魅惑のガーリック あかりとは、紲星あかりを使用したグルメ動画を投稿しているYouTuber・miniが監修し、インフルエンサーZ株式会社が販売するニンニクスパイスのことである。
概要
2023年12月7日、YouTuber・miniの特徴であるニンニクのスパイスとしてmini監修の元制作が行われ、販売が開始された。
スパイスの内容はminiが少量でも納得行くレベルにニンニクが感じられるものとなっており、あかりの名前の由来はminiが当時、動画で使用している音声合成ソフト・『A.I.VOICE 紲星あかり』から流用している。[1]。なお、名前の利用に関しては後述の騒動の際にVOCALOMAKETSが発表した謝罪文においてminiが商品名に「あかり」を使用して問題ないか確認を取っていることが明かされている。
商品はボトルタイプとパウチタイプが販売されており、当初はボトルタイプが先行販売された。
内容量 | 価格 | |
---|---|---|
ボトルタイプ | 100g | 1,298円 |
パウチタイプ | 30g | 360円 |
なお、販売開始してから3時間で売り切れるなど好調な滑り出しを記録し、翌日には転売されていることも確認されている。その後も再販が行われるもそちらも売り切れたようで、現在の販売ページは公式販売ページからアクセスしても正規の販売商品が品切れであるため、3倍近くの価格で販売されている転売出品しか在庫がない状態となっているため注意が必要。
問題
この商品のパッケージイラストはいわゆるジャック・オー・ランタンをカボチャではなくニンニクに置き換えたようなものであるが、販売ページにおいてはminiの動画で使われている山栗鼠の「SDあかりそざい」に酷似した紲星あかりイラストが掲載されていた。
しかし、後にこのイラストがminiが紲星あかりの権利者であるVOCALOMAKETSに無許可で採用したものであり、かつ山栗鼠に無断で画風に意図的に似せるように別のイラストレーターに発注したものが判明した。
該当イラストはもともとminiは別の企画のためにこのイラストをすきというイラストレーターに発注し、買い切っていた。後にminiがVOCALOMAKETSが監修した株式会社HIKEのキャラクターグッズ企画『麺処きずな』に流用される形で採用された。それより前の2023年9月1日の段階でminiは『魅惑のガーリック あかり』の制作に際して「あかり」という名称を使うことに関する相談を受けていたものの、「あくまで『紲星あかり』の名称とキャラクターイラストは使用しない」としていたためVOCALOMAKETSサイドは関与する必要がないことをminiに伝えていた。そのまま12月7日にインフルエンサーZ株式会社が『魅惑のガーリック あかり』の販売を開始する。
しかし翌日の12月8日、VOCALOMAKETSは紲星あかりのイラストが使用されていたことを把握する。この時点で先述の『紲星あかり』の企画は既にラーメン店『じゃぐら高円寺』とのコラボメニューや各種グッズが完成するところまで進行してしまっており、VOCALOMAKETSサイドは無断使用を咎め立ててminiとの間で事を荒立てることを回避する判断をする。VOCALOMAKETSはインフルエンサーZ株式会社に対し、miniに対して「事後契約」の形を取って、イラストにコピーライト表記を入れることでイラストの継続を認めるという取り決めにした[2]。
12月25日にコピーライト表記が完了したこともあり、再販にあわせてVOCALOMAKETSサイドからも告知が行われた (参考) が、特異な経緯によるためにVOCALOMAKETSのサイト上では告知されておらず、VOCALOMAKETSも監修はしていないためか「紲星あかりがお手伝い」という曖昧な表現に留めた。この時点で『麺処きずな』の企画も既に発表されていたが、この時点ではイラストレーター・げるによるコンセプトアートのみが公開されており、miniが関わっていることも、すきによるイラストが採用されていることも公表されていなかった。
その後翌年2024年1月24日、『麺処きずな』の詳細な内容が発表される。そこで本企画のキャラクターグッズにすきによるイラストが採用されており、あたかもminiが普段山栗鼠の「SDあかりそざい」に言わせているような内容を言わせる形のアクリルスタンドをはじめ、複数のグッズで山栗鼠のイラストと誤認しかねない形ですきによるイラストが挿入されていた (各グッズの詳細は『麺処きずな』の記事を参照) 。
翌1月25日、山栗鼠は当該企画に採用されたイラストが自分のものではないことをポストし、更に同日のポストの中で同様の自身の素材に酷似したイラストが『魅惑のガーリック あかり』の商品ページにも採用されていることを把握していたことも明かした。この時点ではパッケージそのものに使用されたわけではなかったため見過ごしていたが、『麺処きずな』ではグッズに採用されてしまったことで誤認した者を確認し、ポストすることにしたというわけである。
ここで多くのものが問題視することになった要点として、山栗鼠の「SDあかりそざい」が規約上商用利用が禁止されているものであるということがあげられる。つまり「miniが商用利用不可の当該素材の規約を回避するため、別のイラストレーターに当該素材と酷似したイラストを発注した」疑惑が持ち上がったのである (なお後述の通り、miniはこの疑惑について事実であると認めている) 。これ自体は法的に問題無い行為であり、企業やプロもよく用いる手法ではあるのだが、本件は元の素材とあまりにも酷似したものを使ったせいでユーザーの誤解を招くことが問題視された。
各関係者が『麺処きずな』に関わる騒動に対する謝罪ポストを行う中、VOCALOMAKETSは山栗鼠と交渉を行い、ロイヤリティの提示を行うが、山栗鼠はロイヤリティを受け取ることを辞退するとともにこの騒動に関して詳らかにするようにVOCALOMAKETSに要求する。
これを受けてVOCALOMAKETSは『麺処きずな』について問題の内容と発生要因を整理した上で、2月4日に『魅惑のガーリック あかり』についても別に謝罪文をリリースする。この謝罪文において、
- 元々『魅惑のガーリック あかり』の販売時にminiとインフルエンサーZが紲星あかりのイラストを使用しない条件でVOCALOMAKETSに販売を打診したにも関わらず、実際には先程のすき
のイラストを採用していたこと
- 事態を穏便に済ませるため、事後契約という形を取っていたこと
- その際に素材イラストについて問題を認識する機会があったにも関わらず調査を怠ったこと
ことを明らかにした。
7日、miniも「miniのドカ食い気絶部チャンネル」名義の謝罪文をポストに画像で貼る形式にて公開した (参考) 。miniはこの謝罪文の中で
を公表した。これと前後して、Amazonにおける公式販売ページから当該イラストが削除されていることも確認されている。おそらく、miniまたはインフルエンサーZ株式会社が山栗鼠にこれ以上の迷惑をかけないように取り下げたと思われる。
こうしてイラストについての疑惑は関係者により事実であると認められ、VOCALOMAKETSより2月9日には『麺処きずな』についての最終的な謝罪文もリリースされたことで事態は収拾するかと見られていた。しかしここで、それまで事態を静観すると表明していたすきが「自分はクライアントの指示通り描いただけであり、権利はクライアントサイドがクリアにしていると思っていた。よって自分に責はない」といった内容のポストを行う。これを受けて山栗鼠は知っているか否か、悪気があったか否かに関わらずそれをやっただろうということを呟き、そののちそのポストに対して謝罪があっても反応しないと付け加えた (参考1
/ 2
) 。その山栗鼠のポストに対して、すきは謝罪ではなく「自分が何が悪かったのか分かれば謝罪したいので、教えて欲しい」といった内容のポストを行ってしまい、事態が再燃してしまう結果となった (詳細は『麺処きずな』の記事を参照)。
なお、すきは少なくとも2月12日時点で『麺処きずな』『魅惑のガーリック あかり』に関する全ポストを削除している。
関連リンク
公式リンク
- Amazon.co.jp: "魅惑のガーリック あかり" miniのドカ食い気絶部監修 ドカ食いプレミアム 100g : 食品・飲料・お酒
(紲星あかりが使用されていた時期のアーカイブ
)
- Amazon.co.jp: "魅惑のガーリック あかり" miniのドカ食い気絶部監修 ドカ食いプレミアム 30g パウチ : 食品・飲料・お酒
(紲星あかりが使用されていた時期のアーカイブ
)
プレスリリース
- 「miniのドカ食い気絶部チャンネル」より超魔級?!オリジナルスパイス「魅惑のガーリック あかり」が再販予約開始! | 株式会社Carry Onのプレスリリース
- 「麺処きずな」に関するお詫び | VOCALOMAKETS
- 『魅惑のガーリック あかり』に関するお詫び | VOCALOMAKETS
(2024年2月5日更新分
)
- 「麺処きずな」に関するお詫びと経緯のご説明 | VOCALOMAKETS
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- 山栗鼠 (@0201yamarisu) 2024/02/09 17:02
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- 山栗鼠 (@0201yamarisu) 2024/02/09 19:01
- 喜兵衛 (@kihee@vocalodon.net) 2024/02/06 13:52
- 喜兵衛 (@kihee@vocalodon.net) 2024/02/07 15:11
- 喜兵衛 (@kihee@vocalodon.net) 2024/02/10 03:26
関連項目
脚注
- *後述の『麺処きずな』の騒動を受けて、2024年2月7日付でminiは自身の動画にA.I.VOICEおよび『紲星あかり』を使用しないことを表明した。
- *なお、VOCALOMAKETSのメンバーのひとり・喜兵衛曰く「最終的には事後契約を締結していない」ことが明らかになっている (参考
) 。
- *この謝罪文の段階では『魅惑のガーリック あかり』を指すと考えられていた。しかし2月9日ににVOCALOMAKETSが追加で『麺処きずな』についての謝罪文をリリースした際に、その内容から『魅惑のガーリック あかり』でも『麺処きずな』でもない別の企画用にイラストを発注した可能性が浮上している。
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