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高松宮記念とは、『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するレースである。
現実における中央競馬のレース「高松宮記念」がモチーフになっている。
概要
- 格付:G1
- 開催時期:3月後半
- クラス:シニア級
- レース場:中京競馬場
- バ場:芝
- 距離:1200m 短距離
- 方向:左
- フルゲート:18人
- 出走条件:15000人
- 獲得ファン数:約13000人
- ウイニングライブ:本能スピード
春のスプリント開幕戦。
現在のところ、芝・短距離適性があるウマ娘のほとんどが目標に設定されている。
「短距離はとにかくスピード」というバクシン教の教義を守っていれば特に苦もなくクリアできるだろうが、途中でトロフィーを集めていたり、マイルに浮気したりしているとニシノフラワーあたりにぶっ差されて2着以下に沈むこともあるので油断は禁物である。
「天皇賞」以外の数少ない皇族の名前のレースであり、サクラバクシンオーから始めた初心者は、ストーリーが後半になったことも相まってなんだか格式あるレースに出走できるようになったんだなあ、と感慨深くなるかもしれない。高松宮家は現存しないため、公営競技以外では学生時代運動部だった人以外にはなじみの薄い名前かも知れない。
本競走の前身はG2レース「高松宮杯」であるが、本記事前半では1200mに変更されてからについて解説し、旧高松宮杯については最後に解説する。
シナリオ
今のところ、芝・短距離適性がありながら目標になっていないのはタイキシャトルのみ(史実では京王杯スプリングカップに出走し、連闘になる高松宮記念は登録のみ)。
芝スプリントG1が現実と同じく2つしかないため、史実で出走していないウマ娘も目標となる。
目標レースに設定
サクラバクシンオー
- 目標6: 3着以内
- 史実:出走なし
勝たずとも突破はできるが、これに勝てないようでは元祖短距離王者の名が廃る。
ニシノフラワーの猛追から逃げ切り、史実では存在しない概念だった春秋スプリント連覇を達成したい。
『ウマ娘』のバクシンオーは、前走のスプリンターズステークス(クラシック級)の後は天皇賞(秋)や有馬記念に出走する気でいるのだが、トレーナーがいつもの口八丁で「さらなるスピードのために」高松宮記念を目標に設定する。
本競走が終わるとさすがのバクシンオーも「長距離向けのトレーニングがない」と怪しみ始めるのだが、ここで夏の短距離ラッシュに目標を設定する時のトレーナーの詭弁は、ウマ娘トレーナーの間では語り草である。騙される方も騙される方だが…。
史実では夏の2000mの時代であったためバクシンオーには関係のないレースであった。
当時春のスプリントG1は存在せず、旧5歳(93年)は脚部不安で春は全休。旧6歳時(94年)はG3のダービー卿チャレンジトロフィーを経て安田記念に挑んでいる。
本競走が短距離に変更されるなど、春のスプリントが拡充されたのは、そもそも史実の自分に原因の一端があるが、『ウマ娘』のバクシンオーもトレーナーもそんなことはつゆ知らず、普通に「定番の春スプリント」として本競走を選択している。
キングヘイロー
3000mの菊花賞を乗り越えた後に、1200mの短距離で勝利せよというすさまじい無茶振りを要求される、キングの育成シナリオ攻略における最大の難所。数多のトレーナーがここを突破できずに涙を呑んでいる。
菊花賞を捨てるつもりなら夏合宿をバクシン教で乗り越えるのがいいが、そうでないならスタミナとスピード・パワーのバランスをどうするかが悩みどころである。
先行するサクラバクシンオーはもとより、同じ脚質のニシノフラワーが強敵(史実未出走なので本来ランダム選出なのだが、短距離の絶対数が少ないのでまず出てくる)。差しつ差されつ、ハナ差クビ差のデッドヒートになることもしばしば。セイウンスカイとニシノフラワー、西山牧場の名バ2人をまとめて相手にする羽目になるのは彼女ぐらいのものであろう。
史実と同じ特殊実況が用意されている。条件は「目標外のG1にも出走しつつそれまでG1未勝利、作戦差しで勝利」であるが、前者を維持したままここまで来るのが難しい。できれば初心者の内に聞いておこう。
カレンチャン
1400m以下しか走らないのも、高松宮記念があるのも当たり前の、短距離路線が充実した時代を駆け抜けた、新世代スプリントクイーン。当然のごとく1着が目標である。
短距離路線を更に盛り上げるべく、時代を超えた歴代スプリンターたちとSNS対決「カワイイダービー」を繰り広げる。その第1戦、ビコーペガサスとの対決が待っている。
フジキセキ
- 目標7: 3着以内
- 史実:未出走
素の状態では短距離B。継承で上げていない場合、スピードと共にパワーも上げていきたい。
クリアだけならそれほどでもないが、1着となると難しい。三冠路線を選んでいるとさらに大変。
このレースに確定でナリタブライアンが出走してくる理由は後述。
ヒシアケボノ
1200mスプリントに生まれ変わり、G1に昇格した後の高松宮杯に2年連続で出走。しかし全盛期は過ぎており、1年目こそ粘ったものの2年目は惨敗に終わる。
目標外・特殊シナリオあり
カワカミプリンセス
- 史実:未出走
キングヘイローが高松宮記念に出走するイベントがあるが、このときプリンセス自身も出走していると隠しイベントが発生する。キング・カワカミが勝利したパターンとどちらも敗北したパターンで分岐がある。
史実では、デビューから2戦続けて1400mだったがそれ以降は短距離に縁がなかった。
目標外・史実で出走経験あり
ナリタブライアン
さっぱりいいところのなかった1995年秋のあと、阪神大賞典1着、天皇賞(春)2着と長距離で結果を出してきたところでなぜか出走した短距離。史実ではこの迷走ぶりにすさまじい批判が集まった。結果は4着と一応入着したものの、その後屈腱炎で引退したためなんとも煮え切らないラストランになってしまった。
このときは5月開催だったが、現在では3月に移動し、絶対外せない阪神大賞典と日程が重複することになったため、自分のシナリオで黒歴史の再現は免れた。
一方、史実で戦った相手のシナリオではNPCとして参戦する羽目になる。現在のところ該当するのはヒシアケボノのみだが、ビコーペガサスのシナリオでもそうなると思われる。
また、史実では出走していないフジキセキのシナリオでも、古馬1年目が96年であることから、もし引退していなかったらぶつかっていたはずの相手として参戦する。実装の時系列としてはブライアン→フジキセキ→ヒシアケボノの順であり、「ブライアンの黒歴史がif展開で蒸し返されるのか」と物議を醸した。
余談だが、この年の同競走はこれと同じぐらいファンファーレが有名。→日本4大糞ファンファーレ
目標レースの枷が外れるトゥインクルスタークライマックスシナリオの実装により、ついに出走が可能になった。短距離適性Fの彼女をわざわざ出走させるメリットは無いに等しいが、史実の出走レースを網羅し全距離G1制覇の偉業を達成させるのも一興。
未実装・史実で出走経験あり
出走不可能
阪神大賞典と重複
日経賞と重複
大阪杯と重複
チャンピオンズミーティング
2022年1月 カプリコーン杯
チャンピオンズミーティングでは初の短距離・初の中京・初の雪中開催と、新年一発目にして異例の環境となった。雪・重バ場設定は史実だと直接は存在しないが、第42回高松宮記念(勝:カレンチャン)開催年の2012年は3月下旬でも小雪が舞っていたため、これをコースバリエーションとして反映した可能性がある。
中京1200が本格的に攻略される初の機会となったが、大きな特徴として「終盤がいきなり最終直線のアタマからはじまる」「終盤突入から間もなくして登り坂がある」の2点。410mある中京の直線そのものがスプリンターズSとの大幅な差異と言えよう。
いざ開催されたレースシーンでは、やはり確定加入・育成しやすい・強いと三拍子揃ったサクラバクシンオーの参戦数は群を抜いて多く、確定加入でこそないが加入しやすく短距離対応もしやすいキングヘイローとエアグルーヴもよく姿を見せた。もちろんカレンチャンやヒシアケボノら本職たる☆3短距離ウマ娘や、その気になればどこでも戦えるオグリキャップやマルゼンスキー(水着)も活躍したのだが、ガチャ運がなく☆3確定チケットを中距離以上向きのウマ娘に使ってしまったトレーナーにはバクシン・キング・副会長以外の選択肢自体が厳しかったのは事実だろう。
一方で、短距離魔改造は結構なバリエーションが出た。短距離ではスタミナ回りのハードルが低いために適性改造に回す余裕が出やすかったと思われるが、同時に短距離に対応しやすい☆3ウマ娘の固有スキルに、中京1200の特徴と噛み合いづらいものが少なからずあった(1stアニバ前のサイレンススズカなど)ことも原因であろう。
特に上り坂で発動する加速スキル「登山家」を自前で持ち固有も最大限活かせるライスシャワー(通常)と、「最終直線で加速する」固有を持つスーパークリーク(ハロウィン)は前述のコース特徴を最大限に活用しているため、魔改造枠としては比較的姿を見られた。また雪中開催から「道悪○」が活かせる上に固有も問題なく活きたスマートファルコンも、前述の通り固有が噛み合わない本家スズカに代わって存分に「芝のサイレンススズカ」をしていた。
サジタリウス杯以降に追加された育成ウマ娘で特に中京1200とシナジーのあるウマ娘はおらず、新規勢の活躍はお預けとなったが、それはそれとして新春ハルウララで殴り込む修羅は稀に見られた。
レジェンドレース
未実施。
実施する場合、スプリンターズステークスに比べて出せるウマ娘が少ないことが問題である。
『ウマ娘』で短距離になってからの同競走勝者はキングヘイローとカレンチャンしかおらず、出走経験のあるビコーペガサス・ヒシアケボノ・シーキングザパールはいずれもスプリンターズステークスの方にも出走している。
一方、サクラバクシンオーとニシノフラワーは、現役時代に存在しなかったこちらには出走していない。
そんなわけで、今のところ出しづらいG1である。新世代短距離ウマ娘の充実が待たれるところ。
「短距離時代に出走し、スプリンターズステークスには出走しなかった」という条件を満たすウマ娘は、現在のところナリタブライアンのみであるが、これ以上黒歴史を蒸し返すのはやめよう。
ルームマッチ
同距離のスプリンターズステークス(中山競馬場)と使い分けになる。
オオカン桜が見たい、名鉄パノラマカーが見たい、直線は中山よりは長めがいい、という場合は本競走を選択するといいだろう。
ゲームその他
メインストーリー未登場。4章はナリタブライアンが主役だが、阪神大賞典でのマヤノトップガンとのマッチレースで締めとなったため、その後の高松宮記念出走の件は触れられていない。
アニメ
公式G1イラスト
前述の通り、短距離になってからの勝者は2人しかいない。
2019年3月24日
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2020年3月29日
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2021年3月28日
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アニメ2期最終回前日ということもあり、そこで活躍したウマ娘がフィーチャーされている。
現実
毎年3月下旬に行われる、春のスプリント王決定戦。秋のスプリンターズステークスと対を成す。
「高松宮」の名は、本優勝杯がかつて高松宮家から下賜されていたことに由来する。
本競走の優勝レイは(近年のものは)名古屋友禅製で毎年色や柄が異なるが、ゲーム版『ウマ娘』のアイコンに使われているのは2019年版である。また、トロフィーには高松宮家の御紋が描かれるが、『ウマ娘』でも多少省略の上で描かれている(これは春秋天皇賞も同じ)。
前身は下記の通り2000mのG2レース、高松宮杯であるが、1996年、サクラバクシンオーの大暴れにより短距離競走が見直されるようになったことから、本競走を1200mに短縮してG1に格上げ。
1998年からは名称も「高松宮記念」に変更された。これは、競輪・競艇の高松宮杯において、宮杯の下賜に対し謝礼金が支払われていたことが皇室経済法(皇族に対する一定以上の贈与には国会の議決が必要)上問題となったためである。
前口上の「大寒桜」とは、中京競馬場に植えられている桜の品種。ソメイヨシノより開花時期が少し早く、ちょうど現在の高松宮記念ごろに見頃を迎える。
「電撃6ハロン」は『ウマ娘』では高松宮記念限定の前口上だが、競馬では「電撃の◯ハロン」は短距離戦の枕詞であり、レースを問わない。『ダービースタリオン』では、スプリンターズステークスの方で実況されるし、1000mが設定されている競馬場や地方競馬では「電撃5ハロン戦」という言い方もある。
関連動画
アニメ
育成
チャンピオンズミーティング
ルームマッチ
高松宮杯(G2 2000m)
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本項では、1995年まで夏のG2レースとして開催されていた「高松宮杯」と、当該レースに史実で出走していたウマ娘の扱いについて解説する。
なお、勝ち鞍がこの時代であっても、他になければウイニングライブの歌唱対象は「本能スピード」となる。
目標外・史実で出走経験あり
オグリキャップ
高松宮杯時代に勝利しているが、安田記念・マイルチャンピオンシップの勝者でもあるため、「本能スピード」のウイニングライブはそちらで聞けるだろう。
高松宮記念には一応出走可能で、目標のひとつをクリアできる。
しかし、素では短距離Eのため無理は禁物。特に理由がなければ同ターンの大阪杯に出るのが無難である。
ナリタタイシン
ダービーのあと、夏場も休まず古馬との戦いに挑戦。逃げたロンシャンボーイを捉えきれず2着に敗れた。
ナイスネイチャ
ゲームではレースが現存しないため、他にもネイチャの勝ち鞍である当時G2・12月開催だった鳴尾記念と合体してか、同じ中京競馬場2000mの中日新聞杯が目標に設定されている。
歌唱対応している「本能スピード」のウイニングライブは、適性Cのマイル戦であれば継承で補正すれば聴くのは難しくないが、この高松宮記念を勝って聴くのは短距離適性Gのネイチャでは至難の業。自主チャレンジしているトレーナーもあまりいないが、アニメ2期OPを再現したいトレーナーは頑張ってみよう。
ウイニングチケット
休養からの復帰戦で断然の1番人気に推されたが、馬群に埋もれてしまい5着と凡走。前年のダービー馬を目当てに集まった6万5千の大観衆の声援は、久々の勝利を挙げたナイスネイチャに向けられることになった。
ちなみに柴田政人騎手は4月に落馬事故で重傷を負っていたため、このレースでは甥の柴田善臣騎手が騎乗している。
ゲームでは目標の大阪杯とターンが被るため高松宮記念には出走不可。
ヒシアマゾン
史実では、追い込み馬なのに先行してしまい、マチカネタンホイザの末脚が決まって5着に敗れる。
この様子は、アニメ2期OPでも描かれている。
未実装・史実で出走経験あり
アニメ
アニメ2期OPで、ナイスネイチャおよびマチカネタンホイザの代表レースとしてこのシーンを再現した様子が描かれる。当時はG2だったので体操服のはずだが、OPの見栄えのためかG1勝負服をまとっている。
作中でも当時G2だった大阪杯でテイオーが勝負服を着用している(つまりG1扱い)ので、ひょっとしたらアニメ2期の世界では中京芝2000mの中距離G1・高松宮杯が存在するのかもしれない。
現実
1995年までは7月のG2レース。G1ではないが、G1クラスの顔ぶれが集まる中京競馬場夏の風物詩として多くの競馬ファンに親しまれていた。
『ウマ娘』では、チームカノープス所属の2頭が有終の美を飾る勝利を挙げており、現存しないレースの中では知名度が高い方である。一方、どちらもアニメ2期の後の話なので、直接描かれることはない。
関連項目
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