概要
1929年3月20日栃木県生まれ。アメリカのコメディードラマ『ルーシー・ショー』の吹き替えで人気を博し、その後、特撮とアニメにも声の出演をした。有名な役は怪獣ブースカの声と『サザエさん』の磯野カツオ(2代目)である。1999年3月23日、骨髄異形成症候群のため逝去。70歳だった。
死後11年後の2010年に第4回声優アワード特別功労賞を受賞し、2011年からは彼女の名前を冠した「高橋和枝賞」が設立された。
『サザエさん』のカツオについて
高橋のカツオは2代目であり、初代は大山のぶ代が務めていた。『サザエさん』放送開始から4か月後の1970年2月1日の放送分で大山と交代、高橋が病気で倒れるまで28年間カツオの声を演じ続けた。このため、ファンの中には「初代カツオは高橋和枝さんだった」と勘違いしている人もいる。
1998年5月14日に高橋が倒れた際、同時期まで伊佐坂ウキエ役で出演していた冨永みーなが急遽代役としてカツオを演じたが、なんの前触れもない交替であったために視聴者からの問い合わせが殺到した。しかし、高橋の容体が知らされると、励まし、回復、復帰を願う声と手紙が寄せられるようになった。
(その中にサッカー元日本代表の中田英寿や元F1レーサーの中野信治からの手紙もあり、高橋曰く「私の宝物」とのこと)
高橋が危篤になった際、周囲が「高橋さん」と呼びかけても答えなかったが、「カツオくん」と呼びかけると「はーい」と小さい声で答えていた。花沢さん役の山本圭子も「磯野くん」と呼び掛けたところ、同じように返事をしたとのこと。
葬儀では磯野波平役の永井一郎が弔辞を担当したのだが、高橋のほうが年上にも関わらず波平のカツオに対する口調で、「こりゃ、カツオ。親より先に逝ってしまう奴がどこにおるか」「カツオ、桜が咲いたよ。どうだ、散歩にでも行かんか」と呼びかけたと言う。なお、永井は約15年後の2014年に亡くなっている。
出演作品
関連項目
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