魔の艦長席とは、宇宙戦艦ヤマトシリーズにおける死亡フラグである。
概要
宇宙戦艦ヤマトは第一艦橋の上に艦長室があり、艦長席は椅子がエレベーターとなって艦長室と行き来できる構造になっている。
だが、本来最も頑丈でなければならないはずのその艦長席周辺は何故かやたらと脆く、不沈艦のごとき耐久力を誇るヤマトにありながら、敵と激戦を行うと高確率で崩落、爆発し艦長だけが犠牲となってしまう事が多い。
また、この席に座ると持病が悪化したり、自爆特攻をせねばならなかったりして、座ったものは例外なく最低一度は戦線を離脱するか死亡するというジンクスがある。
このフラグは主人公補正をもってしても覆す事ができない恐ろしいフラグであり、ファンの間では半ば恒例行事として、悲劇が起こるたびに魔の艦長席と言われてきた。
なお、地球側の艦隊はヤマトを除き、敵が侵攻するたびにほぼ全て撃沈、壊滅の憂き目に合うため、作中に顔出しをする地球側の艦長はヤマトにかぎらず大概が死亡、負傷してしまう。
艦長に推挙されたら「俺はそんなガラじゃない」と辞退するのが正しいフラグ回避の方法であろう。
こんなこともあろうかと、言い訳を考えておいたぞ!
歴代艦長
- 初代 沖田十三(『宇宙戦艦ヤマト』、『宇宙戦艦ヤマト 完結編』)
宇宙放射線病が悪化し戦線離脱、(艦長室で)死亡→(わしの誤診でな)復活するも、自爆するヤマトにそのまま居座り死亡。 - 二代目 土方竜(『さらば宇宙戦艦ヤマト』)
彗星帝国との決戦時に艦橋付近が被弾し爆発に巻き込まれ死亡。狭義の意味ではシリーズ初の魔の艦長席の犠牲者。
リメイク作品である2202では、彗星帝国内に侵入したヤマトに大多数のカラクラム級戦艦の
ミサイル攻撃を艦橋に集中して受けてしまい、艦長席直上の天井が崩落して瀕死の重傷を負い、
古代に艦長職を譲り死亡するという、ある意味旧作アニメの山南と同じ死に方をした。 - 三代目 古代進(『さらば宇宙戦艦ヤマト』)
劇場版では土方艦長より艦長を引き継ぐも自爆特攻し死亡。
テレビ版(『宇宙戦艦ヤマト2』)では土方が艦隊司令のため実質的な艦長となるが、フラグを恐れたのか以後も長らく役職は艦長代理のままで、『宇宙戦艦ヤマトIII』でようやく四代目艦長に就任してもなお艦長席には座らない。ただし、艦長代理就任以後、古代は毎作かならず一度は負傷し戦線を離脱している。 - 三代目 山南修(『ヤマトよ永遠に』)
暗黒星団帝国との決戦時に艦橋を大型ミサイルがかすめ、その際に艦長室が崩落、巻き込まれて負傷、死亡した。 - 三代目 古代守(ゲーム版『宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国の逆襲』『宇宙戦艦ヤマト 二重銀河の崩壊』)
山南艦長の代わりに艦長に就任するが、やはり決戦時に負傷。ハーロックになった。
なお、山南はヤマトに随行する艦「しゅんらん」の艦長をやっており、華麗に死亡フラグを回避している…と思いきや、ストーリー展開次第ではこちらも死亡ルートが存在する。
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