魔法単語

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マホウ
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魔法まほとは、

  1. でない存在または教えのこと。類義語として外法、対義語として仏法がある。
  2. 様々な西洋のまじないに対する総合的な訳語。
  3. 自然的な力のこと。
  4. 不思議な事柄、または不思議な事柄に対する喩。

一般的には 4.の意味で使用されるが、ファンタジー作品などにおいては非現代物理学的なものに対しても使用される。類義語として、魔術,呪術,妖術,超能力などがあげられる。

概要

魔法とは、普通人間には使うことのできない力や不思議現象す。

現在使用される日本語としての魔法という単語は、明治時代に様々な西洋後の和訳として付与された、とされる。同じ漢字圏である中国語でもmagicを魔法と訳し表記する。

神話伝説,伝承やファンタジー作品において、魔法の使用方法や種類は異なっており、具や呪文を使うもの、人を助けるもの、攻撃するものなど、様々に存在する。

現実に信じられた魔法や魔術

魔法とは、まあ何という笑わしい言葉であろう。 しかし如何なるのいつの代にも、魔法というようなことは人の心の中に存在した。そしてあるいは今でも存在しているかも知れない。

1928年 幸田露伴 「魔法修行者」

現代においてお伽噺に出てくるような魔法の存在が信じられることは少ないが、古くは魔法を使う者(西洋では魔女など)が広く恐れられ、魔女狩りのような惨劇の原因になった事もある。

魔術において、十九世紀から二十世紀にかけて黄金の夜明け団などの魔術団体が儀式魔術復運動を行い、近代西洋儀式魔術が成立した。現代でも魔術結社などは存在し、占い師や霊媒師なども含め、人によって信じたり信じなかったりする。

一方、魔術に似た呪術という概念がある。呪術に関する文化人類学での、未開社会呪術文献の歴史的集積である、J.G.フレイザー著『金枝篇』はわりと有名。金枝篇では呪術について、宗教ではなく科学の前段階であり、神に祈るなどの宗教的な行動というよりは、現代の科学的医療に近しいと説を唱えている。 

創作作品における魔法

小説漫画ゲームアニメなど様々な媒体で魔法という概念は用いられる。神話や伝承をもとに種類豊富な小説が著され、TRPGゲームブックを経て漫画コンピュータゲームアニメーションにおいてよく描かれる。

後に、「異」「能力バトル」「超能力」の概念が組み合わさった時代になると、「物理学量子力学など、科学に倣った改変力」の一種として扱われること作品も登場している

多くのコンピュータRPGではMPmagic point)という概念が用いられ、これを消費し魔法現象を行使する。魔女っ子魔法少女と呼ばれる多くのアニメーション特撮作品では、妖精精霊と称される存在から魔法を授けられ魔法を行使するなど、作品により様々に傾向が存在する。魔法少女魔女っ子)に関しては該当記事も参照。

以下に創作作品での魔法の具体例等を示す。

ダンジョンズ&ドラゴンズ
元祖RPG(テーブルトークRPG)であるこのゲームにも魔法は存在する。魔法使い僧侶といった特殊な職業人間しか使用ができない。また一日に使用できる魔法の回数が決まっていて、これがのちのMP概念につながった。魔法を使うことによって体力回復させたり敵を攻撃したりできる。
ウィザードリィシリーズ
ウィザードリィは元祖コンピューターRPGとも言われているゲームの一つである。
魔法の仕組みはダンジョンズ&ドラゴンズを強く受けており、特定職業でしか使えず、レベルごとに使える回数が決まっている。魔法を使うことによって体力回復したり敵を攻撃したりできる。
ファイナルファンタジーシリーズ
シリーズを通し、店で売られており普遍的な技術として浸透しているが、一部では特別な意味合いを持たされている。ファイナルファンタジーの魔法一覧を参照のこと。
FF6では、大昔に三闘神と呼ばれる神によってもたらされた力の一環で、幻獣の力を取り出した人間のみが扱う事が出来、1000年前の戦争でこの世から失われた力であるとされている。
FF8では、本当の意味での「魔法」は魔女と呼ばれる特別な人間のみが使えるもので、一般の人間が使うものはあくまで模倣技術に過ぎないものとされている。
ドラゴンクエストシリーズ
このシリーズでは基本的に「呪文」と呼ばれており、特別に「魔法」と呼ばれる体系がある訳ではない。しかし呪文体に戦う職業の事を「魔法使い」と呼び、あるいは「魔法の」などのアイテムもあり、魔法という概念自体は持っている。
ファンタシースターシリーズ
魔法に類するものとして「テクニック」が登場。これは精神力により炎や冷気や雷を出す点で多くの創作上の魔法と同じだが、本当の意味の魔法とは違い、科学技術によって伝承や御伽噺に登場する魔法を再現したものである。またシリーズによってはテクニックとは別に「マジック」と呼ばれるものがあり、こちらは太古から伝わる自然的な力であり、本来の意味での魔法に近いものとなっている。
東方Project
魔法の原理や効果などは様々であり、例えば霧雨魔理沙というキャラクターの魔法は、魔法の森キノコを様々な方法で加工した品またはミニ八卦炉と言う具を媒介にして自身の魔力線または爆発として放つ魔法。例えばパチュリー・ノーレッジの魔法は、呪文により精霊の力を借り、火水木金土日の7属性の力を発現する。その他のキャラクターの魔法は詳しい原理が不明。
TYPE-MOON作品
「魔術」と「魔法」が存在。
「魔術」とは「その時代の技術を用いれば(時間や金が多大にかかったとしても)再現な事を魔力で実行したもの」とされている。昔は魔法であったものも、文明の進歩とともに魔法でくなりただの魔術になる事もある。なお「月姫」から登場する「固有結界」という技は、「限りなく魔法に近い魔術」と言われる。
「魔法」とは「その時代におけるあらゆる技術を用いても実現不可能な事を実現する力」と定義されており、時代によって魔法に含まれる範囲が異なる。例えば大昔は人間を飛ぶ事は不可能だったので、その時代ではを飛ぶ力は魔法と呼ばれていたが、現代ではを飛ぶなら飛行機ヘリコプターに乗ればいいので、を飛ぶだけでは魔法にならない。
作中の時代(=現代)において魔法として分類されているのは、既に使い手も魔法も消滅したものを含めて6種。さらにその中で魔法の詳細または使い手が登場しているのは3種で、第二魔法「平行世の運営」、第三魔法魂の物質化」、第五魔法「魔法青(詳細不明)」。また、第一~第六のいずれに該当するか明らかでないものとして「時間旅行」無の否定」が存在するとされていたが、魔法使いの夜という作品にて「時間旅行」は第二魔法に含まれると判明。
ゼロの使い魔
土の四属性の系統の他、失われた「虚無属性の系統、属性を持たないコモンマジック人間以外の種族が使う先住魔法が存在。6000年前に始祖ブリミルによってもたらされた技術体系で、虚無を含め当初は五系統あったが、作中の時代までに虚無は失われ四系統となっている。
魔法を使うものを「メイジ」と呼び、この力は遺伝によって伝わるため、メイジでない人間は努力しても魔法を使えない。また「どの系統が最も適しているか」の性質も遺伝する。各々が自身で何日もかけて契約を行った自分専用の「」を持ち、一般的に会話に用いる言語でない、専用の「ルーン」で詠唱を行う事によって発動する。
コモンマジックルーンではなく口語によって詠唱を行う魔法。ごく簡単な効力の魔法は大抵コモン
始祖ブリミルがもたらした魔法系統よりも昔から存在していた、形態が全く異なる魔法を先住魔法と呼ぶ」。その場に住む精霊契約をする魔法であるため、特定の場所でしか使えない場合が多いが、その分威力は四系統魔法にかに勝る。また、四系統魔法では必須とされる「」を用いず口語を使う点で異なる。
魔法先生ネギま!
ごく簡単なものから非常に高度な魔法まで様々なものが登場する。系統はに「西洋魔術」「東洋魔術」の2種類が存在する。
まず「始動キー」と呼ばれる、各人で独自に決めたパスワードに相当する言葉を唱えた後に、ラテン語または古典ギリシャ語による呪文詠唱をする事で発動。
ドロヘドロ
ドロヘドロにおける魔法は、魔法使いの自身の体内で精製した魔法の「ケムリ」を口またはから魔法として発射する。作中の魔法使いは外見こそ人間と変わらないが、体内に「ケムリ」を精製する器官を持ち、それにより魔法を使う事が出来る。
ケムリの出せる量や魔法効果は先的に決まっており、基本的に一人一種類の魔法しか使えないが、応用はある程度効く。外部の自然的な法則や存在を用いる他作品の魔法使いと異なり、魔法の発生がケムリを作り出す器官や運搬する管なので、外科的に器官を失えば魔法が使えなくなるという弱点が存在する。
魔法少女リリカルなのはシリーズ
大きくわけてミッドチルダ式とベルカ式の2つの分類が存在し、内容的な両者の違いはさほどい。
違いを上げるとしたらミッドチルダ式が円、ベルカ式が三角形魔法陣をしている。ミッドチルダ式は効果範囲と汎用性に重点を置いているがベルカ式は攻撃の威力に重点を置いている。など。

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魔法

199 ななしのよっしん
2024/05/08(水) 11:18:25 ID: PCpDxn03rW
あ、魔法科学の違いを想定するとなると、一番は「その物の意味・定義使用者が変える」というのが
一番なんじゃないかという気がする。
端的に言えば、全く一枚のを二つに切ってそれを火に燃やすことにする。その神の半分は当然に燃え切るが、
魔法を使ったの方は「絶対燃えない」という定義となることでたとえどれだけ熱しようと燃えることはなくなる。
そういったように「から破裂する火の玉を生み出す」とか「気条件が整ってないのに雷が発生する」とか
本来科学的に起こる事ではない物を発生させるのが魔法という概念はどうだろうか。
で、上記で書いているように「を変質する」ではなく「何かに別の意味を生み出す」ためにその要諦を理解し、
「意味」を構築するのが上手い人が高位の魔法使いに慣れるという論理になると。
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200 ななしのよっしん
2024/06/03(月) 23:15:31 ID: iohyfCbv5K
そんなもん単純に「同じ条件で同じ術式使っても人によって効果が変わる」めざパみたいな理屈でいいじゃんって思う
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201 ななしのよっしん
2024/11/06(水) 18:12:52 ID: hB9fhkhM5h
コップを出す魔法」でグラスは出せるのか
あるいはグラスが「ギリギリ出せる」として、「ギリギリの存在」はどう処理されるのか(問題なく出せるのか、確定では出ないのか、形がになるのか、効きが短いのか、使う人によって異なるのか)

これらは「羅生門下人父親血液型は何か」という問いと同程度に「判断を保留された問題」「不適切な問題」「曖昧な問題」「真理値が不定の問題」であるべきなのだろう。

しかし、ゲームライトノベルの台頭は真理値が不定であることを許してはくれなかったし、少年漫画家SF作家はそういう「曖昧さ」が許容される世界を作ることができなかった。何をしても「どこかに答えがある」ということを読者めかさざるを得なくなった。
この時点で魔法科学に堕ちたのだろう。
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202 ななしのよっしん
2024/12/20(金) 08:15:12 ID: wQOCI2wLra
ゲームSF作者真実ガイドラインを握っているとプレイヤー読者と了解して物語を作るので、既知の組みから本人らは出られないのが魔法から外れる
ただ第三者から見ればその組みも個人の曖昧な恣意性に頼るので科学からも外れている
その代わりに物語ギミックとしては強力

これらは「どこかに答え」の「どこか」が「作者の意図の中」の場合
ファンタジー作家は「どこかに」を「作者も知らない所」に置き、作者は描写を「自分が観測した内容」だけに限定する
未描写部分について作者読者より知識を持つがそれ以上は読者と同じ立場にある
これは作劇上の曖昧さは減った物の原則的には伝統的魔法と同じ状態を維持している物と思う
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203 ななしのよっしん
2024/12/20(金) 09:01:25 ID: wQOCI2wLra
に便利なのでSFファンタジーの言葉を使ったが実際の執筆過程にそこまでの厳密さをめるべくもないので現実の作品や作家は偏りはあれほぼその両者の要素を持つ事は付記しておく

身体的技魔法テクノロジーで考えると魔法は身体的技と同じように他者と共有できない個人の体験を基盤に持つ
魔法が一般的になった世界を描いても大抵は設定のどこかに共有しきれないブラックボックスが残るので魔法的要素が残る(厳密に科学的設定をした場合は原理が明かされる頃には魔法らしさが失われる)
近代物語自給自足、対面での伝達などの身体性を持つ要素が重要で、個人の所有かつ進んだテクノロジー並みの事を起こせる魔法は、魔法を使わない人と同列の物語要素として扱えるので便利
一方魔法テクノロジーと同じように個人の外に体系を持つので「かに秘密を教えてもらわないと使えないが教われば簡単に身に付く」要素がつく(戦士技や職人の技術は自分で見つける時間が多い)
ぶっちゃければ歴史上の魔法はまずほとんどが実在しない物だったので、テクノロジー化するために万人に観
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
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204 ななしのよっしん
2025/01/01(水) 18:14:37 ID: iohyfCbv5K
なんか頭の硬そうな連中がごちゃごちゃ理屈っぽく書き垂れてるけど、それをその場の時々に合った言い回しや行動に反映させて、ハッタリだろうと相手に信じ込ますってのが魔法本質じゃないのかね
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205 ななしのよっしん
2025/01/03(金) 13:00:19 ID: wQOCI2wLra
現実魔法と信じられた物やバックボーン抜きの魔術そのものを研究した人達については半分その通り
違うのはその場限りでなく、時に魔法を使う人自身でも信じ込み続けさせなければ「ならない」事かな(詐欺師ぺてん師はネタがバレても「本物の詐欺師ぺてん師」には違いないが魔法使いは信じられている間だけ有効)
根拠もないのにその場限りでもない信用が古今東西で似たような形で生まれてくるのは結局人間生物的に持つ錯誤の仕組みが原因なので普遍性がある(フレイザーの感染呪術と類感呪術とか)

創作神話の場合、作者や語り手が「真実」を決定できるので少し変わって来る
どんな荒唐稽な現象でも読者や聞き手を騙す必要がない代わりに納得させ魅力的に思わせる必要がある
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206 ななしのよっしん
2025/01/03(金) 13:21:44 ID: wQOCI2wLra
SFで意欲的なガジェットを出してもこんなのは筋の通らない、魔法みたいな物だと思われて推理や考察を放棄されると困る
ファンタジー魔物魔法を出しても知らない生物機械と同じで描写されない部分も理屈のつく所に収まるだろうと思われるとがない
最終的にはSFなら筋の通った理屈から予想できない結末に繋げる事で知的驚きが、魔法なら理解できない存在の中にも身近な当然の生活的営みや思考を見せる事で実在感や普遍性を出せるが、オチがつく前にあり得ないわとか大して不思議でもないだろうとか思われないための工夫が要る
現代人は理屈に強くなりすぎているので虚構だと(今さら)バレる事よりも「真実」を書き込みすぎてボロが出たり世界観が狭くなってしまう問題の方が多いだろう
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207 ななしのよっしん
2025/01/19(日) 23:58:00 ID: FJUuvqhAJD
魔法の力の人間ならダルマカートリッジにして組み込んだロボとか機械作ればいいのに
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208 ななしのよっしん
2025/02/06(木) 12:50:30 ID: hB9fhkhM5h
魔法本質は演出なんですよ
ヒットストップのようなもので、何か大それたことをしようとすればするほど、要される動作や結果が大きくなるし、その行動が結果と結びついている必要がある。少なくとも映像はそうだ。
じゃあその動作をどうやったら格好よくできるのか考えたとき、含みを持たせた感じになったというだけのこと。
それを何か勘違いした輩が、これこれの動作にはこういう意味があって〜などと理屈をこね始めた。何度も見せられてれば原理はともかく何が起こるのかぐらいは予想つくのにも関わらず、だ。
で、魔法の開いてる「理屈」を埋めるのにニチアサ少年漫画でやるような設定が使われた。何故ならそれらは「未分類」だったから。SFと呼ぶにはか雑で、何より新規性に乏しかったからだ。
そして特にライトノベルを書くような人というのは話の本筋から逸れて蘊蓄や類例を垂れ流す。それで面いと思わせることができてしまう。だから流行ってしまった。
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