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駆逐ナ級とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん～艦これ～」に登場するキャラクターである。
概要
「艦これ」に登場する、深海棲艦（敵キャラ）の1体。2017年夏の期間限定イベント「西方再打通！欧州救援作戦」で初登場。
2014年の秋イベント以来約3年ぶりに実装された、重巡ネ級に続く21種類目の「イロハ型」敵艦である。17夏イベのE-3以降から本格的に出現するが、E-2の寄り道（Qマス）でも顔見せ程度に出現する。
駆逐艦とはいっても、そのスペックはノーマルの時点で従来の駆逐艦とは比較にならず、駆逐ニ級後期型eliteとほぼ同等のスペックを持つ。より具体的には、60というHPと、火力と装甲は重巡並、雷装はelite雷巡やelite潜水艦並と、大半の駆逐艦・巡洋艦タイプの敵キャラを過去にするほどの凶悪な性能である。eliteやflagship型ともなるとこれらがさらに上昇する。
そのため砲撃戦で駆逐艦や巡洋艦はおろか直撃すれば空母すら一撃で中破させ、砲撃戦までに撃沈するか中破以上のダメージを与えられなかった場合は雷撃戦で大破させられる危険があり、敵駆逐艦の標準武装である5inch単相砲を2つ搭載しているため夜戦では連撃も繰り出してくる。基本的に艦隊の随伴で出てくる事が多いとはいえ、駆逐艦で戦うには荷が重い敵である。
また水中探信儀も装備しているため、潜水艦も無事では済まないだろう。
さらに17夏イベ最終面では後期型も出現、難易度によってノーマルとelite、flagshipと3種類のナ級後期型が登場しては同イベントのラスボス・欧州棲姫の護衛を務めている。特に甲作戦の場合の後期型flagshipともなるとHPは69に達し、装甲69、火力89、雷装123とかなりの性能を持つため、もはやザコキャラとは呼べない強さである。何せほぼ全てのステータスが軽巡ツ級eliteと同等か或いは上回っているのだから。
そのため、最終戦では駆逐艦でありながら砲撃戦で重巡どころか正規空母や戦艦すら一撃で中破～大破させてくる事が稀によくある上、しかも4～6体ほど配備されているため、基地航空隊や航空戦、支援艦隊などで先手を取って撃破できなかった敵が1体でも残っていたら厄介な事になる。最悪、欧州棲姫や随伴の戦艦夏姫＆空母夏姫の攻撃を凌いだとしても撃ち漏らしたナ級が砲撃戦～雷撃戦まで残っていたら第二艦隊が夜戦突入前に半壊または全滅し、攻略プランが破綻する事もあるだろう。
乙作戦なら後期型elite、丙作戦なら後期型が出現となるので多少は弱くなるが、やはり油断はできない。
ちなみに駆逐ナ級後期型（3種とも）は普通のナ級と違い、ソナーの代わりに特殊潜航艇を装備している。駆逐古姫や重巡棲姫も持っている、深海棲艦でいうところの甲標的のような装備だが、先制雷撃は撃って来ない。単純に雷装を強化するための兵装なのかもしれない。
とはいえ所詮は駆逐艦。耐久力自体は自軍の駆逐艦や軽巡水準ではないというだけでせいぜいツ級・リ級どまりなので、基地航空隊や支援艦隊によって開幕で吹き飛ぶこともしばしば。砲撃戦までに撃ちもらした上、しかも雷撃されるまでに小破以下で生き残ってしまったら上述したとおりお察し状態になるため、異常な防空性能と先制雷撃までデフォルトで擁している後期型IIが相手の場合はほぼお祈りゲーになってしまっているのが現状。
見た目の特徴として、従来の敵駆逐艦と違い霊魂または鬼火を思わせる丸い容姿をしており、右目部分と大きく開けた口の中からは砲身が出ている。また背中には魚雷発射管も搭載。
普通のナ級はものもらいまぶたが重そうな半開きの目が特徴だが、後期型になると大きな目がカッと見開いている。また従来の駆逐艦タイプと違い、後期型になっても手や足に相当する器官は生えていない。
その重たそうな目は、何時間もゲームやイベントをプレーし続ける提督に「疲れ目には気を付けよう」と呼びかけているようでもある？
派生型、強化型について
20年夏イベントでは後期型IIが出現。基礎ステータスは通常の後期型から装甲が微増しただけとほぼ変わらないが、ニ級改同様に高角砲と電探を装備し、甲標的も上位機に換装されていることから装備補正で別物になるほど強化されており、ツ級flagshipを上回る防空性能(ノーマルのツ級の二倍の防空性能)を擁し、挙句の果てにレ級eliteやチ級flagshipを上回る雷装で先制雷撃してくるという完全な詐欺艦種となっている。もはや砲撃戦どころか開幕で落ちなかった場合は危険どころでは済まされない相手と化した。eliteとflagshipの両方が確認されており、前者はE-4第2ボス以降のボス随伴、後者はE-7第3ボスの随伴に登場。対策としては基地航空隊や砲撃支援を送り込み、航空戦込みで先制雷撃前に撃破、または威力を激減させられる大破まで追い込むしかないのだが、どちらの対策も高い回避率と耐久で撃破どころか大破すらおぼつかないことが多く、どうしても先制雷撃を受けやすい。eliteはT字不利さえ引かなければ砲撃支援でも火力と命中の両立がギリギリ成立する範囲だが、flagshipの場合は装甲微増の影響が非常に大きく、砲撃支援では落とすどころか大破すら反航戦以下ではほぼ不可能なので、同航戦以上を引いて大破以上に持ち込めるようにお祈りするほかない。
特にE-6以降の甲作戦の水上ボスのマスはナ級後期型IIが2～4隻も鎮座しており、大抵ツ級やネ級改夏modeも1～2隻出てきて連合艦隊の半数近くが対空仕様というのが常態化しているため、陸攻4の編成だと対空砲火で基地航空隊がごっそり壊滅させられるケースがより増えるため、制空調整をした上で陸偵を混ぜることが(特に対空放火こそ強烈だが敵制空値がゼロのE-6-2の甲では)対策の一つとされる。……が敵制空値が高すぎる上に対空砲火も熾烈な甲のE-7-2では陸偵はほぼ意味をなさず、E-7-3ではそもそも陸偵が届かないことで、基地航空隊に陸攻を配備しても打撃がまず期待できない有様のため、E-7甲の場合は基地航空隊は陸戦と弐式大艇のみを配備して制空値を削る役目にとどめ、ボスに配備されるナ級II対策は砲撃支援だけでお祈りすることになる。幸い後期型IIが初登場となった20年夏イベントの道中には配備されていないため、ボスマスでの対策だけで済むのが救いか。あまりに壊れた性能のためか初登場イベントの場合、乙に落とすとゲージ破壊段階を含めても出現数が激減する上、丙以下だと出現自体が確認されていない。
そして性能調整へ……
まず21年夏イベントからは流石に単縦陣や複縦陣でこんな化け物を先制雷撃可能な場所に2～4隻も並べるのはあまりにヤバイと運営がようやく判断したのか、空母や航空戦艦、航空巡洋艦が旗艦の場合、敵艦隊はボス艦隊も含めて輪形陣を取るケースが激増したため、ナ級IIの先制雷撃の脅威は大幅に減少した。ただし輪形陣ということは対空ボーナスがつくことから敵の防空性能が跳ね上がり、味方の航空機の損害は逆に尋常じゃないほど増えることになるため、それはそれで問題だったりする。また旗艦が航空戦力を持たない場合は、やはり輪形陣を取らないので注意。
さらに21年秋イベントでは後期型IIe(量産型)が出現。今までのナ級IIが姫級と同等だったというとんでもない事実が後付けで発覚した。対空レーダーが外されたため、防空性能が激減したほか、砲雷撃戦の命中も微減している。とはいえ異様に命中の高い高角砲の装備はそのままなので、防空性能が激減したといっても、二級改以上～ツ級未満という防空性能は維持してるため、防空担当になった場合に被害が出ないわけではないので注意。またそれ以外のステータスや先制雷撃もほぼ据え置きなので輪形陣以外で登場した場合の先制雷撃の脅威もそのままである。なお後期型IIeが登場した後、オリジナルの後期型IIは甲作戦も含めて基本的に出禁となった。二度と出ないことを願うばかりである……が、22年梅雨イベントのE5のラスボスでフルスペック版のナ級IIが復活。ただし量産型であるナ級IIeとの混成部隊であり、結果として対空砲火は若干緩和されていた。
またこれはナ級と直接の関係はないのだが、2021/3/1のアップデートで火力キャップの上限が解放されたため、多少は撃破できる確率が上がり、特に雷巡なら当たりさえすれば連合艦隊の第4で同航戦以上で連撃かカットイン装備であればナ級IIのflagshipでも先制雷撃で確定大破までは持ち込めるようになった。ただし雷巡は制限や出来ない事も多く、組み込む枠がなかったりそもそも羅針盤的に入れたら逸れるケースも珍しくないため、対策として機能するかは大本営の匙加減一つである。そもそもT字不利(flagshipは反航戦以下)を引いた時点で終了というは変わっていないのでお察しなのはそのままである。
そしてもう1点はこれもナ級に直接関係はないのだが、爆装一式戦 隼III型改(65戦隊)のアップデートによる超強化である。2017年実装当初は陸爆ゆえに性能は基本的にカスっていたのだが、2段階におけるアップデートで性能自体はさほど変わっていないのだが、対空砲に対する撃墜耐性と駆逐・PT特効がついた。この特効は当たりさえすればイロハ級の駆逐艦やPT小鬼群、姫級でも駆逐艦である駆逐古姫ぐらいまでならほぼ確実に撃沈できるほど強烈。もちろんナ級も例外ではなく、撃墜耐性も高いため防空網をある程度すり抜けて攻撃し撃沈可能。ただしいくら隼III改でも防空棲姫級の対空艦が防空担当になったり、そうでなくとも高角砲装備の姫級による対空カットインをモロにくらうと生還不能なので過信は禁物。またナ級の回避率自体が高いため、当たらないことも多いので、基本ではあるが熟練度やキラ付けはある程度しておいた方がいいだろう。
関連静画
関連項目
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