概要
『魔導師ラルバ』とは、コマンド選択式アドベンチャーゲームである。プラットフォームはMSX2、開発・発売はコンパイル。1988~1989年にディスクマガジン『ディスクステーション』シリーズ1号・2号・4号で各話が連載されたのが初出。
1990年7月20日には『魔導師ラルバ 総集編』としてリメイク・DS増刊号『DX#2』扱いで単体パッケージ化された。『総集編』では、連載版の第2話・第3話の間に新エピソードが挿入されて4話構成になった他、プログラム・グラフィック・サウンドが強化された。
2003年12月4日よりプロジェクトEGGにてWindows向けに総集編のダウンロード販売が開始、2015年3月31日にはWindows8.1対応で再リリースされた他、2015年8月19日発売の復刻版『DiscStation Re#01
』にてパッケージ販売もされた(後者は販売終了)。
主な登場人物
- ラルバ
- とある姿で封印されていた闇の魔導師。
主人公(サイバーキャット)がその封印を解いてしまったことにより、復活を遂げる。
さまざまな魔物をサイバーキャットの元に送り込み、彼を苦しめる。 - サイバーキャット
- 主人公だが、その姿が明らかになるのは2話、名前が分かるのは3話(連載版では最終話)からである。
その名の通り、猫獣人の青年。
かなりトボけた言動が目立つが、戦士としては優秀である。 - ハーゲンダック
- 目つきの悪いアヒル。
サイバーキャットに敗北して以来、彼に惚れこみ、勝手に師弟関係を結んで付き従う。
アイテム
- ひかりのけん
- ハーゲンダックが持っていたが、サイバーキャットが奪い、自分の剣にしてしまう。
- カキのタネ
- 成長すれば柿の木になって、柿の実が食べ放題になるぞ!
- ホッピング(総集編のみ)
- 崖を飛び越えることができる。
- まるた
- これさえあれば邪魔な壁も怖くない?
魔導物語との関連
後に『魔導物語1-2-3』をディレクションする米光一成の作品であるためか、本作で出てくる人物やキーワードのいくつかが『魔導物語』シリーズに引き継がれている。
総集編でグラフィックを担当した氷樹むう、効果音を担当した塚本雅信も、『魔導物語1-2-3』に参加している。
また、『魔導物語A・R・S』は米光退社後の作品だが、氏がコンパイル在籍中に残した資料集を元にうゑみぞがシナリオ制作を担当し、本作へのリスペクトネタが特に濃くなっている。
- 魔導物語シリーズ全般
- 魔導物語A・R・S
- アウルベア(EGG配信版ではアウルぐま)
- アルル編に敵として登場。相手の心を読む能力を持つため、普通に戦っても全ての攻撃を避けられる。能力を無効化する特定の魔法を使わなければ倒せない。後に『ぷよぷよ通』にも「魔導師ラルバの手下」という設定を引き継いだまま対戦キャラクターとして採用されて知名度が上がった。
しかし、コンパイル和議申請後、ぷよぷよ関連作品に登場したキャラクターの著作権がセガに移動したことも関係してか、当初は2003年8月と予定されていたプロジェクトEGG版『魔導師ラルバ』の配信が遅れる原因となったのではないかと噂された。その後、同年12月の正式配信版では「アウルぐま」と微妙に名前を変えている。 - あらいぐまパスカル
- ルルー編にNPCとして登場。汚れたアイテムを洗ってくれる。
- 占いオババ
- シェゾ編にNPCとして登場。『ラルバ』に登場したアイテムを探している。
- おさる
- シェゾ編にNPCとして登場。『ラルバ』と同様のアイテム交換イベントが存在する。
- ドナルゾドック
- ルルー編にNPCとして登場。
- ハーゲンダック
- シェゾ編にNPCとして登場。
- ラルバ?
- シェゾ編にザコ敵として登場。笑い声を上げるのみで、おそらく幻影か偽物だろう。
- 魔導物語III究極女王様/魔導物語Aドキドキばけ~しょん
- 「おどる」コマンドが登場。一定の確率で少量の経験値(経験玉半分)が得られる。また、IIIでは「おどる」を使わないと先に進めない箇所が存在する。
関連動画
関連項目
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