使えるようになる。 - 武鱗甲
武王機の甲羅が変化した盾。甲羅を展開させる事で更に高い防御力を誇る重積層武鱗甲へと強化させる事が出来る。
真・龍虎王に装備された際には表に陰陽紋の描かれた盾になり、第2次OGでは篭手状の勾玉へと変化して両手に装備された。 - トータス・チャージ(武王猛突)
漫画版のみの武装。武鱗甲の先端を突き出し、敵に突撃する。 - 朱羽箭
第2次OGのみの武装。読みは「しうせん」。背部から羽状のミサイルを発射する。 - 朱羅剣
第2次OGのみの武装。読みは「しゅらけん」。武鱗甲から火炎弾を発射する。 - 黒蛇刀・三千斬
黒蛇刀を伸ばして敵を絡め取り、そのまま斬り付ける。 - エナジー・プリズン(黒蛇刀・五行獄)
雀武王最大砲技。
漫画版ではばらばらに分裂させた武鱗甲の鱗で敵の動きを封じ、黒蛇刀に蓄えたエネルギーを放出してダメージを与えるが、第2次OGでは大極陣で作った結界の中に敵を閉じ込め、その中に黒蛇刀からエネルギーを放出すると言う演出に変わった。 - 黒蛇刀・五行烈斬
雀武王最終奥義。漫画版では発動寸前で龍王破山剣で一刀両断にされてしまったため、不発に終わってしまった。
後に四神招魂・龍虎王が使用した際には伸ばした黒蛇刀を螺旋状に渦巻かせ、ドリルのようにして使用していた。
第2次OGではエネルギーを蓄えた黒蛇刀を地面に縦横無尽に走らせ、剣を引き上げるようにして敵を切り裂くと言うものになっている。
トドメ演出では切り裂く代わりに巨大化した黒蛇刀の先端の蛇に敵を飲み込ませ、敵を噛み潰しながら貫くと言う演出なので、恐らく漫画版で使用したのは此方に近いものだと思われる。
武雀王
武王機が上半身、雀王機が下半身となって合体した姿。
完全な陸戦仕様で機動性も武王機同様に殆ど皆無だが、それを補って余りある堅牢な装甲を誇る。
砲撃戦闘に特化した機体で、黒蛇刀が変化した大口径砲の黒蛇砲を主武装としている。
漫画版では搭乗者のオットーが魂力を吸い尽くされた為に変形できず、巻末のラフイラスト以外で長らくその全貌は不明だった。
第2次OG参戦時に雀武王同様に「本来の姿に近い形」で修復された際には、ややずんぐりとしたフォルムである事が判明。
更にパイロットである泰北により装甲である「装符」と呼ばれる護符を何度でも完全修復出来るため、雀武王以上に警戒されていた。
やはり中庸な考え方をしており、龍虎王に対して雀武王のような敵愾心はあまり無く、彼等が裏切った理由を考えていた。
スペック
形式番号 | 不明 |
全長 | 45.9m |
重量 | 160.8t |
搭乗人員 | 2人 |
移動タイプ | 陸 |
装甲材質 | 護符 |
動力 | 五行器 五行器+蒸気補機(龍虎王伝奇) |
開発元 | 古代人 |
パイロット | オットー/ジェイベズ・グリムズ(龍虎王伝奇 ただし非戦闘) 泰北三太遊/夏喃潤(第2次OG) |
武装・必殺技
- 黒蛇砲
武雀王の主武装である長距離砲。 - 玄甲弾
黒蛇砲側面の勾玉から甲羅の形をした弾丸を撃つ。 - 武王多連火槍
肩からミサイルを発射する。武雀王本来の武装ではなく、最近になって後付けされたものらしい。 - 黒蛇臼砲
黒蛇砲を最大出力で発射する。衛星軌道からでもその砲跡が確認できる事から威力の程が伺える。 - 玄天衝天砲
武雀王最大奥義。地面に両手を付いて砲撃体勢をとり、最大延長した黒蛇砲から大口径の実弾を放つ。
その威力は敵を貫き、遙か後方で爆散した砲弾の爆風が敵を巻き込むほどに強力。
四神召魂・龍虎王
超機人 龍虎王伝奇にのみ登場。
真・龍王機との戦いで窮地に陥った龍虎王に、バラルこそが真の百邪であると悟った雀武王が力を貸した姿。
龍虎王に雀武王の翼が生え、右手に黒蛇刀、左手に武鱗甲を装備している。
龍虎王が真・龍王機の懐に飛び込むまでの間に武鱗甲は龍王雷槍の直撃に耐え、黒蛇刀で放った五行烈斬で真・龍王機の念動結界を貫く等、急造の合体ながら高い戦闘能力を誇っている。
真・龍虎王
第3次スーパーロボット大戦αに登場。スーパー系女主人公クスハ・ミズハの後期主人公機。
真・龍王機に追い詰められたクスハ達の呼び声に応え、彼女達の鋼機人を器として雀王機と武王機の魂と共に復活した龍虎王。
その際ブリットが力尽きた為当初は真・龍虎王のみだったが、後にブリットが回復した後は真・虎龍王にも変形できるようになった。
クスハの戦闘スタイルを考慮してか、法術と棒術を中心に戦うようになり、嘗て愛用していた龍王破山剣を真・虎龍王へと譲り渡した。
スペック
形式番号 | 不明 |
全長 | 52.4m |
重量 | 170.1t |
搭乗人員 | 2人 |
移動タイプ | 空・陸・水 |
装甲材質 | 護符 |
動力 | 五行器 |
開発元 | 不明 |
パイロット | クスハ・ミズハ/ブルックリン・ラックフィールド |
武装・必殺技
- 龍王破邪眼
ラスタバン・ビーム。龍虎王据え置き。 - 龍王移山法
マウンテン・プレッシャー。龍虎王据え置き。ただし此方はMAP兵器。 - 神珍鉄・如意金箍棒
龍人機の際に使っていた如意金箍棒を巨大化させて敵に投げつけ、圧殺する。 - 龍王逆鱗光
武鱗甲を鏡のような盾に変化させて敵の周囲に展開し、雷撃を放って反射させながら敵に対して落雷させる。 - 四神真火八卦陣
真・龍虎王の奥義。法術によって八卦炉を召喚、6つの障壁で敵を閉じ込めて上から火炎弾を何発も叩き込む。
同時に八卦炉を回転させ炎の渦を作り出し、敵を焼き尽くす。その後、召喚した八卦陣ごと空間を封印する。
真・虎龍王
真・龍虎王が変形した姿。
雀王機と武王機の要素は見当たらず、単純に虎龍王時の戦闘スタイルをより特化させる形で強化されている模様。
龍虎王の龍王破山剣を受け継ぎ、虎王斬神陸甲剣として鍛え直している。
ソニックジャベリンやランダムスパイクがオミットされ、より剣撃・拳撃戦闘に重点が置かれている。
虎龍王時同様、燃費の良い武装が多いので続戦能力が高く、分身も持っているので普段使うならば此方がお勧めか。
余談だが、真・虎龍王の武装ネーミングは阪神タイガースの応援歌『六甲おろし』の歌詞から取られている。
スペック
形式番号 | 不明 |
全長 | 50.9m |
重量 | 170.1t |
登場人員 | 2人 |
装甲材質 | 護符 |
動力 | 五行器 |
移動タイプ | 陸 |
開発元 | 不明 |
パイロット | ブルックリン・ラックフィールド/クスハ・ミズハ |
武装・必殺技
- 虎王飛拳
ブーストナックル・・・ではなく、拳から虎型の気を放つ技に変わった。 - 虎王咆哮
ソニックシャウト。虎王機の据え置きだが、射撃武器なので格闘主体のブリットと相性は良くない。 - 虎王牙闘打・蒼天
拳撃・蹴撃の連撃の後、陸甲剣での斬撃で締める。 - 虎王牙闘打・衝敵
首を鳴らしたり肩を回したりして気合を入れた後、身分身の術を交えて高速移動しながら拳と蹴りの連打を叩き込み、ヴァリアブル・ドリルで渾身の一撃を加える。 - 虎王斬神陸甲剣
真・虎龍王の奥義。腰に佩いた陸甲剣を大上段に構え、敵を一刀両断するシンプルだが力強い技。
四霊の超機人
全ての超機人達の頂点に立つ存在。現時点では真・龍王機(応龍皇)以外物語には登場していない。
真・龍王機/応龍皇
初登場は超機人 龍虎王伝奇。超機人の頂点に立つ四霊の一つで、応龍をモチーフにしている。
本来の名前は龍王機なのだが、四神の龍王機と区別する為に真・龍王機と呼ばれている。後に応龍皇と名称変更した。
その全長は万里の長城にも匹敵し、雷や竜巻を起こせる程の圧倒的な力を持つ。
また、鱗一つ一つはそれぞれ「龍鱗機」と呼ばれる無数の無人兵器で構成されており、その一つ取っても龍虎王よりも大きい。
しかし、真の力の象徴である竜玉が失われて久しく、それでも本来の力ではないらしい。
漫画版で龍虎王の龍王破山剣・逆鱗断に撃破されてから暫く休眠状態にあったが、第3次α(第2次OG)にて復活。
αナンバーズ(鋼龍戦隊)と激闘を繰り広げる事になる。
ちなみに、この機体のみデザイナーはアンソロジーコミック等を手掛ける富士原昌幸氏。
富士原氏の非公式同人誌「龍王逆襲」にも登場する。
エクセレン曰く、「あれで坊やが背中に乗ってたら昔話が始まっちゃうわね」。
スペック
形式番号 | 不明 |
全長 | 推定8,000km |
重量 | 不明 |
搭乗人員 | 1人 |
装甲材質 | 御符 |
動力 | 真・五行器及び竜玉(竜玉は失われている) |
移動タイプ | 空・陸・宇 |
開発元 | 古代人 |
パイロット | 孫光龍 |
武装・必殺技
- 龍鱗乱舞陣
漫画版では無数の龍鱗機で敵を攻撃する技だが、第3次αでは口から雷撃を放射するMAP兵器に変わった。
第2次OGでは龍鱗機と共に雷撃を照射するMAP兵器版と、漫画版のように龍鱗機で敵を攻撃する通常版の二つに分けられた。 - 龍鱗機
無数の龍鱗機で敵を取り囲み、雷を放射する技。第2次OGで乱舞陣に置き換えられた。
ちなみに龍鱗機には「龍鱗王」と言う上位機種が存在し、龍王逆襲に登場している。 - 龍王雷槍
応龍王の武装の一つで、口から雷撃を照射する。漫画版では目を光らせて雷を落とす。 - 龍王豪雷槍/応龍豪雷槍
第3次αと第2次OGで名前が異なるが、一応ゲーム版での同じ最強技。
第3次αでは龍王雷槍を上回る雷撃を口から落とし、ダメージを与える技。最大出力では大陸一つ消し飛ばす威力があると言う。
第2次OGでは竜巻を起こして敵を巻き上げて龍雲海へと呼び寄せ、その後に応龍の雷で焼き尽くす。
「良い子はねんねしな、ってね」。
その他の四霊の超機人
- 麒麟機
麒麟の超機人。現時点では第3次αの用語辞典にのみ名前が確認されている。 - 亀王機
霊亀の超機人。龍虎王伝奇第二部に登場予定だった。最後まで人類に付いて戦い、壮絶な最期を遂げたと言われている。
その後オーダーに拾われて修復が行われ、終盤にオーダーの母艦として登場する予定だったがスーパーロボットマガジンの廃刊に伴いお蔵入りとなった。 - 鳳王機/凰王機
鳳凰の超機人。現時点では第3次αの用語辞典にのみ名前が確認されている。鳳凰とは正確には鳳と凰の二匹の番いであるので、果たして2機で1機とカウントされているのか、或いは変形するのかは明らかにされていない。
四凶の超機人
第2次OGで初登場した「暴虐の超機人」とも呼ばれる獰猛な性格をした超機人達。
四神や四霊と同じく古代中国の神話がモチーフで、こちらは中原に流された四柱の悪神(魔獣)から。
バラルから離反して敵対していたが、機人大戦で檮杌王(とうこつおう)・渾沌王(こんとんおう)の2体が破壊され、残る饕餮王(とうてつおう)と窮奇王(きゅうきおう)がバラルによって枷を填められ、従えさせられている。
一応操縦席は存在するのだが、魂力どころか操者そのものを食らって稼動するというトンデモない特徴があるため、危なくて誰も乗せられないとして操縦者無しで行動させている。
しかしその戦闘力は極めて高く、操縦者無しでも四神の超機人に匹敵する力を持っている。
機人大戦後に饕餮王と窮奇王の2体は黄帝獄なる場所へ封印されていたらしく、バラルの命令の元で暴れ回っていても「命令に従わないなら黄帝獄へ再度封印する」旨をちらつかせられると途端におとなしく言う事を聞くようで、詳細は不明だが黄帝獄という閉鎖空間は四凶の超機人ですらも余程過酷と感じる環境であったらしい。
(ちなみに黄帝とは、中国の神話で応龍を従え蚩尤を封印したとされる帝王の名前である。)
饕餮王
人の顔に羊の身体と虎の牙を持つと言われている饕餮をモデルとした超機人。
全ての武装名に「餓」の字が付いているように常に餓えており、暴走すると搭乗者の魂力どころか肉体すら食らい尽くすと言われている。
初登場時には連邦軍の量産型ヒュッケバインMK-Ⅱの機体ごとパイロットを喰らい尽くすと言う衝撃的なシーンでデビューを果たした。(ゲーム中でもなんと、饕餮王が襲ってくるさまをパイロット視点で演出する場面があり、スタッフもトラウマを刻む気満々である。)
終盤まで明らかにされなかったが、ククルの両親もこの超機人に食われてしまっている。
ゲーム中でも様々な状態異常攻撃を駆使する難敵で、戦闘では気力やSP、ENなどを文字通り容赦なく食い荒らしてくる。更に饕餮王が出現するステージでは決まって後にさらなる大ボスが控えているためリカバリーが効く気力やENならばともかくSPを奪われ精神コマンドを使用不能にされると後々の攻略プランが破綻されかねない。そればかりか決戦のステージでは後述する相棒の窮奇王共々精神コマンドまでバリバリ投入してくるなど、スパロボにおける嫌がらせのフルコースを体現したようなボスとなっている。
スペック
全長 | 不明 |
重量 | 不明 |
搭乗人員 | 1人(ただし食われる) |
装甲材質 | 不明 |
動力 | 五行器 |
移動タイプ | 陸 |
開発元 | 古代人 |
パイロット | 無人(誰も乗せられない) |
武装・必殺技
- 餓眼光
読みは「ががんこう」。目から青黒いビームを放つ。 - 餓魂球
読みは「がこんきゅう」。口から複数の顔の付いた球状の物体を吐き出し、それが相手に噛み付く。
気力ダウン効果があり(気力が20ダウンする)、ブロックを持たない機体は確実に避ける手段を講じたい。 - 餓貪牙
読みは「がどんが」。
不気味な笑いの後に突撃し、相手を打ち上げた後に滅多殴りして右腕を肥大化させて更に殴って地面に叩き付け、動かなくなった相手に齧り付き貪り食う。暴走エヴァも裸足で逃げ出す凄惨な「食事」が終わった後逃げ去る直前に、両目を赤く発光させてこちらを振り向く姿が不気味さを醸し出している。ENダウン効果あり。 - 餓弩貪牙
読みは「がどどんが」。終盤に追加される饕餮王最強の攻撃。
餓貪牙のように笑った後、角を肥大化させて巨大な木のような形を作りながら相手を捕らえ、捕らえた角ごと喰らい尽くす。移動後に使用可能な全体攻撃で、しかも被弾するとSPを一撃につき30も奪われる厄介極まりない攻撃。
窮奇王
一言で言うならば、赤黒くなって翼の生えた虎王機と言った外見で、武装も一部似たようなものがある。
虎に翼と言う諺があるが、その通り虎王機以上の戦闘能力が推測される。
地上戦は当然だが、空中戦も得意としている。
P系の状態異常を使う饕餮王に対して、こちらはR系の状態異常を使ってくるのが特徴。
さらに機動力の高さに定評がある通り、移動力や運動性が並のボスよりも高く特機(スーパー系)は勿論のことリアル系ユニットが相手でも的確に当ててくるので対策は入念に。
スペック
全長 | 不明 |
重量 | 不明 |
搭乗人員 | 1人(ただし餌にされる) |
装甲材質 | 不明 |
動力 | 五行器 |
移動タイプ | 陸・空 |
開発元 | 古代人 |
パイロット | 誰も乗れない |
武装・必殺技
- 凶尾光
読みは「きょうびこう」。尻尾の先端を展開し、赤黒いビームを発射する。 - 超音邪咆
読みは「ちょうおんじゃほう」。虎王機で言う所のソニックシャウトだが、虎王機のそれよりも遙かに強力に見える。
「攻撃力ダウン」の追加効果あり。 - 凶牙砕
読みは「きょうがさい」。高速で接近・突撃して相手に喰らいつき、銜えたまま岩山めがけ岩盤がずれるほどの勢いで叩き付けて、めり込んだ相手を右前足の爪で岩山諸共切り裂く。「装甲ダウン」の追加効果が厄介だが、耐久力が低いユニットの場合はこの技1発で墜とされる危険もある。 - 邪王窮奇
読みは「じゃおうきゅうき」。終盤で追加される窮奇王最強の攻撃。
雄叫びを上げて飛翔、滑空し、超音邪咆で相手を宙に浮かせて尻尾の先端から形成した光刃で切り刻み、地面に叩きつけた後に突き刺して口元へと運び、喰らい付いて引き千切る。
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関連項目
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