高瀬物産とは、創業50年の老舗食品輸入卸・食品流通事業者である。本社、東京都中央区築地、物流拠点として、支社・営業所を全国に約50と、海外ではパリに拠点を構える。社員数1350名。
売上規模も右肩上がりで推移し、念願の1000億円規模に手が届く手前まで順調に拡大しているが、会社の方針なのか上場はしていない。一方、高瀬物産の同業にあたる株式会社久世(東京都豊島区)などが2001年にJASDAQに公開しており、公式発表による売り上げ規模は約560億円と約1/2であることから、高瀬物産は株式公開をせずに事業展開をしてゆく方針であると考えられている。
概要
高瀬物産(たかせぶっさん)株式会社は、東京都中央区築地の輸入食料品を扱う商社である。来年で創業50年を迎える。
創業者は、代表取締役会長の、高瀬 孝三氏。フランスより農事勲章や「コート・デュ・シャンパーニュ」騎士団の称号を授与されるなど、数々の賞を受賞。現代表取締役は、高瀬孝三氏の長男である、高瀬 知康氏。高瀬知康氏も騎士の称号を複数授与されるなどの名誉を得ている。
社 名 高瀬物産株式会社
設 立 昭和36年7月20日
代表取締役 高瀬 知康
創 業 者 高瀬 孝三
資 本 金 20億円
本 社 〒104-0045 東京都中央区築地2丁目1番8号
社 員 数 1,350名
売 上 高 800億円~950億円
物流拠点
全国で53拠点と、海外ではパリに事業所を持つ。
なお、本社住所は築地ではあるが、銀座エリアと称される地域にある。徒歩圏無いに銀座駅、東銀座駅、築地駅、新富町駅など複数利用が可能。本社所在地の隣は銀座キャピタルホテルがあり、高速道路からの目印ともなる立地にある。
主な沿革
昭和36年(1961)7月 東京都台東区二長町33番地にて高瀬物産株式会社創立
昭和38年(1963)1月 東京都文京区湯島三組3丁目9番3号に本社移転
昭和45年(1970)3月 東京都中央区勝どき4丁目7番9号に本社移転
昭和51年(1976)8月 創業15周年。新宿百人町に自社ビルを落成、本社移転
昭和61年(1986)6月 東京都江東区塩浜に本社新社屋落成・ 本社及び東京支店を移転
平成3年(1991)3月 資本金を12億円に増資
平成5年(1993)11月 資本金20億円に増資・本社を東京都中央区新川2丁目9番1号に移転
平成19年(2007)10 ジーマ・高瀬物産株式会社発足
平成23年(2011)2月 トーショク髙瀬物産株式会社発足
平成24年(2012) 3月 イソザキ高瀬物産株式会社を佐世保営業所に吸収合併
取扱い商品群
生鮮3品と呼ばれる、海産物、畜産物、農産物などを幅広く取り扱う。
海産物は取引先に応じて、鮮度の高い直送品から、お弁当用に加工されたものなど、あらゆる規模、店舗形態に対応。畜産物は、国産の高級肉からラムや鴨など高い評価を受けている直輸入もの、低価格商品群とあらゆる食材を扱っている。
農産物についても、高瀬物産のあらゆる取引先に対応できるよう、工程をカットできるような加工済み商品も多数。また、少量のオーダーにまで対応できるよう、希少性の高いものの少量パックなども扱っている。
ワインの高瀬物産
高瀬物産といえばワイン、と呼ばれる程ワインの取り扱いについては老舗としてしられる。パリに営業所を持つ高瀬物産の独自ルートを生かし、世界的なワインの銘醸地から250種以上、生産者のこだわりが詰まった品質の高いワインを、高瀬物産ならではの目利きと品質管理体制を背景として、ワイナリーから日本まで直接輸送。また、希少性の高いワインも多く、ディズニーシーに納品される限定ワインも高瀬物産によるものとして有名。
非食品郡の充実
高瀬物産の品揃えの特徴としては、飲食卸企業の枠を超えて、非食品部門も幅広くカバーしていることにある。また、自社配送して顧客のニーズに合わせた少数からの配送にも対応。
厨房清掃に不可欠な洗剤などの衛生用品をはじめ、ラップ・アルミホイルといった調理資材、グラスや皿などの食器や鍋フライパンなどの器具も優れたコストパフォーマンスで定評がある。
業務用として破損の多いワイングラスや皿の割れ・欠けなどの発生しにくい強化加工を施すなど、飲食に対する50年のノウハウを持つ高瀬物産ならではの商品ラインナップにて、好評を得ている。
関連会社
- 東京風月堂
米津風月堂の流れを汲み、上野風月堂とは別会社となる。本社は、資本金10億円、本社は高瀬物産本社横ビル。もともと米津風月堂の倒産を受け、高瀬孝三現会長が支援に入り、東京風月堂を設立。後に高瀬物産が吸収合併し、現在に至る。 - ジーマ・高瀬物産株式会社
2007年沖縄県浦添市の食品・酒類卸のジーマ株式会社との合弁会社として設立。出資比率は50%ずつ。ジーマの基盤である沖縄県の外食事業者に対して、高瀬物産のノウハウを生かした商品の提供や物流などの強みを生かすことが目的とされる。資本金は5000万円。 - トーショク高瀬物産株式会社
イソザキ高瀬物産株式会社
2008年、長崎県の業務用卸の会社、株式会社イソザキとの合弁会社として設立。2012年高瀬物産の佐世保営業所に吸収合併。 - 株式会社サワムラ
2013年食品卸のサワムラ(東京都江東区)に資本提供を行い、グループ会社化。
社風
採用ページなどでも紹介されているが、高瀬物産では新卒採用を積極的に行うことから、若手が多く現場には活気がある。職業柄顧客ニーズをつかむための勉強などを兼ねて社員同士で終業後に食事をするなど、外食に興味のあるメンバーが集う。
新卒採用
新卒採用が、社員の中心を占める。高瀬物産の各支店・営業所が全国各地に点在することから、Uターン、Iターンとしての需要もあり、長年勤務する社員が多いのも特徴である。
競合会社
高瀬物産の競合企業と言えば、JASDAQに店頭公開している久世などがあげられる。高瀬物産は未上場ではあるが、上場企業である久世よりも大規模に展開しており、上場しないのは単に経営方針によるものとされている。従業員数や、展開規模、資本金、売上規模、取扱い商品数などの外部データを見ると、久世に対して高瀬物産の規模は約2倍とされる。
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関連項目
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