スーパー戦隊シリーズ44作目は
史上最高にゴージャス!
『宝石×乗り物』をモチーフに、
“かつてないほどに光輝く
キラキラヒーロー”が誕生する!
魔進戦隊キラメイジャーとは、2020年3月8日より放送開始~2021年2月28日で放送終了となった、スーパー戦隊シリーズ第44作目である。
概要スパークリング!
2020年代初にして、年号が2019年5月に変わり放送開始となる、初の純令和戦隊。昨年度の「騎士竜戦隊リュウソウジャー」からTVシリーズが3月に放送開始になったことに伴い、本作も同月からのスタートとなる。また本年度からの新たな試みとして、同年2月公開の映画「スーパー戦隊 MOVIEパーティー」にて第1話以前の時系列となる「魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO」を公開することもアナウンスされている。
モチーフは宝石×乗り物。意外にも前者がメインモチーフに採用されるのは「大戦隊ゴーグルファイブ」以来、実に38年ぶりとなる。乗り物に付加要素を組み合わせた戦隊としては「炎神戦隊ゴーオンジャー」をはじめとした前例があり、本作に登場する巨大戦力の魔進も同作同様に意思を持った存在として描かれる。またスーツやメカにはそれぞれクリアパーツを使用しており、本作の売りである”ゴージャスさ”が前面に押し出されたキャラクターデザインとなった。
主な製作スタッフには、東映側のプロデューサーに近年は「科捜研の女」など実写ドラマでの活動が多かった塚田英明が久々のスーパー戦隊復帰。もう1名に「宇宙戦隊キュウレンジャー」の望月卓が起用されている。メインライターは塚田とは「特捜戦隊デカレンジャー」でタッグを組み、令和初のメイン脚本となるベテランの荒川稔久。パイロット版監督に平成仮面ライダーシリーズから移籍となった山口恭平が初の戦隊担当、音楽は「魔法使いの嫁」などのテレビアニメやドラマ、映画と幅広く制作する松本淳一が手掛ける。
同じニチアサの仮面ライダーゼロワン、ヒーリングっど♥プリキュアと共に新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を大きく受けた作品であり、特にこのキラメイジャーは主演の1人である小宮璃央が感染する被害が発生した(後に復帰)のもあり、スケジュール変更を余儀なくされた。このため、5月中旬~6月中旬までは総集編でカバー(エピソードZEROも含まれていた)した関係で、話数は45話とジャッカー電撃隊に次いで少ない放送回数となった(総集編を除いた場合)。
加えて玩具関連にも大きな影響を与え、4~6月の売り上げが前年比60%だったのもあって、歴代最低となる45億円となってしまった。
あらすじシューティング!
うつくしい宝石の国”クリスタリア”が
闇の帝国”ヨドンヘイム”に侵略された。クリスタリアの王女は、ふしぎなパワーを秘めた
5つの宝石”キラメイストーン”と共に地球へ。
キラメイストーンと共鳴し
かがやく精神”キラメンタル”をもつ5人の戦士をさがす。4人の戦士がそろったが、
ついにヨドン軍が、地球の侵略をはじめた。
あとひとりはどこに!?人がかがやくとき、そこに奇跡が生まれる…
かがやき、それは未来を変える戦士の証!魔進戦隊キラメイジャー!
登場人物インクレディブル!
魔進戦隊キラメイジャー
キラメイストーンに選ばれた5人の戦士。それぞれが普段は本業をこなしながらCARATの支援を受けつつ活動している。その新体操めいた名乗りは歴代戦隊屈指の高難易度とされている。約二名除いて。
- 熱田充瑠(あつた・じゅうる)/キラメイレッド…小宮璃央(こみや・りお)
絵を描くことが好きな高校生。
本編1話でレッドキラメイストーンに選ばれ、キラメイジャーとして戦うことになる。
類稀なる想像力を持ち、想像力が溢れるゾーンに入った時には誰にも負けないキラメンタルの輝きを放つ。
「ひらめキーング!」→この閃きで突破口を見出し、新たな魔進を生み出す。この力はクリスタリアの王、オラディンにも備わっていた力らしい。 - 射水為朝(いみず・ためとも)/キラメイイエロー…木原瑠生(きはら・るい)
eスポーツ界のNo.1プレイヤー。シューティングゲーム部門では賞金ランキング1位の座に君臨する。
エピソードZEROでイエローキラメイストーンに選ばれキラメイジャーになった(以下3人も同じ)。
バックボーンを活かした銃撃戦が得意。 - 速見瀬奈(はやみ・せな)/キラメイグリーン…新條由芽(しんじょう・ゆめ)
100m走の日本記録を持つ女子陸上界のスピードスター。グリーンキラメイストーンに認められた。
好奇心旺盛で、何も考えずに突っ走ってしまうこともある。
戦闘でも同じで、脚力を活かしたスピード戦法が得意。 - 押切時雨(おしきり・しぐる)/キラメイブルー…水石亜飛夢
かつて幻影騎士としてホラーと戦っていたイケメン人気アクション俳優。
冷静沈着で頭脳明晰なマルチプレイヤー。ブルーキラメイストーンに選ばれている。
得意の剣術で磨いた強烈な剣戟で敵を斬る、文字通りの剣士。 - 大治小夜(おおはる・さよ)/キラメイピンク…工藤美桜(くどう・みお)
過去に眼魔と戦っていたシスコン兄を持つ、テレビでも評判の美人過ぎるスーパードクター。ピンクキラメイストーンに選ばれた。
物事の判断基準は「エモい」か「エモくない」かで、ちょっとズレているところもある。
合気道の実力者でもあり、柔を押し出した戦闘スキルを見せる。 - クリスタリア宝路(くりすたりあ・たかみち)/キラメイシルバー…庄司浩平(しょうじ・こうへい)
お宝一筋のトレジャーハンターで”昭和”な快男児。”ワンダー”を会話に用いたりするのが特徴。
オラディンの養子かつ無鈴の実の兄であり、彼からは「にいに」と呼ばれている。
30数年前に体内にモンストーンが入り込む事故に遭い、クリスタリアで身体にキラメイストーンを宿すことで生命維持がなされている。そのため普通の人間よりも老化速度が遅い。
キラメイ魔進たち
キラメイジャーになる人間を選ぶ意思を持つ宝石”キラメイストーン”が、充瑠の閃きと想像力により変化した存在。この能力は、クリスタリアにおいてはオラディンが唯一持つものだった、とマブシーナは語っている。
- レッドキラメイストーン/魔進ファイヤ…(声)鈴村健一
「テンションMAX!めっちゃメラメラだぁ!」
相棒に充瑠を持つ、赤いキラメイストーン。消防車に変形する。
彼の可能性をどこまでも信じ、テンションMAXで突っ走る熱血漢。
この形態になる前に、事件現場に急行するために一度だけスポーツカー形態の”魔進マッカ”になった事がある。マッハの色違いとか言うな。 - イエローキラメイストーン/魔進ショベロー…(声)岩田光央
「熟練の技をとくと見よ!ショベルでホイっと。」
為朝を相棒に持つ、黄色いキラメイストーン。ショベルカーに変形する。eスポーツとの関係性は…精密操作?
5つのストーンの中では古株らしく、「為朝第一」をモットーに行動する。 - グリーンキラメイストーン/魔進マッハ…(声)赤羽根健治
「お嬢様の名にかけて、速攻で終わらせます!」
瀬奈を相棒に持つ、緑色のキラメイストーン。スポーツカーに変形する。
イケボ(公式)の執事魔進。公式発表の際は過去に同じスーパーヒーロータイム枠の「仮面ライダードライブ」が放送されたこともあり、SNS上で大きな話題を呼んだ。 - ブルーキラメイストーン/魔進ジェッタ…(声)大河元気
「見て翼のきらめき!ギュイーンと行くよ!」
時雨を相棒に持つ、青いキラメイストーン。ジェット機に変形する。
彼をアニキと慕う、無邪気な少年魔進。 - ピンクキラメイストーン/魔進ヘリコ…(声)長久友紀
「許すまじ悪の極み!ビシッとお仕置きです!」
小夜を相棒に持つ、ピンク色のキラメイストーン。ヘリコプターに変形する。
彼女と同じく楽天家、不思議ちゃん魔進。擬音や独自のワードを用いた言葉遣いが特徴。 - 魔進リフトン…(声)穴井勇輝
- 魔進ローランド…(声)小峰一己
- 魔進キャリー…(声)前川綾香
地球で発見されたキラメイストーンで、ショベローが充瑠に頼みひらめキングで魔進にしてもらった3体。それぞれが語尾に”~トット”、”~ラット”、”~リット”と付けて話す。
三叉槍、ローラー、盾に変形でき、キラメイジンの武器や防具の役割を果たす。 - 魔進ジョーキー/スモッグジョーキー
ガルザが所持するブラックキライメイストーンが変形した蒸気機関車型の魔進。元々はクリスタリアの王室専用列車であり、ガルザの歪んだ力により先頭車両が恐竜のように変化している。
単独変形も可能で、恐竜型のスモッグジョーキーになる。必殺技は「闇業火"バーンブラッカー"」。 - 魔進エクスプレス
マブシーナが地球を訪れる際に乗ってきたホワイトキラメイストーンが、充瑠の閃きにより変化した特急列車型魔進。
聖なる力でジョーキーの暗黒を照らす能力を持ち、下記のキングエクスプレスにNTR合体が可能。 - 超重機/魔進ドリジャン
宝路が無鈴に発注した、CARAT製の巨大発掘魔進。
3本の巨大ドリルによる掘削特化型の魔進で、地下100mを1分で掘り進むことが可能。 - 魔進ダストン…(声)山森圭介
- 魔進マゼラン…(声)島津孝暢
地球で新たに発見されたキラメイストーンで、それぞれが充瑠のひらめキングで魔進になった。
語尾に”~ダス”、”~マッゼ”と付けて話す。
掃除機、ウォーターガンに変形でき、こちらも各種巨神の武装の役割を果たす。 - 魔進ザビューン…(声)吉野裕行
かつてオラディン一行がヌマージョ討伐の際に所持したアクアキラメイストーンを、ひらめキングで魔進にした姿。呪いを無効化する能力を持ち、邪悪を噴き飛ばす。
ジョーキーを介さなくてもキングエクスプレスへの合体が出来る他、分離変形することでランドメイジの武装にもなる。 - 魔進ハコブー…(声)稲田徹
ゴールドキラメイストーンが変形した輸送機型の魔進。元々クリスタリア王宮で少年期のオラディンの教育係をしていた彼が、王となったオラディンの力で魔進となり今の名を授けられた。
ファイヤ達を一式載せて運搬が出来る他、聖地アタマルドなどの別時空へワープする能力も持ち合わせている。
伝説の四巨神
クリスタリアの伝説に記された巨神たちを指す、本作の巨大ロボ。ガルザの台詞からその存在が明らかになり、グレイトフルフェニックスの登場により四巨神が出揃った。
-
キラメイジン
クリスタリアに伝わる伝説の四巨神のうちの一人で、”煌輝(きらめき)の巨神”。ファイヤからヘリコまで、5体の魔進が合体する。
状況に応じて下記の2体のロボに分割することも可能で、攻撃方法も多彩。
必殺技はジェッタソードで相手を一刀両断する「キラメイダイナミック」。 -
キングエクスプレス
伝説の四巨神のうちの一人で、”音速の巨神”。エクスプレスがジョーキーを連結する形で変形、合体する。
目を見張るスピードで闇を掻き消し、バーンブラッカーや斬撃波など手数に富んだ攻撃が売り。
必殺技はV字型のビームブーメランを連射する「キングエクスプレスバーンプラスター」。 - ギガントドリラー
伝説の四巨神のうちの一人で、”剛力の巨神”。シルバー自身が宝石変身したシャイニーキラメイストーンと一体化、変形する。
大地も轟くパワーで闇を打ち破り、ドリジャンドリルや投げ技を得意とする破壊王。
必殺技は3つのドリルを連携させて敵を粉砕する「ギガントクラッシュ」。 - グレイトフルフェニックス
伝説の四巨神最後の一人で、”飛翼の巨神”。魔進となったオラディンとハコブーが合体し、奇跡の翼で闇を退ける。
2本のゴールデンアックス、それらを合体させたゴールデンハルバードを振るい、高速飛行で空中戦力にも対応できる。更に胸のオラディンコアによる輝きは魔進たちの士気向上の力を持つ。
必殺技は大空からの一刀両断、「グレイトフルプロミネンス」。
クリスタリア/協力者の人々
- マブシーナ…(声)水瀬いのり
クリスタリアの王女でオラディンの娘。ウィ!とか言ったりしない。
ヨドンヘイムの侵略により、父のオラディンの命によりキラメイジャーになる人物を探しに地球にやって来た。
彼女の流す涙”ブルーダイヤ”は充瑠の想像力により形状を変化させることが可能で、時折サポートアイテムとしての役割を果たす。
エピソードZEROでは彼女の視点から本編前の時系列が語られる。 - オラディン/魔進オラディン/ナレーション…(声)杉田智和
クリスタリアを統治する王。名前の由来は北欧神話の戦神、オーディンからとされる。
国民の幸せを第一優先にする、深い慈しみに満ちた偉大で朗らかな王様。
突然ギャグを言ったりするあたり庶民派なのかもしれない。クリスタリアで唯一物を創造できる。
剣術の達人であり、エピソードZEROでは侵攻してきたベチャット相手に善戦。クランチュラを返り討ち寸前にまで追い込んだが、弟のガルザの裏切りにより負傷。ベチャットに群がられ、落命する。
遺体は乱暴に外へと引きずり出されていった。もしもの時は友人がいる地球へ行くよう娘のマブシーナに言い残しており、玉座の裏にあったキラメイストーンを携えてシーナ姫は地球へと向かった。
博多南家とは宝路が養子に行った頃からの間柄であり、無鈴も彼の友人の一人である。
長らく死亡したと思われていたが、エピソード29で魂が健在している事が判明。肉体の方はヨドン皇帝によって封じられていたが、魂はアタマルドにあるミラクルストーンに乗り移り、魔進オラディンとして甦った。 - マバユイネ…(声)桑島法子
クリスタリア王妃で、マブシーナと宝路の母親。
夫のオラディンと共にヌマージョ討伐に向かうも、彼女が掛けた”大いなる闇の呪い”でその7日後に砂となり、肉体が消滅した。またCV:桑島法子か
だがザビューンによれば消滅の際に魂をヘッドドレスの宝石に移しており、少しの間なら自分の意思で会話が可能のようだ。但しエネルギー消耗が激しく、力を使うと長い眠りについてしまう。しかしながら宝石の威力は生前の頃から絶大で、キラメンタルによる攻撃を増幅させる作用を持っている。
なお、彼曰く極度の心配性らしい。 - 博多南無鈴(はかたみなみ・むりょう)…古坂大魔王
オラディンの友人で、地球では来るヨドンヘイムの襲撃に備えCARATを設立。代表として活動している。
キラメイストーンの力を引き出す変身アイテム「キラメイチェンジャー」や武器を開発するメカニック担当。普段はトボけた感じの性格だが、クリスタリアとの関係などミステリアスな一面もある。 - CARAT(カラット)
オラディン王からのヨドン軍の存在を知らされた無鈴が、財団の力を使って設立した地球防衛組織。都心の真ん中にヤシの木そっくりの本部ビル「ココナッツタワー」があり、キラメイジャーの出撃拠点となっている。キラメイストーンも普段はここに格納されている。ヨドン軍が出現するとヨドン反応を検出し、キラメイジャーが出撃。出番は少ないが一般職員も勤務しており、影ながらキラメイジャーをサポートしている。地球防衛組織である事は伏せられており、表向きは宝石装飾店ココナッツベイとして活動。
公式サイトでは、CARATからのお知らせと称して公式情報を発信している。 - 真咲美希(まさき・みき)…伊藤かずえ
- 真咲なつめ(まさき・なつめ)…桑江咲菜
エピソード27にゲストとして登場。13年前に放送された「獣拳戦隊ゲキレンジャー」の真咲親子ご本人である。2020年現在でもジャン語は健在で、暗号として用いることでヨドンナとガルザを出し抜いた。
現在は親子そろってスクラッチ社の商品開発に勤しんでおり、瀬奈とはスポンサー契約を結ぶなど関係は良好。なつめは彼女の大学時代の先輩でもある。
為朝曰く、ゲキレンジャーの存在はeスポーツのプレイヤー間でも当時話題になっていたようだ。
ヨドンヘイム
本作の敵対組織。ヨドン皇帝率いる闇の帝国で、輝きや美しさを嫌う。名前の由来は北欧神話における九つの世界の一つ、ヨトゥンヘイムから。Yの文字を象った記章を持つ。地球を自分好みに改造すべく、侵略ゲートを通じて尖兵を送り込んでくる。しかしゲートを開くには、人々を苦しめた時に発生する闇エナジーが必要。強大な邪面獣、邪面師を送り込むにはそれだけゲートを大きくせねばならず、小さいままだと弱い邪面師しか送れない。しかも一度大きくしても時間経過で次第に小さくなってしまう模様。戦力を小出しにしか出来ない理由付けにもなっている。ただし初攻撃を行ったエピソード1では、どうやって闇エナジーを溜めたのか巨大戦力のジャクチヒルドンをいきなり投入。魔方陣を描いて侵略ゲートを一気にこじ開け、大戦力を送るという電撃戦に挑んだ。完成寸前でキラメイジャーの妨害を受けて失敗に終わってしまうも、もし成功していれば1話目から放送終了もありえただろう。
彼らが持つ軍事力はヨドン軍と呼ばれる。本編開始前にクリスタリアへ侵攻し、オラディン王を殺害して国を滅ぼす戦果を挙げている。時事ネタや地球にある物を題材に邪面師を作り出しており、良くも悪くも人間社会をよく観察している。またキラメイジャーとの戦いをCDに収録している。報連相の概念があったり、24時間戦えるようになるパワードリンクがあったり、死んでから発動する闇の保険契約があったりとブラック企業の要素が見え隠れする。
エピソード32に登場した遺伝子学者の日下いわく地球とは比べ物にならない科学力を持っており、生き残るために協力せざるを得ない状況に追い込まれた。
- ヨドン皇帝…(声)山路和弘
ヨドンヘイムを支配するバ美肉皇帝で、煌きや美しい物を許さない。ガルザやクランチュラを恐れさせる存在で、恐ろしすぎる力を秘めている。オープニングではシルエットでしか確認できないが、児童誌では既に全容が明らかにされている。出撃する邪面師はヨドン皇帝と闇の保険契約を結んでおり、もし闇エナジーを満たす前に倒されても必要数の2割が補填される。
エピソード37でついに登場。ヨドンナの中から現れ、たった一瞬で街一帯を壊滅させる力を見せ付けた。その圧倒的な力を前に、充瑠は「強すぎる…強すぎる…」と絶望するしかなかった。ヨドンナとシャドンはヨドン皇帝の分身(別人格)。顔の即部にある赤か青の邪面を身に着ける事で別人格の姿となる。一度はガルザの裏切りによって下克上され、ヨドンヘイムを乗っ取られた。しかし予想済みだったのかすぐに復活し、奪われた力と肉体を奪還。たやすくガルザを処刑した。また英雄の素養があったガルザに記憶操作を施し、クリスタリア滅亡に加担させていた事が後に判明している。最終話では出自が明かされた。元々は淀みの中から生まれた蛇の怪物だった。当初はベチャットにも負けるほどの弱さだったが、ある日天啓を受けて邪面を製作。それをかぶると強大な力が身につき、逆にベチャットを圧倒。倒した相手を喰らう事で自分の力にする事が出来、そうやって最強の力を手に入れた。ゆえにキラメイジャーを食べる事を目的としている。素顔こそがヨドン皇帝唯一の弱点だが、彼の作った邪面は宇宙一の硬さを誇り、破壊不能となっている。 - ガルザ…(声)中村悠一
ヨドンヘイムの幹部の一人である鬼将軍で、オラディンの実弟。登場しているクリスタリア人の中では唯一黒色をしている。自信家な性格で、「オラディンよりも優れているのに弟というだけで王になれなかった」として兄オラディンを恨んでいた。そこへヨドン軍が侵略してきて、良い機会と言わんばかりに寝返った挙句、オラディンが討たれる原因を作った。高い知能による残忍な作戦を実行し、武力も兼ね揃えている実力者。魔進ジョーキーを従えている。気に入らない者は味方だろうと容赦なく倒す鬼畜で、キュウセッキバスラがその犠牲になっている。クリスタリアの民では唯一”ジャメンタル”に目覚めた存在であり、実はMっ気があるのではないかと疑われている。キングエクスプレスの一件から、キラメイレッド=充瑠をライバル視している。
エピソード43にて、元々はクリスタリアの英雄になれる素養を持っていた事が判明。しかしそれ故にクリスタリアの侵略を目論むヨドン皇帝に脅威と見なされ、幼少期のガルザからオラディンとの楽しい記憶を封じられた挙句、一番大切なものを敵視するよう操作されていた。そしてヨドン皇帝の目論見通り、クリスタリアを滅ぼしてしまった。 - クランチュラ…(声)高戸靖広
闇の仮面使いを名乗るヨドンヘイムの幹部格。戦隊では久々の顔出しキャストとなる。「地球文明の物で地球を侵略する」事を信念としており、地球上にあるものからインスピレーションを受けて人々を苦しめる邪面師や邪面獣を生み出す。知的好奇心旺盛で猟奇的な性格を併せ持つ。手にヨドメーターと呼ばれる闇エナジーの測定器を持っており、これが一定以上溜まると邪面獣が召喚される。
ヨドン軍にはクランチュラとガルザ以外の幹部がおらず、クリスタリア侵攻前に至ってはクランチュラただ一人であった。そのせいかエピソード0では彼がベチャットを率いていた。邪面師、邪面獣の製造からベチャットの指揮まで一人でこなす超人と言えよう。エピソード15ではベチャット2体を護衛に引き連れ、再び自ら出陣。「だるまさんがヨドんだ」作戦でキラメイシルバーとブルー、シーナ姫以外をだるまに変えるという活躍を見せた。地球に行ったついでにマシュマロを購入して食べている。
独断専行しまくるガルザに報連相を説くなど、常識人な一面もある。自分の創造物である邪面師には愛着を持っており、特にオーブン邪面とフリーザー邪面は自信作だった模様。しかしガルザが捨て駒にしたり、せっかく用意したキュウセッキバスラを殺されたりと酷い扱いを受けている。いつの日か心労で倒れないか心配である。
エピソード36「RAP」では陣頭指揮を執り、自作したマイクでレッドを除くキラメイジャーを無力化。更にラップバトルでレッドを敗北させたが、レッドと魔進ファイヤのリスペクト精神あふれるラップバトルによって形勢逆転。旗色が悪くなったクランチュラはターンテーブルゴモリュウを呼び出し、自ら操縦して四巨神に挑んだが多勢に無勢。あっという間に撃破され、「この私がぁぁっ!」と絶叫しながら爆破の炎に巻き込まれた。ガルザから死亡したと思われていたが、不測の事態に備えてヨドンナの力を借りて5体に分裂していた事が判明。倒されたのは5体のうちの1体だった。しかし5分の1を失ってから、ひたすら強い邪面師を作らされる現状に嫌気が差すようになり、スランプに陥る。ひょんな事から充瑠と作品を合作した事で「制約に縛られず自由に作りたい」という確固たる意志が芽生え、ヨドン軍に反逆。ヨドン皇帝から用済みと言われてしまった。危うく処刑されかかるも生き延び、ヨドン軍から離脱。キラメイジャーに助言をした。 - ヌマージョ…(声)幸田直子
ヨドンヘイムの淀みの海に棲む魔女。別名「淀みの魔女」。ヨドン軍の幹部であったが、本編開始前に討伐されている。ベチャットを率いてオラディン王夫妻や宝路と交戦するも、オラディン王が全ての呪いを無効化にするアクアキラメイストーンを持参していたため、得意の呪い攻撃が通用せず苦戦。毒液をふきかけてアクアキラメイストーンを無力化するが、力及ばず撃破される。しかし今際の時に、最も愛する女を砂にしてしまう”大いなる闇の呪い”をオラディンに使用。オラディンの最愛の女性…マバユイネ王妃に呪いが掛かり、自らが倒された後もオラディンを苦しめた。病床に伏したマバユイネは、オラディンに看取られながら砂となって死亡した。妹に同じく魔女のミンジョがおり、妹のためにヘドロパイを焼いて待っていたり、戦闘中にミンジョが助けに来たりと姉妹の関係は良好のようだ。魔力もさることながら近接戦闘もかなりのもので、過去に飛んできたキラメイレッドを圧倒。終始、優勢に戦い続けた。「この魔女、強すぎる!」とは充瑠の評。更に体液は猛毒であり、アクアキラメイストーンを無力化出来るほど強力。臭いも凄いらしい。
ちなみにヌマージョの邪面はヨドンナに回収されており、エピソード34で登場。キラメイブルーに毒を浴びせ、衰弱させた。解毒するには邪面を破壊する必要があるが、毒を浴びた者にしか破壊できない厄介な特性がある。 - ヨドンナ…桃月なしこ
エピソード25にて初登場した謎の巫女。まさかの僕っ娘である。その美貌から為朝がメロメロになっていた。しかしその正体はヨドン皇帝直属の秘書官であり、巫女の姿に扮していたのも邪面獣を大量に送り込む作戦の下準備をするためだった。ヨドン皇帝の代理人だけあって、権力はクランチュラをも上回る。邪面師やベチャットを強化する能力を持つが、その代償に寿命が縮まる。このため邪面師を作っているクランチュラはこの強化を快く思っていない。クランチュラからは「ポッと出の新参者」と呼ばれており、最近になって加わった新幹部と思われる。
ちなみにTVシリーズにおける顔出し女性幹部の登場は、「特命戦隊ゴーバスターズ」のエスケイプ以来8年ぶりとなる。桃月本人曰く、ヨドンナの肩に付いている鳥のパーツは烏がモチーフとの事。
ヨドン皇帝の秘書官にも関わらず皇帝に謁見した事が無かったが、エピソード37でヨドンナの中にヨドン皇帝がいたためと説明された。 - 邪面師
クランチュラが地球上の物体から生み出す、今週の怪人枠。その風貌はかの「秘密戦隊ゴレンジャー」における週替わり怪人を髣髴させる。マッハ曰く「地球文化の仮面を付けたヨドン軍の上級戦闘兵士」との事。元々は戦闘員のベチャットであり、エリート個体のみがクランチュラに改造されて邪面師に昇格する。ベチャット時代には無かった言語能力と個性が追加され、意思疎通が可能に。顔につけた邪面には奇想天外な能力が付与されており、キラメイジャーの虚を突いて苦しめる。一見ふざけているように見えるが、人命を奪いかねない危険な攻撃が多数を占める(地獄ラグビーや地獄百人一首など)。
邪面の能力は強力だが、どうもその能力に頼りすぎる節があり、肉弾戦は苦手とする邪面師が多い。このためヌマデを携えて戦う邪面師もいるが、武器を持って戦う邪面師は『弱い』と見なされてしまうらしい。徒手空拳が至上なのだろうか。ちなみに邪面師のスーツはベチャットを流用したもので、頭部を替えるだけで別の邪面師になる予算に優しい構造になっている。
下記の邪面獣を送り込むゲートを開く闇エナジーを貯めるべく、人々を苦しめる。 -
邪面獣
人々を苦しめることにより充填される闇エナジーが一定まで溜まった時点で、クランチュラにより召喚される巨大戦力。闇獣に邪面を付けて召喚され、行動も邪面師の意思を写し取ったものとなっている。劇中の説明によると「ヨドン軍の侵略用怪獣」。ヨドン巨獣とも言われる。邪面師が倒された場合はヨドン皇帝との闇の保険契約により召喚に必要な闇エナジーが2割補填され、彼らが自力で一定値まで貯めても召喚ゲートを開くことができる。今年の敵組織は福利厚生も行き渡っているホワイト闇企業のようだ。 - ベチャット
ヨドン軍の戦闘員。汚れたヘドロから誕生する。最小の侵略ゲートでも沢山送れるようで、邪面師の護衛としてよく地球に送られてくる。ヌマデと呼ばれる熊手のような武器を持つ。怪人戦の前座としてキラメイジャーに蹴散らされるのがお約束。知能と身体能力が高まると体の色が変わり、邪面師へと昇格する資格を得る。瀬奈お嬢様曰く、「そこはかとなく悪臭がする」との事。1回だけシビレベチャットという個体が登場し、倒されると液体を撒き散して相手を麻痺させる。ヨドンナの能力強化でダメージを与えてもすぐに再生するゾンビ効果が付与された(ハイパーベチャットと呼ばれる)。そのため数が多いと結構厄介。最終回ではヨドン皇帝を守るエンペラーガードベチャットが登場。いずれも体の色が変わっており、邪面師になれる素養を持っているのだが、何故か人語は喋らない。ただし実力は本物で、通常のベチャットとは思えない強さを持つ。 - ウスギタゴールド
飲むと24時間戦えるパワードリンク。邪面師憧れの一品で、容器の中には真っ黒な液体が入っている。
非常に高級らしく、幹部のクランチュラですら1年に2~3本しか飲めない。飲めば圧倒的に強くなれるが、用法用量を間違えると副作用に見舞われる危険な代物。劇中では、どうやって手に入れたのかガルザがフリーザー邪面にプレゼント。辺り一帯を凍らせるほど強くなったが、ガルザの策略でわざと用法用量を伝えられなかったせいで過剰摂取してしまい、副作用で肉体がボロボロに。ちなみに1本丸ごと飲むと過剰摂取になるので、ちびちび飲むのが正しい用量と思われる。 - ゴモリュウ
ヨドン軍が使役する邪面獣の1体。ヨドン皇帝直属の切り札であり、おいそれと出撃させられない。初登場した個体は立体映像を投影するプロジェクターを装備している。このプロジェクターによって風景と同化し、ステルス能力を発揮する。本格的な登場はエピソード28だがクリスタリア襲撃時にも投入されており、街が爆発するシーンはゴモリュウによる攻撃となっている。ヨドン皇帝直属だけあって戦闘能力は非常に高く、両肩より発せられる地獄衝撃波でキラメイストーンを淀ませて戦闘不能に追いやった。また飛行能力も有し、両翼を羽ばたかせる際に発生する風は家屋を容易に倒壊させる。ギカントドリラーさえも圧倒し、膝を着かせる寸前まで追い込んだ。クランチュラが陣頭指揮を執った時はターンテーブルゴモリュウが投入されたが、多勢に無勢であっさり倒されてしまった。 - シャドン…(声)黒田崇矢
ヨドン軍に所属する伝説のスナイパー。滅多に姿を現さず、クランチュラしかその存在を把握していなかった。口調は年寄り風で、口癖は「往生せい」。エピソード39で初登場し、キラメイジャー抹殺の任を帯びてガルザとともに地球へ向かった。狙撃の腕前は一流で、為朝に狙撃スコープを破壊されても精度が落ちなかった化け物。同時に切れ者でもあり、敢えて標的ではないマブシーナを狙う事でキラメイジャーを労せず集める策略も披露した。狙撃銃で撃たれた者は泥団子に変えられてしまう。クリスタリアでもシャドンの存在は知られているようで、「泥団子を依頼者に渡す殺し屋がいる」とマブシーナが語っていた。また影の中を自由に移動でき、影があれば屋内であっても平然と狙撃してくる。光が無くなる夜はシャドンの世界であり、どこからでも狙える魔の時間である。劇中では凄まじい狙撃術を以って、キラメイレッドとキラメイイエロー以外を泥団子にする活躍を見せた。その正体はヨドン皇帝の別人格で、鬼の面に宿っていた。 - ミンジョ…壇蜜
劇場版の敵として登場するヌマージョの妹。"悪夢のマエストロ"の異名を持つ。キラメイジャーを夢の世界に閉じ込め、クリスタリアの面々に討たれた姉の無念を晴らすため暗躍する。
主題歌アンストッパブル!
- オープニング主題歌「魔進戦隊キラメイジャー」
歌:大西洋平/作詞:藤林聖子/作曲・編曲:KoTa - エンディング主題歌「キラフル ミラクル キライメイジャー」
歌:出口たかし/作詞:藤林聖子/作曲:岩崎貴文/編曲:籠島裕昌/振り付け:幸
本作のED曲で振り付けを担当しているのは、「爆竜戦隊アバレンジャー」にてアバレピンク今中笑里役で出演していた幸(みゆき)。
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