魔王momoとはただ只管に相手をデュエルで捻じ伏せることのみを生き甲斐とする、1キル戦術に特化した最強のデュエルマシーンのことである。
・・・というような感じの設定が定着してしまったあるタッグフォースシリーズのプレイ動画内に登場するコナミ君のこと。
概要
主にTF4やTF5のプレイ動画を投稿しているユーザー名momo氏(現momo2)の動画につけられることのあるタグ。
氏の動画は最初こそフリーデュエルや各キャラクターのストーリーをノーカットのデュエルも交えた普通の動画であった。(それでも初期の時点で相当に強力なデッキを使用しており、後の魔王化の片鱗を見せている)
しかし、TF4のストーリー動画の途中から段々とヤバい1キルデッキの使用が目立ち始め、物語によってはダメージ10000オーバーなど当たり前のエゲつないオーバーキルが横行するようになる。更には投稿者であるmomo氏も視聴者のニーズをわかってしまったのか、デッキ名に必ず1キルの三文字を入れたり、デュエルマシーンを名乗ったりする。
TF5の時点ではもはや自重することをやめ、数々の超絶的な戦術で相手に1キルの恐怖を植え付ける冷酷無比なデュエルマシーン、魔王momoと化していた。そんな彼の戦術に視聴者は毎回相手のデュエリストに逃げろと警告してみたり、次はどんな1キルを見せてくれるのかと期待してみたりと、動画を楽しんでいるようである。
また、時折momoに某ヘルカイザーが憑依してみたりと、ネタ要素にも満ち溢れている。
1キル戦術の数々
基本的に1キル前提でデッキを組むことが多いので、必要なパーツ以外のカードは成金ゴブリン、トレード・イン、打ち出の小槌、カップ・オブ・エースといったデッキ圧縮や手札交換に特化したカードで埋まっていることが殆どである。また魔王故になのか引きの強さも相当な物で、カップ・オブ・エースを使えば大抵の場合当然正位置ィ!となる。
恐らく魔王誕生のきっかけとなった龍可とのデュエルで見せた1キルデッキ。ギミック自体はかの有名な王立魔法図書館を利用したドローブーストによるエクゾディアでの勝利を狙ったデッキなのだが、魔王の恐ろしいところは初手の時点で図書館に加えてトゥーンのもくじや黄金色の竹光といったパーツが揃っており、後半1ターン目にしてそれらのカードを駆使してドローを加速、更には断殺やトレード・イン、デステニー・ドローも合わせて次々とカードを引いていき、龍可に何もさせないまま一方的な勝利を納めた。
アキとのデュエルで披露したこれまた有名な未来融合とオーバーロードフュージョンによるキメラテック・オーバー・ドラゴンを使った1キルデッキ。しかし、魔王はこのデュエルでもまた驚異的な引きを見せ、後攻1ターン目に断殺を使った時点でパーツを全て揃え、ハリケーンで場の安全を確保してから未来オーバーを発動。召喚されたキメラテック・オーバー・ドラゴンのニジュウニレンダァ!!によって15700という驚異的なオーバーキルで勝利した。
因みにTF4には収録されていないキメラテック・オーバー・ドラゴンのムービーを過去作から引っ張ってきて挿入したり、デュエル後にmomoがヘルカイザーと化していたりと芸の細かさも素晴らしい。
遊星とのデュエルで披露したデッキ。エゲつなさでは上述の二つすらも凌ぐ内容となっている。3000以上のダメージで互いのデッキ・墓地からモンスターを全て除外するヘルテンペストと、相手とのライフの差だけダメージを与える裁きの代行者・サターンを組み合わせたデッキ。魔王はこれに魂吸収やネクロフェイスを加えた結果、1ターンで22500という莫大なライフポイント得て、返しのターンに天空の聖域とサターンを用意し効果を発動。17300という数値でオーバーキルを果たした。
モブキャラクターである瀬良あゆみとのタッグを組んだ際に最初のデュエルで披露したデッキ。チェーンマテリアルとフュージョン・ゲートを使ってDragoon D-ENDを次々と召喚し、予め用意しておいたカタパルト・タートルで次々と射出して勝利するというATMさんも真っ青のデッキ内容である。因みに瀬良あゆみとのタッグデュエルの際には度々ヘルカイザー化していたり、続編の動画でmomoが瀬良あゆみの境遇を哀れみ抱っこしてあげた時に「デュエルマシーンにも感情が芽生えた」といったコメントが流れたりと、動画内でのmomoのキャラ付けがどんどん凄いことになっている。
シェリー・ルブランとのタッグの際に使用、オシリスの天空竜の効果である手札の枚数分、攻撃力が上昇する効果を使った1キルデッキ。初手の内容が芳しくなかったもののそこは魔王の腕の見せ所で、断殺や小槌ですぐに手札を入れ替えた後に光神化→暴走召喚のコンボでテテュスを3体召喚。そして手札入れ替えカードを駆使しながらテテュス3体の効果で次々とデッキからカードを引いていき、最終的にオシリスを召喚。その時点での手札枚数は23枚=オシリスの攻撃力は23000という驚異的な数値となっていた。
ルチアーノとタッグを組んだ際に使用。星見獣ガリスの効果を利用したコンボデッキで、一撃のダメージこそその他のデッキに劣るものの、じわじわと相手を焼いていく陰湿さから恐らく数ある1キルデッキの中でも非常に恐ろしい内容となっている。対戦相手の遊星も初手の時点でジャンク・アーチャーとニトロ・ウォリアーをシンクロ召喚するという幸先の良いスタートを切ったのだが、それに対し魔王は返しのターン、初手の時点で必要なカードを全て揃えておりコアキメイル・デビルを召喚。そして星見獣ガリスをコアキメイル・デビルとA・ジェネクスバードマンの効果によって発生する無限ループで使いまわし、次々とデッキトップから送られる地縛神のレベル10×200=2000のダメージを延々と与え続け、遊星に何もさせまいままなぶり殺しにした。
十六夜アキとのタッグを組んだ際に使用。未来オーバーに引き続きサイバー流による1キルデッキである。デュエル内容こそ普段通りにドロー補助カードで必要パーツを揃えハリケーンで場を一掃した後、パワー・ボンドによって召喚されたサイバー・ツイン・ドラゴンにリミッター解除を加えた攻撃でトドメを刺すという比較的シンプルな物なのだがそこは魔王、手札のリミッター解除を使えば一撃で勝負が決まるところを、事前にアキが召喚していたギガプラントとリミッター解除を使わないサイバー・ツイン・ドラゴンの一撃目で相手のライフをギリギリまで削り、最後にリミッター解除を使用して10000以上のオーバーキルを行うという徹底ぶりを見せつけた。
鬼柳とタッグを組んだ際に使用したデッキ。サイバーツインに続いてまたしてもサイバー流による1キルデッキである。そして恐らく数ある氏の1キルデッキ、いや、デュエルモンスターズにおいて限界クラスのオーバーキルを披露したデッキと言っても過言ではない。基礎となるギミックこそサイバーツインと同じ、パワーボンドとリミッター解除による超攻撃力による1キルを狙ったデッキなのだが、我らが魔王は最早その程度の数値では満足出来なくなっており、永続罠カードである便乗を用いて、レベル調整や魔宮の賄賂のデメリット効果を利用して次々とカード引くデッキレスコンボを披露。
手札が十分に溜まった所でパワーボンドでサイバー・エンド・ドラゴンを召喚し、巨大化を装備させてリミッター解除を発動。そして手札の魔法石の採掘や魔法再生を次々と使用しリミッター解除を何度も何度も使いまわしていった結果・・・
サイバー・エンド・ドラゴンの攻撃力がどうなったかはぜひ自分の目で確かめてみてほしい。
その他にも氏は青眼やマジック・ストライカー、三幻神、ビックバイパーなど数々のカードを使った1キル動画を公開している。魔王の容赦のない戦術に興味が沸いた方はぜひ他の動画も視聴してみることをオススメする。
関連項目
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