高荷恵とは、和月伸宏の漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物でである。
概要
会津出身の美人女医。西洋医学を学ぶため、家族ごと脱藩するまでに心血を注ぐ名医の家系である高荷家の出身。幼い頃は両親と兄と共に暮らしていたが、会津戦争で父の隆生を亡くし、母と兄2人とも戦争の混乱で生き別れてしまう。以降、一人になってしまった彼女は生き別れの家族を探すために上京する。
上京後はある医者のもとで助手として働いていたが、その医者は悪徳商人の武田観柳と組んで新型の阿片『蜘蛛乃巣』を密造しており、やがて両者の対立から医者は観柳に殺され、『蜘蛛乃巣』の製造方法を知る恵が代わりに阿片作りをさせられることになる。
観柳の屋敷から脱走後、逃げ込んだ先で出会った緋村剣心達に助けられ、神谷道場と関わるようになる。剣心たちの活躍によって観柳や御庭番衆から助け出された後は小国玄斎の診療所で働くことになり、剣心に勧められたこともあって医者として人々を救うことに一生を捧げると決意する。
その後、怪我人が続出する京都編や人誅編では医者として剣心たちをケアする役割となり、同時に年上の女性として神谷薫に檄を飛ばすなど影ながら主要キャラクターをサポートする。特に主に二重の極みによって怪我ばかりしている相楽左之助に対しては「大概にしなさいよ」、「馬鹿の亜細亜王者」などと忠告している。その左之助からは「薬箱」呼ばわりされている。
性格は気丈で、高飛車かつ蓮っ葉な物言いで言語の訛りを隠している。薫とは違って料理は得意で、大量のおはぎをつくった際は剣心、薫、弥彦から称賛された。人をからかうのが心底楽しいようで左之助や薫には「女狐」と称され、しばしばキツネの耳を頭に付けたデフォルメ姿も登場している。
剣心に対しては、当初は利用するために近づいていたが、観柳との一件が解決してからは思いを寄せるようになっている。「剣さん」と呼び、度々アプローチをすることから薫とは何かと口喧嘩に発展することも。一方、剣心に別れを告げられ、塞ぎ込んでいた薫を立ち直らせている。その際、剣心と薫の絆の深さを痛感し、自ら身を引くことを決意した。
京都編の後、医者という立場から剣心の体の異変に気付いており、人誅編後に医者不足に悩む会津へ帰る際に剣心に「あと数年で飛天御剣流は使えなくなる」ことを告げている。
本編終了から5年後を描いた「春に桜」では久々に東京を訪れ、剣心たちと再会している。故郷の会津で診療所を開業しており、かつてのような高飛車な性格よりは落ち着いた大人の女性になっている。
キャスト
余談
- 本編連載前の読み切り版では、薫、弥彦の姉という設定だった。
- 原作者曰く「絵的には四乃森蒼紫とお似合い」「性質的(性格ではない)には左之助とお似合い」
- 旧アニメ版では剣心に惚れているという設定はない。
- デザインのモチーフは小畑健の漫画『CYBORGじいちゃんG』の壊造喜由(のヤング・バージョン)。
関連動画
関連静画
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 二重の極み
- 相楽左之助
- 緋村剣心
- 佐渡島方治
- 四乃森蒼紫
- 駒形由美
- 志々雄真実
- 巻町操
- 神谷薫
- 悠久山安慈
- 魚沼宇水
- 瀬田宗次郎
- 明神弥彦
- 本条鎌足
- 外印
- 鵜堂刃衛
- 雪代縁
- るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 追憶編
- 赤末有人
- 比古清十郎
- 雪代巴
- 三条燕
- 飛天御剣流
- 斎藤一(るろうに剣心)
- 石動雷十太
- 戌亥番神
- 沢下条張
- 月岡津南
- るろうに剣心(実写映画)
- 不二(るろうに剣心)
- るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-
- 武田観柳
- 塚山由太郎
- 御庭番衆
- 柏崎念至
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- 夷腕坊
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