概要
魔物、悪魔・モンスターなどと同様に悪鬼羅刹の類を呼び示す言葉として広く用いられており、特に漫画・アニメ・ゲーム作品では以前から頻出である。人間・神々・亜人種・生物・機械等とは成立ちが異なる存在として定義され、異界、とりわけ魔界の住人といった設定が為されている事が多い。ほぼ同義語の「悪魔」と並び用例の多い言葉となっているが、天使に対しては悪魔・堕天使が対置されるケースが圧倒的に多いため、その点では使い分けられていると言える(ただし近年の作品でこの傾向は弱まっている)。
魔族は種族ないし属性を表す分類としても用いられ、ゲーム作品では魔族に対して特に効力を発揮するアイテム・魔法や、逆に無効であったり効き目が薄い物とに分けられている。意義はほぼ悪魔と同様で、悪魔族という表現を用いている作品も散見される。
魔族は魔界の住人であり、基本的に人間や人間界、神々や天界に仇為す存在として描かれている。またそれらを一方的に脅かしているというシチュエーションが物語の中核に据えられているケースが目立つ。
国内の古文献は固より、中国古典においても用例は殆ど無いため国語辞書等にも項目としては載っていない※。確認された内では13世紀の書物『正法眼蔵』に「魔族となすべきにあらず、魔族とともならしむべきにあらず」という一節が見られる。また辞書に項目として無いことから訳出される際も"Mazoku"とそのまま音訳されている事が多い。訳語にはevil race, demon raceなどが充てられている。
※『日本国語大辞典』には同音類義語「魔賊」の項目があり、同項に於いて「魔族となすべきにあらず」が引用されている。
魔族が登場する作品
◆単に「魔族」という言葉を用いている作品が大半だが、「○魔族」といったように魔族のサブカテゴリに属する名称を拵えているシリーズも数多くある。
代表的なタイトル
- 『スレイヤーズ』
- 『東方Project』
- 『ドラゴンクエスト』
- 『ドラゴンボール』
- 『ハーメルンのバイオリン弾き』
- 『ストライク・ザ・ブラッド』
- 『葬送のフリーレン』
- 『まちカドまぞく』
関連動画
関連項目
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- ページ番号: 5485320
- リビジョン番号: 3238172
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