首領蜂とは、1995年稼働のシューティングゲームである。開発はcave、販売はアトラス。
1996年にセガサターン移植版がアトラスから、プレイステーション移植版がSPSから販売された。
ストーリー
最強の軍隊を作り出すための大規模な軍事演習。
その内容は敵異星軍団を装った仮想敵を設け、その正体を味方に隠したまま実戦形式で戦わせるという荒唐無稽なものだった。
プレイヤーは首領の命により、この仮想敵側の戦闘機を操り、味方の軍を徹底的に叩きのめす事が任務になった・・・・
ストーリー(PS移植版)
「諸君、今回もよく集まってくれた…」
首領(ドン)の第一声は、必ずこれだ。
「任務は言うまでもない。従来通り徹底的にやってもらいたい。
何度も言うようだが、この任務は全て我が軍隊のためなのだ。
この任務のおかげで、我が軍隊は幾度となく実戦経験を積み、
更なる軍備の強化がなされてきた。この強力な軍隊があるのも君達のおかげなのだ。」
異星人の名を借りた襲撃。そう、オレたちの任務とは、我が軍隊を襲撃するというものだ。
確かに軍備はその都度強化され、優秀な兵隊達が残るようになっていった。
結果として軍隊そのものは、襲撃される度により強力な軍隊へと変化していったのである。
「首領、我々よりも軍隊の方が、戦力的に上回ってしまうことはないのですか?」
「それは、ありえん。君達は我が軍隊の中から極秘に選ばれた戦闘のエキスパートなのだ。
しかも、君達自身、襲撃のたびに腕を上げているではないか。何も気にすることはない。」
しかし、この軍隊はいずれオレたちの想像をはるかに越えるものになりはしないだろうか?
「今回も我が軍隊の壊滅を願って…よろしく頼む。」
この任務に終わりはあるのだろうか。終わりがあるとすれば、我々の死なのか…。
「出撃!我が軍隊を壊滅せよ!我が軍隊のために!」
「彼らの存在が脅威に変わるとき、我が軍隊の真価が問われるのかもしれん…」
概要
記念すべき蜂シリーズ第一弾、CAVEの処女作。弾幕シューティングの始祖の一つと言われる作品。
当時CAVEを設立した主要社員がシューティングの一時代を築き1994年に倒産した元東亜プランであった事から、
この作品は東亜プランを受け継いだかのようなシューティングになっており、ここ近年の怒首領蜂シリーズのようないわゆる「弾幕シューティング」といった要素はあまり無い。
後のシリーズと比べると当たり判定は案外大きく、敵弾は量が少ない代わりにスピードが速い等の大きな違いはあるが、コンボ・ボム・蜂アイテム等のボーナスアイテムといったゲームシステム部分、自機の機体やストーリーの設定等は形を変えつつも後のシリーズに受け継がれている。
ちなみに、「弾幕シューティング」の金字塔を築いたのは続編にあたる怒首領蜂である。
全5ステージ×2周の計10面だが二週目に入るのに怒首領蜂と違い条件は無く、強制的に二週させられる。4、5面が非常に長い。また一週目の後に初代首領らしき方が現れる。・・・それは君たち次第だ。
2週目に入ると打ち返し弾が鬼のように出たりと難易度は上昇する。弾消しという甘えは許されないのだ。
機体とシステム
Aボタンでショット、押しっぱなしでレーザーになる。Bボタンでボンバー、Aを押しながらBでやるとすんごいレーザーになる。また首領蜂シリーズお馴染みコンボシステムもある。ボンバーストックというボムを溜めておけば高得点が得られるというシステムもある。
機体
A(赤)・・・お馴染み。基本的に一点集中性、機動力にすぐれているが、広範囲の攻撃が出来ないため、このゲームでは一番弱いというか扱いが難しい機体
B(緑)・・・ヘリコプター。広範囲で攻撃力も中々、機動力もあるので中級者向けと言えるかも。
C(青)・・・分散型ショットで攻撃範囲も広いし攻撃力もあるが機動力が弱い。が初心者にはこれがお勧めといわれる。
余談
- ボボボーボ・ボーボボに登場するキャラ、首領パッチの元ネタのひとつでもある(おかしの名称ドンパッチと首領蜂をかけた物。ついでに怒ると怒んパッチになり更に怒ると怒怒んパッチになる)
- 初代の蜂は後のシリーズのような「真ボスの前座」ではなく、真ボスとして出現する。この蜂の形をした巨大な機体が後の怒首領蜂以降のシリーズで形を変えつつも「真ボスの前座」として継承されていく事となる。
- 1面のBGMである「静けさの前哨基地」の一部フレーズが怒首領蜂を除く各シリーズ1面のBGMに組み込まれており、首領蜂シリーズを代表する楽曲となっている。怒首領蜂にはそのような要素は無いが、セガサターン版の新規追加されたステージ(0面)でこの楽曲のアレンジバージョンが収録されている。
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関連項目
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