高橋幸宏とは、日本を代表する名ドラマーでありボーカリストのミュージシャンである。
概要
1952年6月6日東京都生まれ。血液型A型。オフィス・インテンツィオ所属。ミュージシャンであると同時にファッションデザイナーでもある。
フォークグループ・ガロのメンバーを経て、1972年にサディスティック・ミカ・バンドにドラムスとして加入し、1974年の解散まで在籍した。
1978年に「高橋ユキヒロ」名義のアルバム「サラヴァ!」でソロデビュー。同年、細野晴臣、坂本龍一とイエロー・マジック・オーケストラ (YMO) を結成。代表曲の1つである「ライディーン」は高橋による作曲(正確には鼻歌で、それを坂本が曲にしてまとめている)である。同グループではドラムスの他にメインボーカルも担当した。
YMO散開以降はソロ活動を本格化させ、アルバムを多数リリース。一方ムーンライダーズの鈴木慶一とのユニット・ビートニクスとしても活動している。また他アーティストへの楽曲提供、コラボレーションも盛んに行っている。ファミコンゲーム「銀河の三人」の音楽を担当した事もある。
サディスティック・ミカ・バンドは1989年と2006年に過去2回再結成されており、高橋も参加している。またかつてのYMOメンバーとの活動では1993年の再生の他、2002年に細野晴臣とスケッチ・ショウを結成、後に坂本龍一がこれに加わりヒューマン・オーディオ・スポンジとしてコンサートを行った。さらにこの3人でHASYMO名義での楽曲リリースも行っている。
2007年に7年ぶりのソロアルバム「ブルー・ムーン・ブルー」をリリース。2008年、原田知世、高野寛らと共にpupaを結成し、アルバムをリリースしている。どちらの作品もエレクトロニカ・サウンドをフィーチャーした作風になっている。
音楽活動以外ではテレビCM「Salida」への出演や、映画「四月の魚」で主演を務めた他、テレビのコント番組「竹中直人の恋のバカンス」に準レギュラーで出演していた事もある。
裕福な家庭に育ったが、19歳の時に父親の会社が乗っ取られ、翌年には母親が急死し、度重なる心労によって神経症を患った。その治療のために始めた釣りが、現在までも続く趣味となっている。東京鶴亀フィッシングクラブ会長でもある。
余談だが業界でも練習嫌いで有名であり「自宅にドラムセットがない」と語っていた時期がある。同様に歌も殆ど練習しない。まともに練習したのはミカバンド初期のドラムソロをやらされた(ドラムソロも嫌い)時のみで、以降殆どがリハーサルで叩いて次は本番で、という状態であった。
2020年に脳腫瘍の摘出手術を行い、その後は通院治療を続ける。2022年にはゲストを迎えてプロ活動50周年のライブを開催することが発表されるも、健康上の問題から高橋本人の出演はかなわなかった。
2023年1月11日、脳腫瘍により併発した誤嚥性肺炎のため逝去。享年70歳。
関連動画
VOCALOID「初音ミク」によるカバー (高橋ミクヒロ) や、高橋が音楽を担当したゲーム「銀河の三人」のプレイ動画が投稿されている。
関連商品
関連項目
- 6
- 0pt