馬鹿よ貴方はとは、日本のお笑いコンビである。2008年結成、オフィス北野→サンミュージック所属。
メンバーは平井"ファラオ"光と新道竜巳。
概要
ライブを中心に活動するコンビ。最近は個別の活動も多い。
テレビに出始めたのは2014年のTHE MANZAIで認定漫才師に選ばれてから。
オフィス北野への所属もその時に決まった。
漫才もコントも、ファラオの突飛な言動に新道がツッコミを入れるスタイル。
独特かつシュールな世界観とゆったりとした間が特徴的。
強烈な印象を残すボケに対して「ツッコミが弱い」と評されがちだが、
これはボケの個性を引き立てるためにわざと抑え気味にしている。
長らく公式のSNSアカウントが存在せず、出演情報をキャッチしにくいという難点があった。
現在は両者ともTwitterを中心に積極的に情報発信を行っている。
メンバー
平井"ファラオ"光 (ひらい"ふぁらお"ひかる)
- ボケ担当。見た目がヤバい方。
- 身長:座椅子4個分(184cm)、体重:消火器13個分(65kg)。『アメトーーク!』のガリガリ芸人に招かれるほどのほっそりした長身と、キリストとジョンレノンとリッチーコッツェンとマツモトクラブを足して4で割ったような濃い顔を持つ。
- 本名は宇井光。「うい」が聞き取りにくいと判断して「平井」を、古代エジプトが好きなので「ファラオ」を名乗るようになった。
- 低くよく通る声で相方を罵り、予測できない荒唐無稽なボケを繰り出す。ネタ中はあまり表情を変えず仏頂面。マシンのように無感情・無愛想なその芸風は、はっきり言ってかなり人を選ぶ。しかしフリートークでは普通に喋る。普通に笑う。性的な意味の下ネタも飛ばす。
- 無口なイメージに反してモノマネや大喜利もこなす。『アメトーーク!』で披露した三四郎小宮の物真似はあまりにも似すぎており、MC陣が驚いてリアクションを忘れるほど。
- メイプル超合金とはコンビぐるみで仲が良い。ほか、三四郎小宮、トレンディエンジェルたかし、サンシャイン池崎、チェリー吉武など、意外な芸人と親交がある。一方で、肝心の相方とは心の距離が2km離れている。ただし決して軽んじている訳ではなく、『バクモン学園』で新道がネタ出ししたことにスポットが当たった際は「褒めてやってください」とアシストした。当の新道本人は「大丈夫です」と謎の拒絶を見せたが。
- 芸術に造詣が深く、ブログでは大好きな音楽や絵画について熱く語っている。美術館には月2~3回赴くという。ラジオ番組『コソコソ亭』では音楽紹介コーナーを担当しており、守備範囲は邦楽から洋楽まで様々。また、芸術好きが高じて『アカデミーナイトG』に展覧会の解説役として出演したり、『耳マン』では「ジャケットに特徴があるもの」という観点で手持ちCDを紹介したりしていた。
- 歌が上手い。漫才中にファラオが高らかに歌い上げるネタがいくつか存在する。かつてはバンドでボーカルを務めており、そのレッスンも受けていた。第五回単独ライブではエンドロールをバックに「青春の影/チューリップ」をまさかのフルバージョンで熱唱。絵面のシュールさに爆笑する観客もいれば、曲自体の良さも相まってシンプルに感動する観客もいた。
- 本人は自分の外見を「雑草みたいな見た目」などと卑下している。が、『イッテンモノ』で川栄李奈にカッコ良い写真を撮ってもらったり、『りゅうちぇる×ちゃんねる』でメガネを外した姿がモデルのようだと評されたり、というか実際何度か被写体の仕事を受けていたりと、ポテンシャルは高い。ファッションセンスも持ち合わせており、私生活ではインディ・ジョーンズの帽子をかぶり首から懐中時計をぶら下げている。
- 兼ねてから彼女とイチャコラこいていることを公言していたが、まさかの『めちゃイケ』でその彼女の正体を暴露されることに。この辺の顛末は彼女との共演番組で大いにイジられた。
- 非常にラブラブで二人揃ってメディアに出演することもあったが、やんごとなき理由により現在は恋人関係を解消している(『コソコソ亭』#101)。決して喧嘩別れした訳ではなく、交友は続いている様子。
- 恋愛に関しては基本奥手なファラオだが、決して色恋沙汰が1つもなかった訳ではない。その昔ある熱心なファンにグイグイ迫られ、流されるがままに、彼女の部屋へ招かれるほどの仲になった。しかし、終電を理由に帰ろうとした時にお泊りを請われて急に怖くなり、相手をベッドに押し倒して逃げ出したという。『聞いてくれ!俺たちのやれたかも話』でこのエピソードを披露した際はあまりのチェリーボーイっぷりに出演者大爆笑、文句なしの「やれた」判定となった。(この時本人は終始「え?そうなの?」という表情をしていた。そうだよ。)
- 食に全く興味を持っておらず、「一番好きな食べ物は豆腐」「カップ麺に合う飲み物はカフェオレ」「バイキングは選ぶのがめんどくさい」「同じ理由で鍋料理さえもめんどくさい」「おかかが鰹節だと知らなかった(でも好きなおにぎりの具はおかか)」など、そのこだわりの無さは只事ではない。なお、カップ麺&カフェオレの話を『コソコソ亭』で出した後、好奇心旺盛なリスナーが挑戦して玉砕し、さらに同番組内で実践した共演者が玉砕した。無茶しやがって…
- 2018年6月、友人カズレーザーの勧めによりサンリオに興味を持ち、物の見事にハマる。琴線に触れたキャラクターはバニー&マッティ
、八千代チャ―マー
、ボタンノーズ
など。現在のイチオシはクロミちゃん
。
- コロナ禍の自粛期間中に己の新たな可能性を模索した結果、古代エジプトタロット占いを習得
。
新道竜巳 (しんどうたつみ)
- ツッコミ担当。中身がヤバい方。
- 身長177.7㎝、体重77㎏。7が多い。意外とデカい。本名は濵島英治郎(はましま えいじろう)。
- 40代に見えない童顔、常識的なツッコミ、そしてラフな出で立ち。テレビでは大体相方の方が目立っており、いわゆる「じゃない方」の芸人として見られがち。しかし実際はここには到底書けないようなゲスいエピソードを多数持つ強烈な人物。トークライブ等で狂気を見せるたび、新規ファンがふるいにかけられる。そして濃いファンだけが残る。
- その一方で、お笑いへの情熱は本物。自他共に認めるお笑いジャンキーで、寝ても覚めても古今東西のお笑いシーンを研究している。分析能力とその言語化能力、そして芸人本人から本心を引き出すインタビュー能力に定評があり、『ごみラジオ』や『喋喋喋る』(後述)でも如何なく発揮されている。
- 馬鹿よ貴方はのネタは主に彼が書いている。馬鹿よ貴方はのネタは主に彼が書いている。大事なことなので二回言いました。
- 気心知れた空間では饒舌に喋るものの、そうではない場合(テレビ収録など)は途端に緊張してしまい、かなり大人しくなる。芸名っぽくない芸名も、パーカーにTシャツというラフな格好も、全ては緊張を緩和するため。
- 毎週定期的にYoutubeへ『新道竜巳のごみラジオ』
を投稿中。内容はお笑い談義やフリートーク、あとマッハスピード豪速球の坂巻いじりなど。M-1などの賞レースに出場した直後の配信回ではかなりコアな裏話が聞ける。というか本人が直接出場していなくてもこの濃さ
。
- 2017年M-1は自信があったにも関わらず、そして会場ではちゃんとウケていたにも関わらず、準々決勝で敗退。その事実を「てっきり受かっていると思っていた状態で」「ライブの共演者から」「申し訳なさそうに告げられる」というほとんど事故のような形で知らされ、さすがにガチ凹み。直後の『ごみラジオ』では珍しく公開駄目出しを募り、コメント欄には様々な意見が寄せられた。
- 2018年M-1はまさかの3回戦敗退。あろうことかその結果を生配信で確認してしまい、同じく落ちていたマッハスピード豪速球の坂巻と一緒にお通夜状態に。2017年と違ってそもそも自信はなかったものの、前日の夜に合格する夢を見ていたため余計にダメージが大きかった模様。後夜祭でのフルボッコからKOC2回戦落ち、そしてM-1の3回戦落ちと、新道にとっては受難の年となった。
- 2019年M-1は成績悪化のジンクスを打ち破って3回線を突破。準々決勝で敗退したが、ネタそのものは評判が良く、面目を保った。この年は激戦であり、決勝常連の組も容赦なく落とされる波乱の準々決勝であった。
- 少し盛り返したと思ったのも束の間、2020年M-1は初の2回戦落ちを喫する。
- 2022年M-1はついに1回戦落ちを喫する(8月上旬現在、再エントリーするかどうかは不明)。流石に本人も「まだ受け止めきれてません」
と大ショック。とは言え2015年頃と比べるとライブへの出演も新規のネタ出しも格段にペースが落ちている現状、M-1はそれで勝ち上がれるほど甘くはないということだろうか…。
- 芸人をゲストに招いてのトークライブ『新道竜巳の喋喋喋る』や、大喜利ライブ『新道竜巳と大喜利』など、積極的にお笑いライブを主催している。
- 女芸人が好き。ブログのタイトルも「女芸人研究室」。相方のブログ名「日記」と比べると物凄い温度差である。長らくオフィス北野のプロフィールページにリンクが貼られていなかったが、めでたく2018年1月に掲載。…と思いきゃ、「女芸人研究所」と地味に間違えられてしまった。この誤記は結局事務所移籍までそのままだった。
- 女芸人だけが出場する賞レース『THE W』は当然のように予選全日程を制覇(東京だけではなく大阪にも遠征)。それだけではなくブログで一組ずつレビューを書きつづり、女芸人に対する情熱と格の違いを見せつけた。その甲斐あって何と『THE W』の特番に招かれ、敗退してしまった組の中からオススメの女芸人をチョイスして紹介するという、まさに役得な仕事を任されることに。ちなみに予選を制覇したことについては特番でも触れられ、満場一致で「キモい」「怖い」の大合唱。仕方ないね。
- 第2回『THE W』の予選も当然のように観客として参戦。公式のInstagramには出場者たちの動画が上げられているが、なぜかその中に新道へのインタビュー
動画が混ざっている。もうほぼ公認の関係者である。
- 企画力やスケジュール調整能力は高いものの、致命的なほどの遅刻癖持ち。本人は「治せない」と公言しており、『ダウンタウンDX』でこのことについてしれっと語った時はその場にいる全員を唖然とさせた。だが、魔法のiらんどの日記ではこっそり「遅刻はよくない」と書いている。どっちやねん。
- などと言っていたら『めちゃイケ』のドッキリ企画「遅刻総選挙」のターゲットに大抜擢。並み居る強豪を押しのけて堂々の2時間遅刻という記録を叩き出し、見事(?)総選挙1位に輝いた。しかし2位の加藤紗里が強烈なキャラクターだったため、スタジオの空気は新道にとって完全にアウェー。おまけにテロップで「新道辰巳」という痛恨の誤字を食らった。
- 『KUSU KUSU』にて、遅刻する理由=起きられない理由は「ずっと起きていていつの間にか寝落ちする生活をしているから」と語った。見た目の若さと相まって完全に夏休みの大学生である。そしてこれだけメインの仕事に遅刻しまくっておきながら、なぜかバイトの仕事には遅刻しないことが明かされた。
- 前述の『THE W』特番出演のほか、東スポからM-1についてインタビューされたり
、『大学生M-1グランプリ』の審査員を務めたりと、着実にお笑い分析家としての評価を固めつつある。東スポでのM-1優勝予想は見事に的中し、ヒラリーのネタ画像のような決めポーズで狂喜した
。なお勝ち抜け予想は外した模様。
- 総勢160人の芸人が集う『オールスター後夜祭'18春』にてクイズを全問不正解。獣神サンダー・ライガーからロメロスペシャルを受け、CM中にもザ・グレート・カブキから毒霧を受けるという壮絶な罰ゲームを敢行される。この顛末が「罰ゲームを受けて目立つためにわざと全問スルーしたのではないか」とバッシングを受けプチ炎上、即日NAVERまとめにも記事が出来てしまった。
- 「全問スルー」の根拠は回答時間の表示が00:00.00だったためだが、きちんと160人全員が回答している問題が存在するので、少なくとも全問スルーした訳ではない。なお、回答時間は正解した時のタイムだけが加算されると考えられる(途中経過で0Pだった6人はハマカーン浜谷を除き全員00:00.00表示だった。これは浜谷の回答時間の方が誤表示だったと考える方が自然)
- その後新道が本件と全く無関係なブログ記事と『ごみラジオ』をupして界隈をざわつかせる中、ファラオが珍しく新道をフォローする記事を出す(末尾参照)
。滅多に見られないコンビ愛にファンがほっこりした頃、満を持して新道が「オールスター後夜祭」というタイトルでブログを更新
。しかしその内容は“後夜祭に出演していた女芸人の座席位置と豆知識”であり、自身に関する出来事はまさかの完全無視。この心臓に剛毛が生えた立ち回りに度胆を抜かれた人は多く、新道のヤバさを少しだけ世間に認知させる結果となった。
- そして来たる『オールスター後夜祭'18秋』。何と最下位を取った者は永久追放という後付け設定が明かされ、新道はあえなく出入り禁止となった。解答者席にはもちろんファラオだけ。南無。なお、番組に呼ばれて痛い目に遭う可能性がなくなりホッとしたのか、本人は至って元気に出演者へエールを送っていた
。
- 新型コロナ禍で出演者が絞られるようになり、ファラオの席も無くなってしまった。が、『オールスター後夜祭'22春』ではなぜか馬鹿よ貴方はに関連する問題が繰り返し出題された。本人たちを出してくれ。
上記の通り、両者とも時と場合に応じて様々な顔を見せるタイプの芸人である。
仮にある一面を好きになれなくても、別の一面を見た瞬間にハマるかもしれない。
その他
芸人を志したきっかけ
ファラオも新道も人見知りタイプであり、最初からお笑い芸人を目指していた訳ではなかった。
※この節のエピソードは主に『KUSU KUSU』(17/07/23)から抜粋。
- ファラオ
- 新道
- 若い頃はやりたいことも将来の目標も何もない日々を送っており、見かねた家族から役者の養成所に入れられる。そこは一応卒業したものの、似たような努力を別のジャンルでやってみようと新道自身が思い立ち、選んだ道がお笑いであった。
- 本人曰く、役者の場合は観客が劇に感動して泣いたとしても、たくさんの演者が舞台に立っているため、その感動が自分の功績か分かりにくい(今後別のメンバーで劇をつくる時、自分が必要とされていくか分からない)。これがお笑いの場合だと、舞台に立つのは自分含め少人数であり、しかも観客が笑うか笑わないかで評価がハッキリする。この「分かりやすさ」が20年以上お笑いを突き詰めていく動機となった。
- 何度かコンビの結成と解散を繰り返した後、ピン芸人として活動していたファラオと現在のコンビを結成。この頃のファラオには何をどうボケても笑う取り巻きがついており、さながらプチ宗教の様相を呈していた。それを見た新道が「自分にはない強烈なキャラクターを持っている」と感嘆し、ファラオに声をかけたという。実は当時のファラオはあまり活動しておらず、珍しく出演したライブでの邂逅であった。
コンビ仲について
虚無。
仲が良い悪いというレベルですらなく、プライベートな付き合いは全くない。
出番が終わった後に次の会場へ向かう、そのわずかな時間さえも別行動。
新道いわく、あるライブでのトークにて「(ネタの駄目出しに反論しようにも)会話してくれない」。
ファラオはファラオで、「新しくライブの予定が入っても教えてくれない」。
※馬鹿よ貴方はのライブ出演は特に相方に相談することなく新道が決めており、
ファラオは魔法のiらんどのスケジュールを見て自分の出演予定を知る。
しかし、ごらんの有様でも馬鹿よ貴方はの活動は回っているため、
コンビ仲が虚無でもやっていけるほど実は互いを信頼している……のかもしれない。
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「ごめんなさいね、僕らの出てる動画は上げてないんですよ。削除対象になってしまうのでね。」
「当たり前のことを言うなよ。本当にお前は分かってないな。お前のような存在を何て言うか知ってるか?真面目」
「普通に褒めろよ!」
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関連項目
- 1
- 0pt