鬼武者とは
シリーズ概要
タイトル | 発売日 | 機種 | タグ検索 |
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鬼武者 | 2001年1月25日 | PS2 XB XB360 |
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鬼武者2 | 2002年3月7日 | PS2 | |
鬼武者 無頼伝 | 2003年11月27日 | PS2 | |
鬼武者3 | 2004年2月26日 | PS2 | |
新 鬼武者 DAWN OF DREAMS | 2006年1月26日 | PS2 | |
鬼武者タクティクス | 2003年7月25日 | GBA | |
鬼武者soul | 2012年10月19日 ~2017年3月30日 |
Win Mac スマホ |
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鬼武者 (※HDリマスター版) Onimusha: Warlord (※Steam) |
2018年12月20日 2019年1月16日 (PC) |
PS4 XB1 Switch Win |
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鬼武者2 (※HDリマスター版) | 2025年5月23日 | PS4 XB1 Switch Win |
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鬼武者 Way of the Sword | 2026年 | PS5 XSX XSS Win |
元々は、バイオハザードのエンジンを利用して新しいアクションゲームを生み出そうという試みから、プレイステーション向けに作られていた。しかし、1999年のプレイステーション2の発売を受けてハードの移行を決定。美麗なグラフィックをふんだんに使った、まさに次世代のソフトとして売り出された。
戦国~安土・桃山時代の日本を舞台に、幻魔と呼ばれる異形の化け物に立ち向かう、鬼の力を持つ「鬼武者」の戦いを描く。
キーワードは"バッサリ感"。刀や槍を持った武者を操り、とにかく片っ端から敵を斬り捨てていく、単純明快で爽快なアクションである。システムを流用しているバイオハザードとは対照的に、相手が異形の化け物でありながら積極的にそれを倒すという爽快感が大人気を呼んだ。
プレイステーションでは再現できなかった、キャラクターが苦笑いするなどの微小な表情変化をも描き出すグラフィックは、当時世界に衝撃を与えた。また、著名な俳優(金城武や松田優作)をモデルにし、かつ極めて現実に近く再現されたキャラクターも人気と話題を呼んだ。
ロックマンの生みの親、稲船敬二がディレクターを担当している。稲船によれば、『バイオハザード2』の制作に参加していた際に「俺ならもっと、こう作るぞ!」という欲求を溜め込んでいて、それを吐き出した結果このような作品が生まれたとか。ちなみに今作と同じように、バイオハザードのエンジンを使用しつつも全く違うベクトルに進んだという作品には、同社の人気シリーズ「デビルメイクライ」がある。
鬼武者
『空前絶後のバッサリ感』
記念すべき第1作。桶狭間で実は絶命していたが幻魔の力を得て蘇った織田信長と、幻魔に滅ぼされた古代民族・鬼の力を得た若武者、明智左馬介との戦いを描く。
美麗なグラフィックと演出で、次世代機プレイステーション2の能力を遺憾なく発揮したソフトとなり、世界中に次世代機の力をアピールするタイトルとなった。『戦国バイオ』と称されるほどにバイオハザードに酷似していながら、刀を持った若武者が化け物たちを次から次へと斬って捨てていくという爽快なゲーム性、そしてそれを盛り上げる演出と、主演に何と実在の俳優である金城武を起用し、非常にリアルに彼を再現した主人公が大人気となった。
プレイステーション2初のミリオンタイトルとなり、同機の人気を一躍高めた。既に続編製作は決定していたようで、クリア後に『鬼武者2』の予告映像が鑑賞できた。
ステージギミックなどを一新したリメイク作『幻魔 鬼武者』がXbox向けに発売されている他、高解像度化&ボイスの新録等々を行ったリマスター版が発売。発売日はプレイステーション4、ニンテンドースイッチ、Xbox One版が2018年12月20日、PC版が2019年1月16日。
鬼武者2
『愛と哀しみのバッサリ感』
第2作。前作で倒された幻魔王に代わって新たな王となった織田信長と、鬼の血を引く剣豪・柳生十兵衛とその仲間との戦い、さらには十兵衛とヒロインとの悲恋も描かれる。
既に故人であった名優、松田優作を主人公のモデルとしたことが話題になり、テーマソングを布袋寅泰が担当したことも注目された。
前作から10年後が舞台である。前作では、ストーリーの進行にしたがって相棒のくノ一と度々交代するだけだったのに対し、今作では『好感度』が導入された。劇中で出会った4人の仲間たちと、それぞれアイテムなどで親睦を深めることでこれらが上昇し、それに応じて途中で起こるイベントが変化する(主人公が罠にはまった際に助けに来るなど)というシステムである。このシステムによって、プレイするたびに違う物語が展開するようになり、人気を呼んだ。
敵を倒す爽快感は今作でも健在。また、前作では最後のムービーのみに登場した、いわゆる純粋な鬼と化した主人公が、今作ではプレイ中に使用可能。敵を倒して特定の魂を吸収することでゲージがたまり、MAXまで溜まった際に開放することで、圧倒的な力を持つ『鬼』へと変貌して戦うことが可能であり、このことも人気を呼んだ。
3部作構想が既に固まっていたため、クリア後には前作と同様、続編=『3』の予告映像を鑑賞できた。
2025年リリースのリマスター版ではプレイヤーが一撃死する公式オワタ式「修羅」モードが追加されている。
鬼武者3
第3作であり、完結編として予定されていた。前作からさらに13年後を舞台にしており、時空のねじれによってリンクしてしまった現代と戦国時代の日本とパリを舞台にして、戦国の鬼武者・左馬介と現代の鬼武者・ジャックの戦いと、本能寺の変での織田信長との決着を描く。
第1作に続いて再び金城武を起用。さらに、フランスの鬼武者ジャック・ブランのモデルには何とジャン=レノを起用し、世界的に注目を集めた。
前作であった頻繁な交代システムはなくなっている。代わりに、現代に飛ばされた左馬介と、戦国時代へ飛ばされたジャックの活躍を同時進行で描くことで、過去と未来を交互に操作してダンジョンを解き明かすシステムが一部のダンジョンで導入された。交代がないわけではなく、現代パートにおいてはジャックの恋人・ミシェルと交代することがある。
本作から、バイオハザードでのいわゆる「ラジコン操作」に加えて、一般的なアクションと同じようなスティック操作が可能になり、敵を倒すアクションとしてより進化を遂げた。鬼への変化も可能であるほか、左馬介とジャックがそれぞれ登場したことでさらに多くの武器が登場した。
大ヒットを飛ばしたが、今作で完結予定だったため、続編映像は収録されていなかった(続編へとつながる伏線は残されていた)。しかし、続編を望む強い声に応えて、後に新鬼武者が製作されることになった。ちなみに、今作はPC版も発売されているほか、かなりアレンジが加えられているがパチンコにもなっている。
新 鬼武者 DAWN OF DREAMS
『ズババババッサリ感』
当初3部作で完結予定だったが、続編製作の要望にこたえて新たに作られた第4作。オープニングテーマとエンディングテーマを浜崎あゆみが担当した。
幻魔の力を得て、信長に代わり世界を支配しようとする豊臣秀吉と、それに立ち向かう最強の鬼武者、『灰燼の蒼鬼』こと結城秀康と仲間達との戦いを描く。
前3作と比べ、使用可能なキャラクターと、それぞれが入手する武器の数が飛躍的に上がっているほか、それらの強化可能なレベルも3から10にまで上昇しており、非常にやりこみ度が高くなっている。また、これに応じて、クリアしたステージに再度挑戦可能になっていたり、仲間を引き連れてともに戦える『従者システム』が導入されている。
敵を斬り捨てる爽快感がさらに進化しており、スティック操作に加えて、自分でカメラアングルを操作できるなど、バイオハザードの面影がほとんどなくなっている。
鬼武者 Way of the Sword
2026年発売予定。約20年ぶりとなるシリーズ最新作。公式の略称は「鬼武者WS」。
Netflix版と同じく宮本武蔵を主人公に迎え、藤吉郎亡き後の江戸時代初期の京都が舞台となる。武蔵のモデルに選ばれたのはネトフリ版に引き続き三船敏郎。『2』以来の故人の起用となった。
ミニゲーム
本編をクリア後、特典として様々なミニゲームを遊ぶことが出来る。
鬼魂
「1」に登場。
12の霊場をめぐって鬼壺に眠る鬼の魂を解放するミニゲーム。各ステージごとに指定された数の鬼壺を割ればクリアとなる。左馬介のHPが自動減少する上に幻魔達も壺を割ろうとしてくるため、迅速な行動が求められる。
黒いスーツの男
「2」に登場。
松田優作の代表作『探偵物語』の主人公・工藤俊作に扮した十兵衛を操作してゴールを目指すミニゲーム。武器が特定の幻魔以外にダメージを与えられないスポンジ棒で固定されており、敵を倒せないという制約の中で如何に敵をやり過ごしていくかがポイント。
道中に落ちているフィルムを回収すれば、クリア後にそれに応じたイベントムービーを鑑賞できる。
鬼組(Team ONI)
「2」に登場。
十兵衛と4人の同志を操作して各ステージをクリアしていくミニゲーム。操作キャラは好きなタイミングで変更が可能。鬼魂同様操作キャラのHPが自動減少するが、次のステージに移動すると最大値の半分回復する。どのステージで誰を操作し、誰のHPを回復するかの選択が重要。
パズル幻夢空間
「2」に登場。
本編で「美人画」というアイテムを全回収してクリアすると解禁される。36個のからくり宝箱を開錠していくミニゲーム。宝箱には美人画が入っており、入手済みの美人画はスタート画面から閲覧が可能。
鬼射的
「3」に登場。
幻魔卵というオブジェを破壊していくシューティングゲーム。卵を破壊する事で出現する魂を吸収して得られるポイントを各ステージごとの規定値以上稼ぐことが目的となる。操作キャラは左馬介(弓)とジャック(マシンガン)の二人で、使用武器が異なる為使い勝手も大きな違いがある。
平八無頼伝
「3」に登場。
本編の登場人物である平八こと本田平八郎忠勝が操作キャラとなるミニゲーム。本編では明かされなかった平八の動向が描かれる。
鬼修練
「3」に登場。
セーブポイントで実行できるチュートリアル「修練」をすべて達成したうえで本編をクリアすると解禁される。本編を超える高難度の修練が待ち受けている。
パズル魔空空間
「3」に登場。
全てのからくり宝箱を開錠して本編をクリアすると解禁される。前作のパズル幻夢空間に相当するミニゲームで、1~3に登場した3種類のからくり宝箱が待ち受けている。
主な登場人物
鬼武者
- 明智左馬介秀光 声:金城武(1・3)/石川英郎(新)
明智光秀の甥で、武芸の達人として諸国に名を轟かせる侍。束縛を嫌い自由奔放に生きることを信条とし、諸国を放浪しその道中で様々な武士達から剣の手解きを受けてきた。暗黒儀式の生贄として拉致された従姉妹の雪姫を救出すべく稲葉山城へ向かう道中、その腕を見込んだ鬼の一族により鬼の篭手を授かり、フォーティンブラスを打倒。以後新たに幻魔の頂点と立った信長を討つべく、鬼武者として幻魔たちとの長き戦いに身を投じる宿命を背負うこととなる。
- 柳生十兵衛宗厳 声:大森達也(2)/小杉十郎太(新・ドラマCD)
柳生新陰流の開祖にして「2」の時代における柳生家当主。剣の腕を磨くべく武者修行を続けていたが、故郷である柳生の庄の凶報を知り、急ぎ帰郷。殺戮に沈んだ故郷の凄惨な光景への怒りに打ちひしがれる中、母親を名乗る謎の女・高女から自身に鬼の力が宿っていることを告げられる。故郷を蹂躙し尽くした仇である幻魔王信長への復讐心を胸に、打倒幻魔の旅に出る。「新」では石舟斎を名乗り、隠居の身である。
- ジャック・ブラン 声:菅生隆之
フランス対外安全保障総管理局第29SAに所属するエリート隊員。実戦で鍛えられた強靭な肉体と鋼の意志の持ち主。時のねじれに巻き込まれ、左馬介とほぼ入れ替わる形で戦国自体の比叡山へと飛ばされる。鬼の精霊から鬼の籠手を与えられ、21世紀に戻るべく持ち前のバイタリティで幻魔との死闘に身を投じていく。
- 結城秀康 声:楠田敏之
豊臣家の養子として藤吉郎のもとで活動していた武将。大陸への出兵で目の当たりにした惨状を機に一線を退こうとしていたが、幻魔と結託した藤吉郎の野望を知り、それを食い止めるべく幻魔との戦いに身を投じていく。「醍醐の花見」の為に京へ輸送されている桜の木こと幻魔樹を焼き払い続けていくうちに「灰燼の蒼鬼」の異名で呼ばれるようになる。その出自は不明だが、破壊神と呼ばれた黒き鬼に纏わる最強最悪の鬼の力を秘めている。
- 宮本武蔵 声:大塚明夫(無頼伝、ネトフリ版)/細谷佳正(WS)
「剣の道」を極めるべく、京都に現れた血気盛んな武芸者。ある経緯で鬼の籠手を手に入れたことでその道は奇怪な方向へと曲がりくねっていく。対戦アクションゲーム『鬼武者無頼伝』のゲスト出演、ネトフリ版の主演を経て正式に本編の主人公に抜擢された。
鬼武者の関係者達
- かえで 声:高森奈緒(PS2版)/小松未可子(リマスター)
左馬介の相棒として共に旅を続けるくノ一。元は伊賀の忍で左馬介暗殺の為に差し向けられた刺客だったが、彼の人となりに引かれ抜け忍となり彼と行動を共にする道を選んだ。
- 小谷のお邑(オユウ) 声:沢海洋子
戦国時代では珍しい西洋の武具に身を包む謎多き女剣士。妖艶な美貌ながらもどこか陰を感じさせる。
浅井家の居城である小谷城所縁の者を名乗り、打倒信長の為に動いている。その凛とした佇まいは高貴の出自である事を伺わせる。十兵衛と共に戦う内、彼に特別な思いを抱き始める。
- 風魔小太郎(コタロウ) 声:石田彰
北条家お抱えの忍者軍団「風馬一族」の若き頭領。織田軍の凶行に強い危機感を抱いており、一族にその魔手が及ぶ前に信長を討つべく行動している。
自信家かつ生意気なお調子者だがどこか憎めない奴で、軽はずみな言動とは裏腹に忍びとしての技術は一流。ある出来事が切欠で女性不振に陥っており、何かとオユウに食って掛かる。
- 雑賀孫市(マゴイチ) 声:咲野俊介
戦国の世にいち早く鉄砲を取り入れた紀州雑賀衆の頭領。
言わずと知れた鉄砲の名手で西洋の科学にも造詣が深く、その知識を活かして銃や弾薬の開発にも着手している頭脳明晰な男。強大な力に対抗するには新たな知識の吸収が欠かせないという考えの元、様々な書物を求めている。
徹底した合理主義ゆえ、時には冷徹ともとれる判断を下す事もあり、彼の事を非常な人物と見做す者も多い。
- 安国寺恵瓊(エケイ) 声:石住昭彦
宝蔵院流槍術の名手として知られる禅僧。
仏門の人間でありながら金と酒と女に目がない生臭坊主で、自堕落な日々を過ごしている。実は一国一城の主になるという夢を抱いているが、その背景には戦に敗れた忌まわしき過去が大きく関係していた。
言動が大雑把で喜怒哀楽を隠さないタイプであり価値観の大きく異なるマゴイチとは対立が絶えない一方、実は優れた洞察力の持ち主であり優秀な策士と評する声もある。
- ミシェル・オベール 声:浅川悠
フランス陸軍に所属する女性士官。現代に転移してきた左馬介に幻魔軍団の襲撃から助けられたことを機に、彼に協力する。ジャックとは恋仲であり婚約者の間柄だが、彼の息子であるアンリがなかなか心を許さないことに人知れず悩んでいる。
- 柳生十兵衛茜 声:ゆかな
宗厳の孫娘。十兵衛の名を襲名する為の試練として継承戦に臨み勝ち残った、柳生新陰流の正当後継者。一人称はオレ。赤い輝きを放つ右目「鬼ノ眼」は、強力な鬼の力を宿した者の証である。一族を裏切り、幻魔を後ろ盾につけた豊臣家に加担する宗矩(宗厳の息子で茜の叔父)を討つべく旅を続けている。
- 南光坊天海 声:石川英郎
左馬介が鬼の一族より授かった鬼の籠手を比叡山にて護り続けている僧侶。その素性は謎に包まれているが、信長や藤吉郎に強い因縁を持つらしい。表舞台に再び現れ始めた幻魔の気配を察知し、鬼の力を持つ者を求めて旅を続けている。
- ロベルト・フロイス 声:羽多野渉
キリスト教の宣教師で、イスパニア(スペイン)人と日本人のハーフ。強靭な両腕はルイスの改造手術により特殊な力を与えられている。父のように慕っていたルイスの裏切りにより多くの同胞を失っており、復讐の念を強く抱いている。
- 鬼の籠手(WS) 声優:?
鬼の籠手は鬼の一族に選ばれた戦士に与えられる鬼武者の証ともいうべき武具であり、幻魔の魂を取り込み鬼武者の力へと還元する機能を持つ。武蔵が手に入れた鬼の籠手には自我があり喋るようだが…?
幻魔とその協力者
- 織田信長 声:大塚明夫(PS2版)/立木文彦(リマスター)
破竹の快進撃を続ける稀代の戦国武将。桶狭間の戦いにて圧倒的な戦力差を覆し今川義元の首を討ちとるも、その直後流矢によって喉元を貫かれ死亡。しかしその類稀な資質は幻魔達をひきつけ、ギルデンスタンによって幻魔の血を供給されることで復活。
フォーティンブラスが左馬介に倒されたことで暗黒儀式は失敗に終わったが、幻魔の血がその資質を極限まで高めたことで高等幻魔すら凌駕するほどの力を覚醒させ、その絶大なカリスマでフォーティンブラスに代わる二代目幻魔王となる。
- 木下藤吉郎/羽柴秀吉/豊臣秀吉 声:大川透(PS2版)/高木渉(リマスター)
百姓出身ながらも信長の腹心にまで上り詰めた野心家で、当初から信長と幻魔の関係を知る数少ない人物の一人。弱肉強食を世の原理ととらえ、幻魔達に手を貸すことに何ら抵抗を感じていない。最終的には豊臣秀吉へ改名し史実通り信長亡き後天下統一を果たすが、幻魔達と再び結託して妖星の出現を機に本格的に凶行の数々に手を染めていく。
- フォーティンブラス 声:大塚明夫(1)/立木文彦(リマスター)/増谷康紀(新)
遍く幻魔を掌握する幻魔王。その姿は日本神話における白蛇、あるいは大陸に伝わる龍を想起させる。信長との契約のもと、暗黒儀式を執り行い地上の支配を目論む。一度は左馬介によって倒されるもその魂は滅びることはなく、鬼武者と幻魔達の戦いを傍観しながら復活の機をうかがっている。
- ギルデンスタン 声:大木民夫(PS2)/大塚芳忠(リマスター)
高等幻魔と呼ばれる高い能力を持つ希少な幻魔の一人で、幻魔界最高の科学者と称される。常軌を逸した研究欲に取りつかれたマッドサイエンティストで、造魔という人工の幻魔の製造に明け暮れ、より強力な作品を生み出すことに執念を滾らせている。「切り裂く」ことを好むため、生み出した造魔は刃物を武器とするものが多い。
幻魔
本シリーズにおける敵勢力。人類誕生よりはるか昔より存在する怪物達で、幻魔界と呼ばれる地底の世界に存在する。世界各地に存在するゲートのようなものを通じて人間の住まう地上界に幾度となく出没しており、平安時代以降日本へも侵攻を度々行っている。能力や知的レベルに応じていくつかのランクに分類されている。
シェークスピアの作品の登場人物に酷似した名前を持つ者が多く存在する事から、一説にはシェークスピアが幻魔と契約を結んでいたのではないかと言われている。
- 下等幻魔
低ランクに位置付けられる幻魔。言語能力を持たず知能に乏しい。習性は昆虫に近く、自身より上位にあたる幻魔を本能的に察知しその指示には盲目的に従う。武器を所有するタイプもいるが、大抵の個体は原始的な攻撃方法を好む。- バズー…幻魔界に幅広く生息する獣人のような外見の幻魔。主に造魔の手から生き延びた者の処理役を務め、体を丸めてて繰り出す回転アタックで逃げようとする人間を容赦なく轢殺する。
一部の個体はギルデンスタンが精製した薬品を服用して強化版の「ドラバズー」に変異している。 - ギャラーン…シリーズ唯一の皆勤賞の幻魔。鬼の力によって討たれた幻魔の残留思念が集合・実体化した存在で、「浮遊体」の異名で呼ばれる。周辺で死した幻魔の魂を体内に取り込み幻魔界に持ち帰る性質があり、魂を求めて鬼の力の使い手と幻魔の戦いの現場に引き寄せられるように出没する。
魂を多く吸収し続けた個体は体色が赤く染まった「ギャラーンクイン」へと進化し、他のギャラーンをも取り込んで巨大化していく。 - バットボーン…淡水に生息する幻魔。口からは圧縮した水を吹き出すことが出来、幼体の「バットチャイカ」と連携して狩りを行う性質がある。「3」では高等幻魔による改造を受けたことで適応能力が強化されている。
- ガッチャ…鞣革のように頑丈な皮膚と金属並の高度を誇る頭蓋骨が特徴の幻魔。目を持たず、気配を頼りに獲物を捕捉し、鉄球や棍棒を軽々と振り回して粉砕する。耐久力や体格は下手な中等幻魔を凌ぐが、下等幻魔故に知能は低く仲間を巻き込んで攻撃してしまうことがある。
- バズー…幻魔界に幅広く生息する獣人のような外見の幻魔。主に造魔の手から生き延びた者の処理役を務め、体を丸めてて繰り出す回転アタックで逃げようとする人間を容赦なく轢殺する。
- 中等幻魔
下等幻魔よりも知能が発達しており、武器を積極的に用いて戦う。ゲーム中では強めの敵キャラとして登場する事が多い。 - 高等幻魔
幻魔全体の中でも10万分の1ほどしか存在しないとされる上級の幻魔。ゲーム中では主にボス敵として登場する。高い能力や知力を持ち(中にはギンガムファッツの様な脳筋もいるが)、人間と契約してその力の一端を提供する者もいると言われている。ギルデンスタンは自分たち高等幻魔こそがある意味真の幻魔と言えると評している。 - 幻魔王
幻魔たちの頂点に立つ存在。もともとはフォーティンブラスがこの座についていたが、左馬介に倒されたことで「2」「3」では信長が取って代わっていた。 - 造魔
人間をはじめとする地上界の生物などをベースとして幻魔の血液や体組織を移植することで人為的に生み出された幻魔。雑兵的存在から高等幻魔並の戦闘力を有するボス格の個体までその強さは正にピンキリ。必ずしも生体ベースではなく、ドロガンド、死魔大筒、バンクヲーといった機械ベースの造魔も存在する。- 刀足軽…量産を大前提とした造魔の一般兵。
呼吸音などを頼りに獲物を察知して人獣問わず襲い掛かる。頭蓋骨が剥き出しなのは原始的な狩りの本能を強化するための脳手術の名残で、思考能力や理性は低いが痛覚や恐怖心が排除されており、倒れるまで戦うことをやめない。
巨大な顎を備える「ジャイド」、高所からの落下にも耐える強靭な四脚を持つ「ゾルム」、戦死した豊臣軍兵士をベースとした「豊臣刀足軽」等様々な上位・派生種が存在。 - 三つ目…忍者を素体とし、感知脳直や運動能力をより強化した造魔。主に斥候として使役される。怪しく光る3つの眼は視覚器官のみならず仲間内で連絡を行うための信号としての役目を併せ持つ。忍者の中でも手練れの者を素体とした上位種の「闇蜘蛛」は分身の術をも使いこなす。
能面を被り毒霧を口に含んだ「ジョーダー」、4本の腕を持ち遊撃に優れる「ザガート」、飛行能力を持ち上空からレーザーを照射する「三途烏」など様々な派生種が存在。 - 織田兵…信長が幻魔王に君臨したことに伴い、主君の様に幻魔の血を供給された織田軍の兵士達。外見こそ以前とほぼ変わりがないがその力は常人を大きく凌駕し、少人数で驚異的な働きを見せ織田軍の快進撃の原動力となった。元々高い力量を持っていた兵は幻魔の血の影響でより高い能力を獲得しており、親衛隊として信長に仕えている。
- 幻魔武将…幻魔蟲を体内に取り込んだことで中等幻魔相当の力を持つ造魔へと変貌した秀吉の配下達。大抵は他の幻魔を取り巻きとして随伴させており、それらと連携して攻撃を行う。個体ごとに異なる属性を持ち、ピンチ時の切札として鬼戦術に類似した強力な属性攻撃を繰り出す。
- マーセラス…鬼の力を持つ者を素体とした強力な造魔。研究を重ねたことで鬼の力に頼ることなくその性能を再現したタイプも生み出されており、こちらは少数ながら量産がなされている。
- 刀足軽…量産を大前提とした造魔の一般兵。
- 幻魔植物
幻魔界特有の植物。主にプレイヤーの進路を妨害する形で配置されている。
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関連項目
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