香港警務処単語

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• 組織
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香港警務処(英：Hong Kong Police Force)とは香港の警察機関で、現在では香港特別行政区保安局隷下の組織。イギリス租借地時代の皇家香港警務処(英：Royal Hong Kong Police)の頃から一貫して香港の治安を担っている。

概要

設立は1844年5月1日。2015年9月30日現在、警察官28,908人、事務職員4,561人を擁する。

設立当初は「皇家」(Royal)は冠されてなかった。1960年代に中国共産党の強硬な香港解放が活発化すると、親中国派による暴動(六七暴動など)が発生。香港警察が殉職者を出しつつもこれに対処したことで、1969年に皇家を冠することが認められた経緯がある。1997年に香港が中国に返還されると香港特別行政区が発足し、香港警務処は行政区の下で引き続き警察業務を行うようになった。
組織の名称としては香港警務処が正式だが、香港警察という呼び方も公式・非公式問わず多用されている。

組織としては甲部門(パトロール)、乙部門(刑事、警備)、丙部門(人事、訓練)、丁部門(通信)、戊部門(財務)の五部門に分かれている。

組織

香港警務処の組織は以下の通りである。→ソース

尚、ソースの先にある幹部名簿に「先生」「女士」という言葉があるが、先生は男性に対する尊称、女士は女性に対する尊称のようだ。だから先生といっても教える仕事とは限らず、男性の管理職は皆「先生」となっている。

警務処処長

警察本部長であり、香港警察の最高責任者。隷下の警察官や事務吏員を統括する役目を担う。

甲部門(行動処)

地域、警備、交通を担当する部署。所謂「お巡りさん」が所属しているのが個々である。

行動部

行動処の直轄部門。多くの人手を有する現場での対処、特殊技術を必要とする作戦はここが担当しており、日本で言う警備部に近い。

• 行動課
  • テロ対策部門や警察犬隊を要する部門。駐留する人民解放軍との連絡事務も担っている。
• 警察機動部隊
  • 防犯活動や暴動対応などを行う部隊。日本で言う機動隊に近いと思われる。これとは別に、各陸上総区に警察機動部隊大隊が配置されており、集団警備などを担っている。
• 爆炸品処理課
  • 爆発物処理班。小口径銃弾を除き、爆発物事案全体に対処し、また要員の訓練も行っている。第二次大戦時の不発弾処理もこの部署の担当。

警察総区

パトロールなど日常的な警察業務を行う部署。日本で言う地域部に相当。

陸上総区

陸の上を担当する、方面本部みたいなもの。港島、西九龍、東九龍、新界北、新界南の五つの陸上総区が設置されている。各陸上総区はさらに警区に分かれており、警区は香港全域で23個。その警区の下に所轄署たる警署が置かれている。ユンピョウが所属しているのはこっちであり、眼鏡の署長も当然ここ。

陸上総区には、総区管轄での地域・警備を担う行動部、事務処理を行う行政部、刑事事件を担当する刑事偵緝部、交通整理や交通政策の実施を担う交通部が属している。所轄の刑事は後述する刑事部ではなく陸上総区隷下に置かれている。鉛筆でラーメンを食べようとして消しゴムを飲んじゃうジャッキーの所属は、この刑事だと思われる。

水警総区

水上警察部門。港町である香港において、港湾部の治安維持を担っている。もし海賊が出没したら、ここにいるジャッキーやほんこんさんが海賊の隠れ家に乗りこんで行く。

支援部

行動部の活動を支援する為に、車両管理などを行っている。香港警察の榊班長やシゲさんはここに所属している。

交通総部

香港における交通政策を策定し、また掛かる事務処理を担う部署。違反切符を処理するのもここなので、香港でスピード違反や駐車違反をしたら、ここにお前らの履歴が残る。

乙部門(刑事及保安処)

刑事と警護の担当部署。

刑事部

香港警察の刑事警察部門。重大事件を捜査する直轄部門と、刑事を支援する各部署が置かれている。組織犯罪を担当するジャッキーはここの所属。

• 商業罪案調査科
  • 通貨偽造や詐欺など、経済事件を担当する部署。警視庁刑事部捜査2課に相当。
• 網絡安全及科技罪案調查科
  • サイバー事件の捜査を担当する部署。
• 有組織罪案及三合會調查科
  • 組織犯罪全般と、香港の暴力団である三合会の捜査を担う部署。暇か？コーヒー頂戴。
• 刑事支援科
  • 刑事の活動を文字通り支援する部署。児童や性犯罪被害者の保護を行う「保護児童政策組」、刑事活動の為に情報収集などを行う「訓令支援組」などがある。
• 毒品調査科
  • 「毒品」は麻薬のことであり、同部門は麻薬事案を所管する。
• 刑事記録科
  • 盗難車や盗品、捜索願や行方不明者、前科者などに関する記録を一括管理している部署。
• 刑事情報科
  • 組織犯罪関係や性犯罪者など、捜査に関わるあらゆる情報を刑事に提供し、捜査を支援するところ。
• 軍械法證課
  • 香港特別行政区で使用される銃器や防弾ベストの性能試験を行う部署。その特性から、事件で使用された銃器の弾道検査も担う。
• 鑑證科
  • 鑑識課で、科捜研の役割も担っている。香港の米沢さんやマリ子さんはここに所属。

保安部

保安部は要人保護や証人保護を担う部署である。

丙部門(人事及訓練処)

名前の通り、人事や訓練などソフトリソースの管理育成を担当する部署。

香港の警察学校である香港警察學院はこの部門の担当である。この警察学校では初めて警察官になる人の為の初任教育の他、専門技術の訓練、組織管理者の為の訓練など、警察業務に掛かる全ての教育を一手に担っている。日本の都道府県警察学校、管区警察学校、警察大学校と同等の機能を有し、且つそれら担うものが全てここに集約されているといっても良いだろう。

丁部門(監管処)

警務部と通信部を集約したような部署。組織管理に掛かる様々な事柄の情報収集や研究、施策も担っているようなので、香港警察の行政管理庁のようなものかも知れん。

戊部門(財務、政務及策画処)

経理と、警察行政全般に関する事柄を取り扱う部署。

警察官の階級

対応する日本の階級は、編集者が雰囲気から「そうであろう」と決めつけたもの。

階級区分	階級名	対応する日本の階級	役割
憲委級	警務処処長	警視総監	警察本部長、1名。
	警務処副処長	警視監	行動部門と管理部門、それぞれの統括責任者。 2名
	警務処高級助理処長	警視長	甲部門や乙部門など、各部門における実務責任者。 警務処副処長の下に置かれている。 4名。
	警務処助理処長	警視正	5つの陸上総区長、水警総区長の他、 行動処処長、刑事及保安処処長などの責任者。 11名。
	総警司	警視
	高級警司
	警司
督察級	総督察	警部
	高級督察
	督察	警部補
	見習督察
員佐級	警署警長	巡査部長
	警長
	高級警員	巡査長たる巡査
	警員	巡査

装備

• SIG P250
• Glock17 / 19
• MP5シリーズ
• レミントン・モデル870ショットガン
• AR-15、M4A1

香港警察の執行用具と誤解されているもの

• 傘
• 椅子
• 机
• お湯の入った鍋
• 電飾が付いたポール
• 二階建てバス

関連動画

香港警察の歌	水警総区の歌

関連商品

関連項目

• 香港特別行政区
• ジャッキー・チェン
• ポリスストーリー香港国際警察
• 香港国際警察/NEWPOLICESTORY
• 新ポリス・ストーリー
• プロジェクトA
• 英雄故事