鮫島彩(さめしま あや)は、日本の女子サッカー選手である。サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)の一員。ポジションはDF(サイドバック)。
名前の読みは「サメジマ」ではなく「サメシマ」なので、そこんとこ注意。
来歴
宮城県仙台市の女子高、常盤木学園高等学校サッカー部の出身。この常盤木学園は、数少ないサッカー部を持つ女子高にして、2010年にはなでしこリーグ2部に参加して優勝する(あくまで部活動なので、優勝しても1部への昇格権はない)ほどの超強豪校であり、鮫島はそこで背番号10を背負っていた。当時のポジションは攻撃的MF、主にサイドハーフ。なお、同じ常盤木学園出身の後輩には今回のなでしこJAPAN代表に選ばれた熊谷紗希がいる。
2006年になでしこリーグの東京電力女子サッカー部(TEPCOマリーゼ)に加入。同年にマリーゼはなでしこ2部に降格してしまうが、2007年には2部のMVPに選ばれる大活躍で1年での1部復帰に貢献し、なでしこジャパンにも初めて選ばれた。2009年にはチーム事情からサイドバックにコンバートされ、以降は代表でもSBが本職となる。東京電力の社員選手であり、普段は福島第一原子力発電所に勤務して、備品の発注などの事務職をこなしていた。
2011年、東日本大震災による福島第一原発事故が発生。ホームグラウンドだった福島県のJヴィレッジは事故対策の前線基地となって全ての芝生が剥がされ、マリーゼは世論の「サッカーに使う金が東電にあるのか」という批判も相まってチーム解散に追い込まれた。チームも職場も失った鮫島は一時引退も考えたというが、関係者の尽力もあって、アメリカ女子リーグのボストン・ブレイカーズへ移籍、現役を続行。
2011年7月に開催されたFIFA女子ワールドカップ2011では、不動の左サイドバックとして全6試合に先発フル出場し、日本の初優勝に大きく貢献した。マリーゼ所属の上に原発に勤務していたという経歴もあって、マスコミからは震災や事故関連の質問をしばしば受けたが、そのたびに取り乱すことなく真摯に対応していた。
プレースタイル・人物
粘り強い守備と高速ドリブルが持ち味のサイドバック。走り方が非常に特徴的で、背筋をピンと伸ばし、やたら速い内股の女の子走りで相手を抜き去るその様は「お買い物ドリブル」と形容される。
佐々木則夫監督直々に「なでしこのビジュアル担当」と呼ばれるほどの可愛らしいルックスの持ち主。極端な天然ボケでもあり、
- チームでただ一人ワールドカップの優勝トロフィーにさわっておらず、帰国後のスポーツ番組でようやくさわれた
- 川澄奈穂美が魔法瓶に入れていたお湯を見て、「練習前に入れたのにあったかいままなんて、魔法瓶って凄いね! これ、どこに電池が入ってるの?」という迷言を残す
彼女のサインには、「鮫ちゃん」の愛称通りにサメが描かれていたりする(参照)。また、彼女のツイッターのアカウントは「sharkaya(シャーク・アヤ)」。とことんサメ推しである。
ワールドカップでの大活躍による知名度向上、女の子走りやビジュアル、性格の相乗効果もあって、人気は急上昇。男も惚れる澤兄貴は別格としても、多分男性からの人気はなでしこナンバーワンの選手である。
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関連項目
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