世界舞台草地皇者
香港國際賽事
國際一級賽・沙田馬場・草地1200~2400米
香港瓶 / HK Vase
香港短途錦標 / HK Sprint
香港一哩錦標 / HK Mile
香港盃 / HK Cup
香港国際競走(正式名称:香港國際賽事/英語名称:HONG KONG International Races/HKIR)とは、香港・沙田(シャティン)競馬場で毎年12月2週頃に行われている香港競馬の一大イベントである。 凱旋門賞ウイークエンドやドバイワールドカップデー、ブリーダーズカップのように同日に複数のGIレースが行われる。
概要
イギリス領であった1988年に、日本のジャパンカップを模範として香港競馬初の国際招待競走として香港招待カップ(香港カップの前身)が行われた。当時はシンガポール・マレーシアの馬だけが招待対象だったが徐々にその他の国にも拡大され、91年に香港招待ボウル(香港マイルの前身)・94年に香港国際ヴァーズ(香港ヴァーズの前身)が相次いで開催。94年から香港國際賽事(香港国際競走)として成立し、99年には香港スプリントが追加され現在に至る。
香港競馬の上半期(※香港競馬のシーズンは9月から始まる)最大のイベントであり、特にスプリント・マイル・カップはその条件の中では世界でも屈指の高額賞金レースである。これは世界的に見て賞金の高いレースの多い日本の競馬界にとっても魅力的であり、毎年多数の競走馬が日本から遠征している。
年末に行われる大レースであることから、有馬記念と同様に引退レースに選ばれることもある。過去にはステイゴールド、ロードカナロア、モーリス、ノームコア、ラヴズオンリーユーが勝利し引退レースを飾った。
施行 | 競走名 | 格 | 出走条件 | 施行コース | 総賞金額/1着賞金(円換算)(2022年) |
---|---|---|---|---|---|
4R | 香港ヴァーズ | G1 | 3歳以上 | 芝2400m | 2200万香港ドル/1254万香港ドル(約2億2057万円) |
5R | 香港スプリント | G1 | 3歳以上 | 芝1200m | 2400万香港ドル/1368万香港ドル(約2億4061万円) |
7R | 香港マイル | G1 | 3歳以上 | 芝1600m | 3000万香港ドル/1710万香港ドル(約3億0077万円) |
8R | 香港カップ | G1 | 3歳以上 | 芝2000m | 3400万香港ドル/1938万香港ドル(約3億4096万円) |
なおこの開催週には香港国際競走に先駆けて、ハッピーバレー競馬場にて騎手招待競走のインターナショナルジョッキーズチャンピオンシップ(IJC)が行われる。世界有数の名手達が騎乗技術を競うレースだけあり、こちらの注目度も年々上昇している。
日本の競走馬の優勝歴
関連動画
2001年
日本馬がハットトリックを決める大偉業で、当時実況に対応していなかった2ちゃんねる競馬板が鯖落ち。香港ヴァーズを制し「日本調教の日本馬として初の海外GI勝ち馬」となったステイゴールド/黄金旅程のラストランとしても有名。あまりに黄金旅程ばかり持ち上げられたのでアグネスデジタル/愛麗數碼の白井寿昭調教師が「強い勝ち方だったのはデジタルだ」と怒ったのは一部で有名
2005年
香港マイルではハットトリックが前走マイルCSを制した勢いのままに連勝を飾った。
2012, 2013年
ロードカナロア/龍王がスプリント創設以来、日本馬として初勝利&連覇を達成。ともに遠征したカレンチャン/真機伶(5着・7着)に勇気づけられていたという裏話も一部で知られる
2015年
香港マイルではモーリスがハットトリック以来10年ぶりの勝利。また、香港カップではエイシンヒカリが得意の逃げで粘り切ってG1初勝利をあげた。
2016年
香港ヴァーズでは、サトノクラウンが欧州の強豪ハイランドリールをゴール前で差し切ってG1初勝利。香港カップでは、同レースをラストランとして定めていたモーリスが圧巻のパフォーマンスを見せて有終の美を飾った。
2019年
香港ヴァーズではグローリーヴェイズが2着ラッキーライラックに4馬身差をつける圧勝でG1初勝利、香港マイルでは3歳のアドマイヤマーズがビューティージェネレーションら地元の強豪を抑えてG1・3勝目をあげた。香港カップでもウインブライトがマジックワンドとの競り合いを制して勝利し、日本勢は2001年以来となる香港国際競走3勝をあげた。
2020年
香港スプリントではダノンスマッシュが父ロードカナロアとの親子制覇を達成。香港カップではノームコアが大外からウインブライトと欧州の強豪牝馬マジカルを完封して勝利し、ラストランを飾った。
2021年
グローリーヴェイズ/耀滿瓶が1年越しの香港ヴァーズ2勝目を挙げた。また、香港カップを引退レースに定めていたラヴズオンリーユー/唯獨愛你はヒシイグアスとの叩き合いを制して年間海外GI3勝を達成。同年のクイーンエリザベス2世カップでワンツーフィニッシュをあげた馬が2勝する形となった。一方、香港スプリントでは大規模な落馬事故が発生して2頭が予後不良に。
2022年
ウインマリリン/瑪蓮必勝が国内調教牝馬として初の香港ヴァーズ制覇。
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関連項目
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